バチカン館
復活したキリスト様のすぐ横に、隣の部屋に入る入口があります。
そこを入るとそこはイタリアであってイタリアではない、
「バチカン館」
と、別のパビリオンになります。イタリアの中にバチカンがあるのと同じ構成でちょっと面白い。
ここにあるのは、
「カラヴァッジョのキリスト埋葬」
という絵画です。
カラヴァッジョは知ってるけど、この絵は知らなかったです。不勉強ですね。
十字架から降ろされたキリストを埋葬しようとしている場面らしいんですが、それはそうとして、すぐ入口では復活して十字架抱えたキリスト様がいらっしゃるだけに、
「並べるなら本当は逆の方がいいじゃないの」
と思ってしまうのは仕方がないというものでしょう。まあ、復活した方が後から来て、展示場所があそこしかなかったんだろう。
絵を保護するためか暗い部屋で、そして狭いのでとっとと進まないといけなくて、あまりじっくりは見られなかったです。
ちょっと調べてみたらこの絵、元々は他の教会のために描かれた絵ですが、今はそこには複製画があり、バチカンに本物が所蔵されているとか。つまり本物を貸してくれたわけです。
うーむ、アトラスといい、復活といい、埋葬のオリジナルといい、イタリアは本当に太っ腹だと感心して感謝します。
これは、もしもイタリアで万博をやるとなったら蘭奢待ぐらい貸さないといけないんじゃないかという気になりますが、正倉院の宝物はさすがに無理だろうから、阿修羅像あたりになりますかね。
調べてみたら海外に展示されたことはないということですが、あの美貌にはイタリア人も釘付けじゃないかと思います。いや、対抗してるわけじゃないですが、やっぱ美形の方がいいかなと思っただけです。
今まさに棺に入れようとしているところらしいです。
服とか整えないのかな。




