大屋根リングが見えてきた!
きらきらのゴミ焼却場を通り過ぎ、しばらくしたら右手に、
「あ、あれがもしかして大屋根リング?」
みたいなものが見えてきました。
段々と大きくなってきて、
「やっぱりあれが大屋根リングだ!」
と、どんどんと万博気分が高まってきます。
以前、エジプトに行った時、ピラミッドに行くのにこういうのを想像していました。
「あ、遠くに三角のが見える、あれがピラミッド? うわあ、ついに来たんだ!」
ですが現実は違いました。飛行機が夜到着で何も見ずにホテルに入り、翌朝起きて廊下の窓から外を見たら、
「え、あれピラミッド?」
どーん! 見えてました。というか、どこからでも見える。カイロの町の背景はピラミッド。
「あれが365日24時間、何千年もずっと見えてるわけか……」
正直、
「邪魔じゃね?」
と思うぐらい大きかった。
でもね、今回は違います。その時に想像していたそのまま、どんどんと丸い木造の建築物が見えてくるんです。
「万博に近づいてるー!」
ここに来るまでにどんだけのことがあったか、ここにこまこまと書いてあります。
「長かったなあ……」
感無量でした。
右手に見えていた大屋根リング、シャトルバスの進行方向の加減でしょう、次に左手に見えるようになって、どんどんどんどんと大きくなって行きましたが、
「すごいいっぱい人が並んでる」
遠くから見ても分かるぐらいすごい人です。
「バスが近づいてるってことはあそこが西ゲート? 西は空いてるって話だったんだが、あんなにいっぱいだったら入るの何時ぐらいになるんだろう」
そう思って見ていたら、すいっと通り過ぎたので、
「あれは東ゲートだったか。聞いてた通りすごい人だ」
と、分かりました。
そのままバスは、さらに目的地に向かってどんどんと進み続けます。




