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我楽くたくた万博漫遊記  作者: 小椋夏己
2025年6月17日(火)三回目
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今度は前を向いて

          挿絵(By みてみん)

 

「今度も後ろ向きかなあ」


 いきなりT氏がそんなことを言い出しました。


 前回、バスに乗り込んだ時、座れる最後の二人だったので、私は最後列の真ん中、両方に二人ずつ人が乗ってるその間に座り、T氏はそうやって人にはさまれるのが嫌だろうと、向かい席の二人乗りの端っこに座るようにしたんです。


「後ろ向きは前が見えないからなあ」


 って、そんなに前向いて座りたかったんかい!


「いや、子どもか」


 とも思ったんですが、確かに前向きのワクワク感と、過ぎてから情景が広がる後ろ向きではちょっと違うかも。


「じゃあ今度は前向きに座ったらええやん」


 と言ったんですが、


「でも一番に乗るし後ろに乗らないと」


 と言うのがよく分からない。


 言ってる間にバスが来て、一番最初に乗り込むことになりました。ラッキー、座り放題です。


 なのに、


「ちょいちょい、どこ行きようの」

「え、後ろから詰めないと」


 って、どんだけ律儀やねん。


 なぜかT氏の中では、乗った人から順番に詰めるものというルールが出来上がってるらしい。だが前回、僕たちは一番最初に乗ったんじゃないのにも関わらず、後ろの空き席に座ったっての。何を言っておるのだ、本当に。


「そんなこと決まってないから、このよく見える席に座りなさい」


 と、二人がけ席の一番前の窓際に座らせました。

 

 前回のことで、最初に右手に大屋根リングが見えてきて、途中、バスがカーブしたら左手に見えるようになることは分かってます。どうしようかなと思ったんですが、何しろ選び放題です、最初に見えた方がよかろうと右側の席を選びました。


 よかったね、この席ならよく見えるよ。

写真左上:一つ前のグループの人たち。数台のバスに分散してあっという間に人は減っていきます。

写真右上:色々なデザインのバスがありますが、これは「こみゃく」模様です。

写真中 :会場へ向かう途中の壁にこんな感じで文字や絵が描いてあり、万博気分を盛り上げます。

写真下 :西ゲートが見えてきましたが、明らかに前回よりたくさんの人の影が。

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