シンガポール館・その一
さて、オランダ館に振られてしまったので、次に行くところは決めていない。
「とりあえず、この近辺で入れそうなところを見てみよう」
オランダ館の隣にはブルガリア館、シンガポール館、そして今からとても並べないイタリア館、ベルギー館と続きます。
すぐ近くにブルガリア館のものらしき列があり、いかにもブルガリアみたいなお兄さんが「最後尾」みたいな紙を持って立ってるので、
「時間、どのぐらいですか」
と聞いたら、
「一時間」
ということです。
うーん、これまでの経験では、このぐらいの列はどう見ても30分ほどに見えるんだが、1時間なのか? 大屋根リングの下だし1時間ぐらいなら並んでもいいんだが、とりあえずお隣のシンガポール館の列に行ってみる。
「20分」
どう見てもブルガリア館と同じぐらいの人の列です。やっぱりブルガリアは多めに言ってるんだろうかと思ったんですが、20分と言うんですからとりあえずこちらに並んでみることにします。
と並んだら、あらら、すいすいすいすいと列が進み、大屋根リングの下の列から、あっという間に赤くてまん丸のパビリオンの下まで移動してしまった。
「なんでここ、こんなに進むのが早いんだろう」
と思うぐらい、本当にすいすいと。
まあ、なんでも早ければいい。あまり日なたに長く並ぶこともないしと、すいすいと入口まで進みました。
ブルガリア館の方向から見たシンガポール館。赤くてまん丸です。




