表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【第一部完結】アストロ・ノーツ────異世界転生?女になって弱くなってるんだが……  作者: oleocan
第10章 アーベル地下ダンジョン編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

226/325

第225話 振り出し







朝、クラウディは胸の刺激の不快感に目が覚めた。


横になったまま胸を見下ろすとアイラがいつの間にかそこにおり、吸い付いていた。


「やめろ!」


クラウディが無理矢理彼女を剥がすとアイラは二ヘラと笑った。胸はまたかなりやられたのか歯形がついていた。


「もう終わりだろ?!」


「わ、わりーわりーつい」


ギロリと睨むと彼女は謝るが口元は緩んでおり全く悪びれる感じがない。その様子に思うところはあったが昨日の件もあり少女はそれ以上は咎めず服を正すと再び低級ポーションを服用した。


そしてアイラにそろそろ外に出るように伝え、少女は支度をして先に外に出た。


相変わらず第10階層は明るい。


少女スライムはまだ座っておりもしかしたら規定の時間までは経っていないかもしれない。


しかしティリオたちは既に起きておりテントを片付け始めていた。少女もスライムを回収するとカイザックに空になっていた生命石にマナを込めてもらい、少しして出てきたアイラと一緒にテントを片付けた。


「クロー腹減ったメシー」


終わるとアイラが地面に座って空腹を訴えた。クラウディは他の2人を見ながら食事の準備をし、彼らが合流すると朝食とした。


「────は?帰るの?」


食事中に一旦帰還する旨をついに説明するとティリオは首を傾げた。


「ああ、ちょっと用事があってな」


「いやまあ別に良いけど……大丈夫なら」


────大丈夫じゃない


残りの日数を考えると正直厳しいが、カイザックを失うわけにはいかなかった。


「アイラは?」


「私はどっちでも良いぜー?」


アイラは今ではこれまで以上に上機嫌で、あとの2人は彼女が発言するたびにその声音に訝しの目を────不快に感じたのかもしれない────向けていた。


「何だよ仲直りしたのかよ。心配して損したぜ」


「へへ、喧嘩なんかしてねーよ♫」


「で、じゃあ一旦帰るんだな?俺としては素材の換金もしたいから願ったり叶ったりだけど」


「そうか……」


正直反対されると思って色々言葉を考えていた少女であったが敢えなく取り越し苦労だったなと安堵する。


一行はそれからすぐに出発した。


9階層への入り口は割と近かったのでものの15分で到達し、そのまま上の階へと戻った。


来た道を辿っていると以前倒したモンスターはまだ残っており、他のモンスターと遭遇することはなく。


複雑な道もガイドポーターによりスムーズに進み、6階層まで戦闘があったのは1回。6階層のボスが倒されたことで影響を受けていたモンスターが戻って来ており、以前護衛依頼で戦ったことのあるフォレストウルフの群れと遭遇する。


仮面の呪いが解けているのでクラウディが集中して狙われることもなく各々倒し素材を剥ぎ取ると、セーフポイントへ寄った。


戦闘も少なく来た道を戻るだけだったので半分の時間で戻れた。なので30分ほど休憩のちにまた出発することになった。


5階層は虫のモンスターが多くやや足止めを喰らったがなんとか抜け、第4階層へ。


そこまで来ると他のパーティの姿も幾らか見えていた。当然気にする余裕もなかったので話しかけてくる者たちを無視して戻っていく。


別パーティが来たであろう道を辿っていきほとんどモンスターに遭遇せず。


途中、ティリオが疲弊してしまったので元気いっぱいのアイラが背負い、何度か戦闘をこなしながらダンジョンを1日で抜けることができた。


地上は既に陽が落ちて暗くなっており、階段前で一行はへたれ込んだ。


「ふぃ~流石に歩いたなぁ」


アイラがティリオを地面に降ろすと、冷たい地面に大の字になる。目立つ光景だが、夜なので他のパーティが少ないのが幸いだった。


「お疲れー!今後はどうするんだ?すぐ明日出発するか?」


荷物を下ろしたティリオが伸びをしパーティリーダーに尋ねる。


少女は少し考えた。現時点で7日目が終了となる。あと3日となるとぐずぐずはしていられなかった。


しかしみんなの、特にティリオの疲弊やその他の補充、用意も兼ねると1日は間を空けたほうが良いだろう。


その旨をメンバーに伝え、集合場所と時間も決めると一旦解散とした。


カイザックは良い判断だと笑いさっさと姿を消した。きっとすぐに女を漁りにいくのだろう。


ティリオは自身のポーター寮で休むと言いひょこひょこと割と軽い足取りで大通りに消えていく。


「私が背負ってたから元気だなぁ……途中降ろせば良かったぜ」


アイラが口を尖らせた。


「アイラはどうするんだ?1日自由にするから酒でも飲むのか?」


「そりゃ当然!流石に今日は帰って寝るだろうけどな!明日は祭りだぜ!懐も熱いし!」


残った2人はやや人通りの少なくなった大通りを抜け、長めの坂を登って宿に着くと風呂を浴びてすぐに寝ることにした。女戦士はやっぱりと酒を幾らか煽っていたが。


そして布団に入るとアイラがまた迫ってきたが少女も疲れていたので抱きつくだけならと一緒に眠った。


これで7日目終了となった。マティアスと合流期限まであと3日である。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ