イタリア館・その三
緑色のシャンデリアの前で並んでたんですが、なかなか進みません。
「そんなに見るものもなさそうなのに、なんでかなあ」
と思っていたら、係の人が、
「ワークショップをご覧になる方で進んでいない場所があります、ワークショップをご覧にならない方は列をはずれて前に進んでください」
と言いました。
つまりワークショップでなんかを見てる人が止まってるから、それで列が進まないのか。
確かにここは暑いし、もうそんなもんいいやって人は進んでもいいんでしょうが、まずそのワークショップってのがよく分からないし、もう二度と来られないかも知れないんだから、そりゃ見ますよ、見ますってば。
ということで並んでたら、こんな物が見えてきて、
「うわあ、これはすごいわ」
と言ってしまいました。
「トンボロ」
そういう名前の、制作過程の動画を見ていたら、いわゆる、
「ボビンレース」
の一種だと思いますが、そりゃもう見事なものでした。
その実演でもあるのかなと思ったんですが、どうもそうではなさそう。ってことは動画を見てる人が詰まってるのかなと思ったけど、それもそうでもなさそう。動画はあるけど、短くて何度も繰り返して流れているだけ。
「まあ刺繍見ながらちょっと待ちますか」
と、ゆっくりと展示してある見事な「トンボロ刺繍」を鑑賞できました。
写真は全部「トンボロ刺繍」です。
どうやらこれもモリーゼの特産品のようです。




