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我楽くたくた万博漫遊記  作者: 小椋夏己
五回目に向けて
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帽子の修理

 五回目に出かける前日、次に行くまでにやっておかないといけないことがあるのを思い出しました。


 前回、出かけてすぐに帽子のふちがほどけてきたんです。布じゃなくて硬いテープをぐるぐる巻いて縫ってあるような帽子です。そのテープの端っこの部分がぺろんと一部はずれたみたいになりました。


「切ってしまったら」


 とT氏が言うけどとんでもない! 帰って縫えば元通りになるのに、切ってしまってはどうにもならんがな!

 

 手持ちの物でなんとかならないかと思ったんですが、裁縫セットも持ってないし、水絆創膏ではくっつかない。


「えーい、もうこのままでいく!」


 と端っこがちょこっとぺろんとなったまま一日過ごしたのでした。はずれた糸はテグスのようなビニールのような糸だったんですが、それだけチョキンと切って、なくならないようにカバンに入れておきましたが。


 まあ、そこまで目立つこともなかったし、ちょっとぐらいそんなことになってても気にならない。夕方、日が陰ってきた時には脱いで畳んでカバンに入れましたし。


 その修理をしないといけないと思いつつほったらかしてましたが、


「そろそろやっておかないと」


 と思い、ぴりぴりとはずれていたテグスらしき糸を途中までほどいてそこを縛り、太い針でとことこ縫っていきました。布を使ってお裁縫するわけじゃないので、ざくざくと大きい目で縫い留めてもなんとかなって、ちゃんと直りましたさ。


 もう古い帽子なので、この夏、万博でかぶってかぶり潰したらもう処分してもいいと思ってます、がんばって最後まで相棒でいてくれよ。いや、無理に潰れなくて、夏を乗り越えてくれたらまだまだ相棒でいてくれてもいいんだし。


 出撃までになんとかできてよかったです。今もかぶって列に並んでいるはずです。

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