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我楽くたくた万博漫遊記  作者: 小椋夏己
2025年7月6日(日)五回目
249/746

イタリア館・その十二

     挿絵(By みてみん)


 いよいよ来ました、アトラスです!


 すごいのが海を超えて来てくれました。


「これがアトラス……」


 丸い台座に乗せられて、さすがにここだけは警備員さんが一人くっついていて、


「手すりに当たらないでください! 台座に当たらないでください!」


 と、ずっと叫ぶように言い続けてました。さもありなん。


 あっちこっちから見て、写真撮って、また見て、写真撮って、また見上げて、少し離れてから見ての繰り返し。


 本当に素晴らしかったです!


 これを石から切り出して作ってるんですよね。彫刻を見る時はいつも思うことですが、ちょっとでも「あ、やべ、彫り過ぎた」ってなったら台無しなんですよ。すごいなあ、これだけの大きさの物を、これだけの姿に仕上げるなんて。


 表情も筋肉も、流れるような布、踏ん張る足、頭上の天球儀。どれもこれもため息が出ます。


 古代ローマ時代、西暦150年頃の制作だそうです。


 間違いじゃないですよ? 1500年じゃなく、ゼロ一つ少ない150年ですからね。


「ファルネーゼのアトラス」


 と呼ばれてますが、ファルネーゼは制作者の名前じゃなく、コレクションした人の名前からです。作った人はどこのどなたか分かっていません。複製はなくこれ一体だけ。何しろとんでもないお宝です。


 今回の公開が日本初公開です。どこかでイタリア以外に出すのは初めてとの記事も見たような気もするんですが、その記事は探しても見当たらないので見間違いか勘違いかも。でも、何にしてもどえらい物を貸してくれたものです。


 イタリアに感謝! 


 そしてそんなすんごい物を貸してもらえる日本の信頼度にも感謝です!


 万博閉幕まで何事もなく皆さんを楽しませて、そして無事にイタリアに帰国してください。

 

 元の美術館に帰るまでが遠足ですよ!


 ちなみに、展示室に入った途端にT氏が、


「エレンのイェーガーさん?」


 と言ったので吹き出しました。「進撃の巨人」を知る人だけが笑えるネタですが。


 なんとも不謹慎と思いつつも、


「あの地球が乗ってるところがアトラス(第一頚椎)なんだな、あそこに剣が入ったらすっぱりと首が落ちるわけだ」


 と、「イノサン」を思い出してた私もいい勝負だと思うので、決してT氏を責められないなと思いました。

写真は山ほどのアトラスです。

どこからでもなんぼでもどうぞ!

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