表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
我楽くたくた万博漫遊記  作者: 小椋夏己
2025年5月29日(木)初回
35/708

大屋根リングが見えてきた!

 きらきらのゴミ焼却場を通り過ぎ、しばらくしたら右手に、


「あ、あれがもしかして大屋根リング?」


 みたいなものが見えてきました。


 段々と大きくなってきて、


「やっぱりあれが大屋根リングだ!」

 

 と、どんどんと万博気分が高まってきます。


 以前、エジプトに行った時、ピラミッドに行くのにこういうのを想像していました。


「あ、遠くに三角のが見える、あれがピラミッド? うわあ、ついに来たんだ!」

 

 ですが現実は違いました。飛行機が夜到着で何も見ずにホテルに入り、翌朝起きて廊下の窓から外を見たら、


「え、あれピラミッド?」


 どーん! 見えてました。というか、どこからでも見える。カイロの町の背景はピラミッド。


「あれが365日24時間、何千年もずっと見えてるわけか……」


 正直、


「邪魔じゃね?」


 と思うぐらい大きかった。


 でもね、今回は違います。その時に想像していたそのまま、どんどんと丸い木造の建築物が見えてくるんです。


「万博に近づいてるー!」


 ここに来るまでにどんだけのことがあったか、ここにこまこまと書いてあります。


「長かったなあ……」

 

 感無量でした。


 右手に見えていた大屋根リング、シャトルバスの進行方向の加減でしょう、次に左手に見えるようになって、どんどんどんどんと大きくなって行きましたが、


「すごいいっぱい人が並んでる」


 遠くから見ても分かるぐらいすごい人です。


「バスが近づいてるってことはあそこが西ゲート? 西は空いてるって話だったんだが、あんなにいっぱいだったら入るの何時ぐらいになるんだろう」

 

 そう思って見ていたら、すいっと通り過ぎたので、


「あれは東ゲートだったか。聞いてた通りすごい人だ」


 と、分かりました。


 そのままバスは、さらに目的地に向かってどんどんと進み続けます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ