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敗者復活戦

 映画編が終わってからレギュラーシーズンも順調にこなし、バトルロイヤルもいよいよ佳境へと突入した。


 ――残りのヒーローは9人。


 その内訳だけど――まずは私達ごはんですよが5人。そしてサイコパス戦隊シリアルキラーのおばちゃんが1人。次に陽キャ戦隊パリピ55のパリピンク(影武者)が1人。格闘戦隊グリーンベレーの緑茶が1人……と続いて最後に陰キャ戦隊ソロボッチの1人。の計9人のヒーローとなった。


 ――で。いつものミーティングなワケだけど。

「みんな~明日のバトルロイヤルはお休みね〜」

 開口一番はキリンちゃんだった。

 これに私だけじゃなく、みんな疑問を抱いたようだけど誰よりも早く反応したのがレッド。

「休み? どういう事だ? まさか間違えたのか! ざるそばともりそばをっ?」

 いやそれ違いを知ってる人でも海苔が乗ってなかったら見た目で判断出来なくない?

 そしてどうやったらそれが理由で休みになるのかツッコミを入れようかと思ったけどそれより先にキリンちゃん。

「うん。そのまさかさ……間違えてざるそばの上に『刻み海苔』じゃなくて『ごはんですよ』を乗せてしまったのさ」

 その海苔間違いはしなくないっ? 刻み海苔と海苔の佃煮じゃ全然違うじゃん!


 ――という意味のわからない間違いは私がツッコミを入れなかったのでそのまま放置され、キリンちゃんは続ける。

「まぁ、正確に言うとバトルロイヤル自体はお休みじゃないんだけど、レッド達本戦組の人達はしばらくお休みで、明日からは敗者復活戦が始まるのさ! だからみんなはお休みって事!」

『敗者復活戦ッ!!』

 キリンちゃん以外全員の声が揃った。

「そう! バトルロイヤルをもっと盛り上げるための措置と尺稼ぎさ!」

 尺稼ぎってハッキリ言っちゃったよこのマスター・オブ・セレモニー……。


 ……と考えているとグレーちゃんがスッと片手を上げ。

「あの、ちょっと質問なんですけど。復活する人数は何人なんですか?」

「もちろん1人だけ」

 とキリンちゃんが答えれば今度は横から小豆ちゃん。

「1人だけか。……となると、これまでに敗れたヒーローの数とそれが1人になるまで絞り込まれる戦いと考えればそれなりに時間がかかる。これは我々の休みは結構な長さになりそうだな?」

 なるほど。じゃあ本戦が残り9人になってそろそろラストスパートかな? ってところでお休みに入って、復活ヒーロー1人を加えてキリのいい10人でラストバトルへと突入していく……って感じの演出か。まあその方が盛り上がりそうな気はする。


 ――という事で明日から私達はしばらくする事がないので、今日のこの後からのミーティングも特にやる事がなくなるんだけど……と思ったらそこへ突然。

「一番搾り殿。今現在の本戦に残っているヒーローのプロフィール、或いはデータのような物は閲覧出来ないのでしょうか? しばらく休みになるのであれば以降のミーティングでデータを基にある程度他ヒーローへの対策を練っておくのもありではないか……と。無論、我々以外のデータと皆が宜しければの話ですが?」

 ブルーだった。


 何こいつ! こんなまともな事言えんのっ! いつもこれくらい真面目だったらいいのに!


 で。キリンちゃんの答えは?

「もちろん可能だよ。データってほどじゃないけど簡単なプロフィールなら教えられる。あとわかっているとは思うけどこの手の情報は平等。他のヒーロー達に訊かれたらみんなの情報も開示するから。だからまぁ気兼ねなく閲覧していいと思うよ」

 あ、それなら平等だし遠慮はいらないね。

 と思ったのは私だけではなかったらしくレッド。

「良し。なら早速情報収集といこうじゃないか。一番搾りよ……頼めるか?」

「オッケー! じゃあみんなスマホ出して。データ送るから!」

 言われて私達は思い思いにスマホを取り出す。そしてキリンちゃん自身が体内にデータを保持しているのか、特に何かをするワケでもなく然したる時間もかからずデータが送られてきた。

 まずはサラッと目を通すと――


所属

ヒーロー名

本名

二つ名

職業

必殺技

武器

備考


 ――という簡単なプロフィールだった。


 ん〜となると。

「誰のプロフィールから見る?」

「上から順番で良いだろう?」

 私の質問にレッドが答え、みんなも賛同してくれたか無言で頷いているので私達は私達を除いたヒーローのプロフィールを上から順番に見ていく事にした。


 まず最初は――


所属:格闘戦隊グリーンベレー

ヒーロー名:緑茶

本名:ダージリン


「ってダージリンって紅茶の名前じゃん! ヒーロー名緑茶なのに本名紅茶って謀反じゃん!」

 と私が叫んでいると。

「落ち着けつみれ。そもそもダージリンは紅茶の名前と決まった訳ではないだろう?」

「あ、そっか。ごめんごめん」

 小豆ちゃんの言う通りだった。ダージリンて地名だもんね。ダージリンで生産、栽培された茶葉で作った紅茶がダージリンだもんね。じゃあ気を取り直して緑茶の続きを……


二つ名:荒ぶる紅蓮のアールグレイ


「やっぱ紅茶じゃん! 緑じゃなくて紅蓮じゃん! アールグレイって言っちゃってるじゃん!」

「落ち着けつみれ。緑茶でもベルガモットを入れればワンチャン……ワンッチャンッ! アールグレイと言えなくもないだろう?」

「無理だよ! さすがにアールグレイは紅茶でしょっ!」

 という閑話を挟み。


職業:アメリカ陸軍特殊部隊(グリーンベレー)

必殺技:零式綾鷹

武器:コンバットナイフ

備考:格闘戦隊グリーンベレーの紅一点


 うん……良かった。後半は割とまともなプロフィールだった。そしてこの人はまぁ……ゴリゴリの近接戦闘タイプって感じなのかな?

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