フランス館・その六
奇跡の庭を通り過ぎた先は、
「アルザスの土の下」
でした。
ぶどうを植えている豊かな土壌の地下を通り抜けるイメージです。その先には大きなぶどうがどーんとぶらさげてありました。
フランスと言えばワイン、そのワインの故郷アルザスということだと思います。
ヴィトンのバッグもバレエもそうだったんですが、フランスって自分のことを本当によく知ってるんだなと思いました。日本って「いやいや、私なんて」って謙譲の美徳の国ですが、そのへん自信を持ってしっかりと紹介してくる、「これがフランスよ」というところがなんともフランスと思いました。
そして「これがフランス」はまだ続きます。
アルザスのぶどうを通り過ぎたその先、今度はモードの部屋です。私はファッションにもあまり知識とかないものでよく知らないんですが、さすがのディオールぐらいは分かります。ディオールのらしきドレスや小さいドレスがいっぱい展示してあって、好きな人にはたまらないんだろうなあと思いながら見て通ります。あえて色を消し、真っ白なドレスが一面に。うーん、こういうセンス、本当にすごい、負けます。
そして最初のトランクの部屋でしか触れてませんが、全部の部屋と言っていいと思いますが、ロダンの手の彫刻があっちこっちにさりげなく展示してあるんです。大きいの、小さいの、通り過ぎてしまいそうなの色々ですが、こちらではモノトーンの中、陰が際立つような照らし方をしていてそのあたりにも本当に脱帽です。
どんだけセンスを見せつけたらいいのだ、いやいや本当にまいりました。やっぱりファッションの国なんだなあ、フランス。
写真左:アルザスの部屋の天井からぶらさがってた巨大なぶどう。
写真中:モノトーンに照らされたロダンの手の彫刻・
写真右:あえて白一色で見せてきたディオールのドレス、あれやこれや。




