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我楽くたくた万博漫遊記  作者: 小椋夏己
2025年8月10日(日)八回目
372/746

日本館・その四

挿絵(By みてみん)


 次の部屋に進むと黒い壁に、


「さわって、感じて、火星の「循環」」


 と書いてあり、隕石として落ちてきた「火星の石」を触ることができます。

 

 ここで係のおじさんが、なんだかひたすら声を張り上げて、


「どの場所を触っても同じ火星の石です、一つ触ったら十分です、爪で引っ掛けるようにして触ってみてください、なんだか違うなと思ったらそれが正解です!」


 と叫びまわってました。


 言われて触ってみたんですが、なんというか分かるような分からないようなそんな感じです。

 

 高校の時に地学を専攻してたんですが、授業で「岩石プレパラート」というのを作りました。岩石をひたすら薄く削って顕微鏡で見られるぐらい薄く薄くするんです。おそらくそれと同じぐらいの薄さだなと思いました。


 紙一枚もないぐらいの薄い石が、触るとちょっとだけ平面から出っ張っているようなです。


「分からない人は分かりません、分かる人だけ分かります」


 みたいなことも言ってた気がしますが、まあ、そのぐらいの薄さに削ってあって、それを触れるという感じです。


 その横には火星の石の本体が展示してありました。これを何枚か薄く削って岩石プレパラートにしてるのかなあ。


 見終わったら部屋を出たところで、


「火星の石観覧証明書」


 というものをもらえます。


 この部屋を出たところにトイレがあるので行っておいたんですが、中にこれとリーフレットを忘れてる人がいて目玉が飛び出しそうになりました。今目の前で忘れた人がいたら追いかけて教えますが、いつからそこにあるかも分からないもので、もったいないなと思いながら出るしかできませんでした。落とした人、後で気がついたのかなあ。


 って、こんなことがせっかく火星の石を見た後で一番印象に残ったのがなんとなく悔しいです。

写真1枚目:火星の石を触れる壁。

写真2枚目:薄い火星の石があってよく触ると薄く石があるような手触りが。

写真3枚目:本体の火星の石です。

写真4枚目:ここを過ぎると観覧証明書がもらえます。

写真5枚目:観覧書の裏側。

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