表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
我楽くたくた万博漫遊記  作者: 小椋夏己
2025年8月4日(月)七回目
339/742

大阪ヘルスケアパビリオン・その二

 挿絵(By みてみん)


 25年後の自分と出会う手順ですが、並んで待ってたら一人ずつ、プリクラみたいな試着室みたいなところに呼ばれて、そこでデータを入力していきます。その時にアプリに登録した時に一人ずつもらう紙のテープを巻いておき、そこの卵の絵のところを「ピッ」と当てていくことになります。入院してる時のバーコードを巻かれるみたいな感じです。


 個室に入ると証明写真を撮る時みたいに前に鏡があり、そこに自分が映っていて、それを機械が判断してくれるようです。


 まず最初は「髪」からです。なんですが、これちょっと「いや、待って待って」と言いたいところがあります。その直前、この個室に呼ばれる前に「帽子とマスクを外してください」と指示があったので脱いだんですが、汗かきながら帽子かぶってたのでぺたんこになってるし、急いで手で直したけどかなりよろしくない状態だったと思います、うん。もしもこの後でこれやる方、帽子を早めに取って手直ししておいた方がいいです。私は鏡映った自分を見て「髪の毛ぺったんこで分け目もへたってる」と思ってるまま判断されましたので。


 髪の次は「肌」ですが、これもねえ……エステ行ったりお手入れしたりしてるわけじゃなく、なすがままほったらかしの肌です。しかも夏の陽に焼けてシミだらけ。うう、涙としか……


 髪と肌の診断を泣きながら受けた後は「視覚」です。なんか目を見てどうこうしてたみたいですが、これは何をやられてたかよく分かりません。


 次は「脳」です。絵が出てきて「これを覚えてください」とあって、確かその次の「歯」の測定した後で判定されます。


 というわけで先に「歯」の説明ですが、映っている鏡に「いーっ」として歯を診てもらいました。


 そしてその後で多分戻って、さっき見た絵がどれかを視線で追うわけですが、楽勝でした。


 それからそれまで立ってた位置から一歩進んで立ち直し、「筋骨格」の測定です。これも勝手に測ってくれてるようでした。


 その次が「心血管ランク」なんですが、これも勝手に測ってくれてたかな。もしかしたらこの時に一歩前へだった可能性もありますが、そのへんはちょっとすでに曖昧。


 ただ、車椅子の方はそこでいいとか色々説明があって、その時に正確な数字は覚えてないんですが、確か、


「6歳以下と91歳以上の方はその場で」


 みたいなことを言われたんですよね。91歳の方の25年後、可能性はないことはないですが、私よりはもっとぶつだ、いえ、ごめんなさい。


 そうして全部を測定し終わったら、「髪」「肌」「視覚」「脳」「歯」「筋骨格」「心血管」のそれぞれにABCでランクが付けられ、


「カラダ測定年齢」

 

 というのが出されます・

 

 私はなんと、


「8歳若く」


 判定されました。やったね!


 ちなみにT氏は4歳若く判定されたようです。


 と、ここで大喜びしたわけですが、よくよく考えたら若い人、例えば20歳の人で8歳若くなんておそらくないと思うので、


「たくさん若く言われた人はそんだけ年食ってる」


 ということだと気がつき、ややショックを受けております。

写真左:アプリに登録こんな紙テープが出てきます。

写真中:測定終わった時に出た画面。

写真右:こんな感じで個室が並んでます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ