Dialogue Theater いのちのあかし・その七
花火を見終わったのでパビリオンに戻ります。
実は、廊下に五人呼ばれてる間に他の方は三階に上がって他の展示を見ていたらしいのです。妹から聞きました。
「杉の木で作ったスピーカー見てないよね」
って、何だそれは。
見に行こうかなと思ったらすぐに劇場に入ることになり、終わった見ようと思ったら二階から入って見終わったら一階から出たので見られなかったんです。
「無理かも知れんけど係の人に聞いてみよう」
と、そのへんに立っている人に事情を説明し、いちょうのスタンプも見せたら、
「特別に」
と、案内してもらえることになりました。
妹も一緒でいいのかなと思ったら、
「ご本人お一人だけ」
というので妹には展示を見ておいてもらって行ってきました。
もう一度入口まで戻り、次の回の人が入るのを見計らって歩いて三階まで。
行ってみたら、
「これがスピーカー、板を貼ってるだけにしか見えない」
三百年杉とかいうのを使って作ったスピーカーみたいですが、本当に板が貼ってあるだけ、言われないと全く分からない。
お礼と、ついでに廊下に集められた人は知らないのでちゃんと伝えてほしいと要望を出してパビリオンから出て、妹がいる展示室へと進みました。
すごいパビリオンだと思います、少し他とは方向が違うというか。でも、なんとなくさりげなさ過ぎる感じ。そしてパビリオン自体も銀杏の木も、スピーカーもすごいんですが地味すごいと言うのかな。もう少しくだけてくれた方がとっつきはいいのかも知れません。
写真上:三階まで階段を上がったところの様子です。
写真中:これがスピーカー、言われないと分かりません。
写真下:妹が撮ってた多分フランス語のメッセージ。私はどこにあるのか知らなくて見てないです。




