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我楽くたくた万博漫遊記  作者: 小椋夏己
序章 万博に行くまでに
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万博に行きたいか?

 万博の開催期間は半年です。


「その間に二回か三回行けないかなあ」


 と言ってたら、私のエッセイにもちょこちょこ登場するプログラマT氏に、


「万博って面白いの?」


 と聞かれました。


 T氏はこれまでの人生で万博に行ったことがないのだとか。関東出身で、つくばや横浜なんかでやってたのは知ってたらしいですが、そういうのってきっかけや興味がなかったらやっぱり行きませんよね。


 関西では近年に大阪と淡路で「花博」というのをやってましたし、私はたまたま横浜博覧会にちょっとだけ行ってます。T氏は、その頃にはまだこちらに来てなかったのでもちろんそちらにも行ってません。


「万博面白いよ、だから絶対行きたい」


 と言っても、


「でも開催できないとか言ってるよ」


 と言うので、


「なんだかかんだ言うてもやるんじゃないの」

「やるかなあ」

「よっぽどのことがなかったらやるでしょ」

「本当にやるかなあ」

「やると思う、面白いよ万博」


 ということから、なんとなくT氏も行く気になってきたようで、


「そんじゃ行くか」


 てな流れになりました。


 ただ、その職業ゆえか一応理系を自負するT氏、色々とめんどくさい。


「万博のチケット買うのにマイナンバーの情報とか色々入れないといけないらしい、怖くない?」


 とか、


「なんかガスが出たとか言ってるけど安全?」


 とか、


「大屋根リングの足元が崩れたって言ってるけど大丈夫?」


 とか、そりゃもううるさいうるさい。


 それでも行く方向で話はまとまってるので、なんやかんや互いに情報を集めながら開催の日は近づいてきたのでした。

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