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緊急討伐 5

 アスターの横を抜けている二人。人間ではありえないほどの跳躍力で、まるで空を飛んでいるかのように移動している。砂漠に足を付けて、地面を蹴っては宙を進んでいく。


「まさか、ここまであいつらが追い詰められているとは思わなかったな。報告以上の数だのか。もっと速く駆け付けられれば、こんなことにはならなかっただろうが。本当に悔やまれるな」


「私もそう思いますが、今は目の前の敵を倒しましょう。全てのことはそれからです。元気な私たちが、これに負けることは許されません。さっさと片付けて、休ませなければいけません」


 宙を進みながら、神妙な顔でアカリは端末を操作していた。二人が超人的な跳躍力を発揮できているのは、アカリの超能力のおかげだ。彼女の超能力はその端末を操作できるというもので、彼女以外にはその端末を操作することはできない。そして、その端末は設計したものを現実にすることが出来る。それ以外にはデータのリストなどの作成もできる。そして、今彼女は二人分のジャンプブーツを作り出して、ジャンプの角度などを調整しながら、移動しているのだ。


「……ああ、本当にな。さっさと片を付けてやろう。落雷槌を食らわせてやろう。子の巨体なら、それで終わりだ」


「わかりました。上空に巨大ハンマーを作成します。作成後、落雷の魔法を構築します。あなたが上に行くころには全て、準備できていますから、開始の支持だけお願いします」


「わかった。じゃあ、行くぞ」


 打ち合わせもすぐに終わり、リーダーは地面を蹴り、さらに上に移動していく。ジャンプブーツを一瞬で調整して、リーダーをさらに高い場所に飛ばしていた。彼女は相手にそこで近づくのをやめて、端末の操作に集中する。操作している間に、魔獣に襲われないように半透明の球形のシールドを周囲に展開する。そして、端末内のハンマーの設計図のリストを選択し、電気に耐性のあるものを選び出す。雷と共に攻撃するとなれば、使用者も感電する可能性が高いため、そうならないための構造も備わっているハンマーだ。そのハンマーを選択して、それをリーダーの移動先に、数秒後に出現するように設定する。それが終わると、今度は雷を落とす魔法の構築に入る。雷は風の魔気によって起こされるものだ。風の魔気を一定範囲に集めて、それによって雷が生成される。黒い雲と共にそれが出現していた。


 リーダーも下からそれを観測していた。自身が移動する場所がわかりやすく示されていて、彼はそこに移動していく。彼はある程度、上昇して加速したところで、ジャンプブーツを脱ぎ捨てる。彼から外れたジャンプブーツは徐々に分解されて、地面に落下する前に、跡形もなく消滅していた。そして、彼は加速しながら、超能力を発動する。体が膨張して、その膨張が収縮した。魔気と同じように、体の筋力を圧縮して力を留めているのだ。今の見た目は、超能力を使う前の見た目と変わらないだろうが、その体の中にある力は全く違った。


 彼が上空に到達したところで彼の頭上にハンマーが出現して、ハンマーのグリップが彼の目の前に来た。彼はそれを握り、上昇していたエネルギーがなくなり、地面にひかれて落下のエネルギーに変換される。さらにその上では、黒雲が成形されていた。その黒雲の中がバチバチとしていて、落雷が今にも落ちそうな見た目をしていた。彼はアカリの言う通りに、自分が攻撃するときには既に全ての準備が整っているという言葉通りなんだなと思った。あとは、自分が支持するだけ。彼はハンマーを構えて、落下の速度を徐々に上げていく。ハンマーの頭を上に持ち上げて、落下しながら、ハンマーの面を相手の頭にぶつけようとしていた。


「よし、来いっ! 落とせ、雷!」


「はい。では、『落雷槌』」


 彼女は言葉と同時に、端末の開始と書かれた場所に触れる。すると、ほぼそれに触れるのと同時に、リーダーの頭上の黒雲から雷が落ちていく。その雷は、真っすぐに落ちていき、ハンマーに吸われていく。落雷と共に、ハンマーが落ちていく。


「おらぁ! 死にさらせ! 怒りと恨みの、 雷帝槌!」


 相手の直撃させるべく、ハンマーを思い切り、相手の頭めがけて、振り下ろす。雷がハンマーの軌道を示すように尾を引いている。そして、ハンマーが相手の頭に直撃していた。相手の頭にぶつかった程度では止まらず、雷と共にハンマーが地上に向かって進んでいく。相手の体を雷と共に焼き、巨体の肉を抉り取っていく。天から真っすぐ地上に光の道を引く。それも一瞬のことで、リーダーは既に地上にいる。全ての衝撃を受けた相手はただ後ろに倒れることしかできず、体の肉の大半を失ったサンドワームが動くはずもなく、その一撃で決着した。

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