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我楽くたくた万博漫遊記  作者: 小椋夏己
五回目に向けて
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どのパビリオンがお勧めか

 単館パビリオンからコモンズまで含め、さらにパビリオンじゃない桃鉄みたいなイベントなども含め、そこそこ万博を味わってきました。


 そこでT氏に聞いてみました。


「もしも誰かにどのパビリオンがお勧めって聞かれたら、どれって言う?」


 私は個人的に憩いの場にしているバルト館とUAE館はちょっと置いておいて、わざわざ時間を取って見るのならトルクメニスタン館と今の段階では言うかなと思いました。もちろん、どこもそれぞれに魅力があり、ここだけと一つだけ選ぶのは大変なんですが、そこで出会った人や出来事なんかを置いておいて、シンプルのパビリオンとしてだけ見るならそうかなという感じです。


 外壁の大きなビジョンだけでもすごいなと思いますが、入ってからの映像に展示品、それから撮影スポットにグッズ展開。どれも力が入ってるなと思いました。何より主張がしっかりとしています。我が国を宣伝するぞという意気込みが伝わります。レストランの内装も、見るだけになりましたが外のテラスも素敵でした。


 正直、展示がいまいちだなと思うパビリオンもありましたし、同じ時間を並ぶのならやっぱりここをお勧めしますかね。


 で、T氏なんですが、うーんと考えて、


「どこって言うか、この空気、万博全部かな」


 と言われた途端にガビーン! 脳天をぶっとばされたような衝撃を受けました。


 そう、そうなんですよ。どこがよかった、ここがよかったって優劣をつけるもんじゃない。それが万博!


 何よりも空気を吸うだけでも万博です。いや、こりゃまいった。一本取られたという感じでした。


 どうしても「どこのパビリオンがよかった」「どこどこに入れた」と、ついそう言ってしまいそうになりますし、それはそれでやっぱり重要なことなんですが、何もかもが万博、そうなんだと思います。


 たとえば道のあちらこちらの「こみゃく」一つとってもうれしくなりますし、マンホールだってミャクミャク様。大屋根リングの上でも下でも、触れるだけで歩くだけで万博です。

 

 ミャクミャクくじに並ぶのも、わざわざ水汲みに並ぶのも全部万博。


 本当に楽しいんですよね、何もかもが。


 なんでしょうね、この万博って空気。


 それでもやっぱり、並んででも見たいものもある。それもまた万博。


 奥が深いなあ、万博って。

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