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我楽くたくた万博漫遊記  作者: 小椋夏己
万博復帰までの道
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一晩明けて19日の朝になった

 なんもないです。


「確実に感染してる」


 と医者に宣言されて一晩寝ましたが、起きてもなんもない。


「感染してないんじゃないの?」


 医者の診断を疑うほどなんもない。


 でもまあ、やっぱり色々と疲れてはいたので、なんとなくだるくはある。でもこれがその症状かどうかと言われると自信はない。


「とにかく日曜日、月曜日と連休のうちに何かある可能性もあるから、今日も出られるようなら実家にも行って、さらにやれることやっておこう」


 と思いながら、お昼、3時頃に家を出ました。本当ならそんな頃、いつもは実家で仕事してる振りしてるんですが、さすがに出勤停止でしょう。


 どうしても買いたい物があったんです。


「土用の丑」


 もしかして発症したらうなぎも喉を通らないかも知れない、そう思って買ってなかったんですが、


「うなぎ食べれるやん」


 と、買いに行きました。食い気が感染症より優先という、私らしい理由です。


 ついでに他にも色々買い込んで、実家に行き、


「明日とあさって、下手したらもっと来られないかも知れないから」


 と、たっぷりと植木に水をやり、生えてきてたミョウガを一つ摘んで、らっきょのお酢に放り込んでとっとと家に帰ってきました。


 この頃まで完全に元気で、


「私はやっぱり感染してないんじゃないのかな」


 と思うばかりでした。

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