オレンジと黄色のテープ
バスは無事に西ゲート前に着きました。今日も暑そうです。
「1時間ぐらい待つやろけど、今日は椅子も傘もあるから大丈夫」
妹の自信満々の宣言です。私も心強い。
言葉通り、持ってきた椅子に座り、妹が買ってきてくれた折りたたみ式の晴雨兼用の折りたたみ傘を広げて待ちます。なんだかんだ話をしてたらすぐに時間って経つんですよね。
「そのうちまた黄色いテープ持って警備の人に誘導されるし」
と待ってたら、
「あれ、今日はオレンジのテープ持ってる」
並んでいるすぐ隣あたりに見える警備員さんたちが持ってるテープの色がいつもとは違いました。これまで見たことない色だなと思ってたんですが、
「あ、あっちは黄色い」
実際に先頭で誘導する人たちは黄色いテープでした。
いや、別にどっちだっていいんですが、こういう小さいことが気になるのが僕と右京さんの悪い癖。もしかしたらこういうのが殺人事件の解決のヒントになるってこともありますからね。
まあ多分、ずっと使ってからだめになったのか、前からそうだったけど今まではたまたま私が見てなかったかのどっちでしょう。
「今日はまだ9時の人が入ってるみたい」
私たちが列に並んだのが9時ちょうどぐらいでしたが、40分になってもまだほとんど待機のまま、手荷物検査の場所まではちょっと遠い。
「やっぱりそれだけ今日は人が多いってことかな」
「夏パス駆け込み勢かなあ」
と言ってたんですが、その後の検査が思ったよりも早く進んだもので妹が、
「ちょっとちょっとそんなすぐに来たら準備できてない」
と、水を入れてる保冷バッグを急いで取り出そうとしたんですが、中身を出さずにバッグまま出していいと言われたらしいです。
少し前に準備してた私はさっと持ってた凍らせたペットボトル、本日は5本をささっと出しましたけどね。
このあたりがまだまだ経験の差だぞ、妹よ。うむ。
写真上:並んでいると9時台の人がまだまだ案内されて列へと進んでました。
写真中:横に待機の警備の人たちがオレンジのテープを持ってます。
写真下:列を先導する警備の人たちはいつもの黄色でした。




