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我楽くたくた万博漫遊記  作者: 小椋夏己
2025年8月28日(木)十一回目
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Dialogue Theater いのちのあかし・その一

       挿絵(By みてみん)


 矢印の方に挨拶をしてその場を離れ、予約したパビリオンへと向かいます。


「Dialogue Theater いのちのあかし」


 映画監督の河瀨直美さんが監修をしているパビリオンです。そういう日本の方が担当しているパビリオン、入るのは初めてです。


「興味があって来たかってん」


 妹はなんだかもう興奮しているので、よっぽど来たかったんだと思います。よく当日で予約が取れたなあ。


 そのパビリオンは少し変わっていて、廃校になった小学校を三つぐらい集めて作ったもので、見た目もそのまま小学校です。木の間にひっそりと建っていて、本当に懐かしい小学校のようです。


 予約がなくても一部が見られるということで、係の方に予約だと告げると行くところを案内されました。二階建ての小学校の二階に上がる階段の下に集合です。黄色い制服を着た係の女性と、同じ色の普通の上着を羽織った男性がいて、そこでしばらく待つことになります。


「今日のテーマです。大事になりますから持っていてください」


 そう言って制服と同じような色の丸っぽいカードを渡されました。


「人生最後の瞬間まで、たぶん手放さないものはなんですか?」


 このテーマに沿って知らない二人が「対話」をするというのがこのパビリオンの趣旨らしいです。毎日テーマが変わるので、ここが気にいった人は何回も来ているというのもSNSで目にしましたが、そういうことか。よく分かってなかったです。


 カードをなくさないようにカバンにしまい、まだ少し待機します。


 パビリオンは本当にひっそりと建ついなかの小学校のようで、植え込みをはさんだすぐ向かい側にあの霧の広場があるのもなんだか違う世界みたいに思えます。なんか雰囲気が全然違うんですよね、ここ。どんなことが始まるのか。

写真左上:パビリオンの入口とはちょっと見えないような古い小学校と、黄色い制服もなんだか不思議な組み合わせ。

写真右上:パビリオンから見た霧の広場。なんだか別の世界みたいに見えました。

写真下 :配られたカード、今日のテーマが書いてあります。

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