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デリシャスパンティ♡パンスト

 先週。アイリアちゃんからごはん戦隊おかずファイブが壊滅したという、そしてその壊滅に追い込んだ2人組(3人組かもしれないけど)がレッド並みの強さという衝撃の事実を聞かされた私は、おかず戦隊ごはんですよをファミレスに再集結させた。そして直に目撃し、私よりも詳しい状況を把握しているアイリアちゃんにも同席してもらった。


 そんなミーティングだけど――


 私とアイリアちゃんの説明を一通り聞いたレッドがすぐに口を開く。

「その話は本当なのかピンク? 完全にオフシーズンだと思い自主トレで肉体改造に勤しんでいたがそんな事になっていたのか……」

「えっ? あんたまだ強くなるつもりだったの?」

 私が思わず呟くと。

「当たり前だろう? 腕をドリルにするのは男のロマンだからな!」

 肉体改造ってそういう!? てか自主トレでどうやって腕がドリルになるの?

 っとブルー。

「そういえば前々からレッド殿は腕のドリルでファイナル・デッド・マギカ・インパクト・オーバーヒートを撃ちたいと言っていましたな?」

 やめろ……間違って地面にでも当たったら地球が真っ二つになる。

「実はかくいう私も腕を改造してロケットパンチが撃てるようになるのが夢でして……」

「ほぅ? お前もか……」

 いや、あんた達スーパー戦隊ヒーローのレッドとブルーなのよ? 一体どこを目指してんのよ?

 しっかしブルーは続ける。

「……そしてロケットパンチを飛ばし、手がなくなった腕の方はカノン砲のようになっていて、そこから波動砲を撃つのが更なる憧れですな」

 いやだからアンタ……別に腕のカノン砲なんてなくたっていっつも後頭部とか上腕二頭筋から波動砲みたいな魔法よく撃ってんじゃん。今更肉体改造する必要あるの?

 と考えていたのはどうやら私だけだったらしくアイリアちゃんは。

「それは良かったです。先程も言いましたが私の見立てでは敵はレッドさんとブルーさんに匹敵する強さの人物が最低でも2人は存在しています。なのでレッドさん達がオフシーズンでも体を鍛えていたのは幸運だったとしか言いようがないかと……」

 うんまあ、新たな敵が現れたのならアイリアちゃんの言う通り……か?


 と頬に汗を垂らしていた私だけど、ここは気持ちを切り替えて。

「でもさ、そうなってくるとちょっと不安じゃない? もしレッドに匹敵するような敵がその2人以外にも何人もいたら正直キツくない? 私達だけで勝てるの?」

「うむ。確かにピンクの言う通りだ。なので早目に敵の戦力を把握しておきたいところではあるが、それを抜きにしても――」

 レッドはここまで言うとアイリアちゃんへと体を向け。

「パンストセイント。お前達はどうなんだ? やれるのか?」

 するとアイリアちゃんは口の端を釣り上げ。

「まさか……この状況で私達が『何もしません』なんて言うと思ってたんですか?」

「フッ。それこそまさかだ。今のはただの確認……譬え貴様等がやらないと言っても特番にして強制的に戦わせるつもりだった」

 そ、そんな方法があったとは!! でもアイリアちゃん達が加わってくれるのは心強い!

 となると――

「となると果麺ライダーさんにも応援を要請したいけどライダーさんてメンズ・ブルマを連行して自分の星に帰っちゃったんだよね……? やっぱ無理かな?」

 私が小首を傾げているとアイリアちゃん。

「あ、それなら大丈夫ですよ。果麺ライダーさんも新シリーズが始まっているので果麺ライダータロウセブンさんは無理ですが、別の新しいライダーさんが協力してくれると思います」

「え? あっ、そうか! 果麺ライダーさんも新しいシリーズが始まってたんだ。良かった!」

「そうですよピンクさん。私達なんてシーズン1の『パンストセイント』が終わったらすぐにシーズン2の『5人はパンスト!』が始まったんですから」

 5? あ、ふたりはプリキュ……みたいな事か。いやでも5人の内2人はおじさんじゃん。ふんどし姿のスク水兄弟が5人はパンストって、もう何が正解なのかわからない……。いや、全部間違いなんだけどさ。

 っとしているとアイリアちゃんは構わず続ける。

「そして今私達はシーズン3で『心臓鷲掴みパンスト!』をやっていて、既にシーズン4の『ひろがるのびる☆パンスト!』までが放送決定されています」

 心臓鷲掴み……あ〜ハートキャッチって事か。で、ひろがるスカイじゃなくてひろがるのびる……か。ひろがるのびるってそれただのパンストじゃない?

「因みにシーズン1で地底人アイドルだった私達はシーズン2で地下アイドル。そしてシーズン3の現在は普通に陸生アイドルになっています」

 陸生アイドル……ねぇ。地上アイドルって事なんだろうけど、じゃあシーズン4は宇宙(そら)アイドルとか小宇宙(コスモ)アイドルなんだろうなーセイントのセイヤ的に。


「あ〜……うん。じゃあとりあえずアイリアちゃん達の状況はわかったとして、新しいライダーさんに応援要請の連絡をするのはアイリアちゃんに任せて大丈夫かな? 私達だと誰も面識もないし連絡先も知らないからさ……?」

 私が問いかけるとアイリアちゃんは快く。

「はい。任せて下さい! というより皆さんも早目に1度会っておいた方が良いと思うので来週にでもお連れしますね!」


 というワケで私達は新たな敵に対抗するためにパンストセイントちゃんと果麺ライダーさんと再び共同戦線を張る事になった。

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