金剛石
胸が苦しい…だけじゃない…頭も足も腕も痛い…
じーちゃんが神話は最後って言ってたから…僕の命も最後だったんだ…
治る前に死んじゃったな…
いやだ!まだ死にたくない!じーちゃんに恩返しをしたいし、友達とも遊びたい!生きたい!
「死ぬわけに行かない!」
「アインよ!生きることの執着!素晴らしい!この輝きは100カラットに値する!」
突然少年の目の前に青白く輝く1人の騎士が現れた。
少年は思わず尋ねる。
「あなたは…誰…?」
「私か?よくぞ聞いた!私の名は…」
「私の名はダイヤモンド!」
「ダイヤモンドって…もしかして腕輪の?」
「そうだ。今まで頑張って君の一族を守るため、君の病気を治すために力を振るおうとしたんだが、上手く起動出来なくてね…」
「だが!あいつらが来たおかげで起動できた!私が来たからにはもう安心だ!君の病気も、怪我も、全て治した!」
「そうなの?!ありがとう!でも…なんかあなたと僕の体、薄くなってない?」
少年と騎士の体が薄く、消えかかっている!騎士は慌てて叫ぶ。
「おおっと?!治療が不完全だったか…すまない、失敗した!」
「うそでしょう?!」
「すまない…だが…!」
騎士は少年に歩み寄ると消えてしまった。…と同時に少年の体は元に戻る。
「戻った…よかった!」
安堵した次の瞬間、少年の体が輝き、騎士の鎧を纏う!
「なんでーッ?!」
すかさず頭の中に声が聞こえる。
…あの騎士の声が。
「すまない!治療が不完全だったようだ!そのせいで君と私は一心同体になってしまった!騎士の治療術がこんなに不便なものだったとは!」
「自分でもどうなるかわからなかったの?!」
「そうだ!恥ずかしい限りだ!はっはっは!」
「大丈夫なのーッ?!」
瓦礫の山の上で騎士、もとい少年が頭を抱えて叫ぶ。




