第2週でもブルマ十神将を倒しきれませんでした
――不覚。
ではない。寧ろ当然の結果かな? でもまあこれでブルマ十神将の傾向も掴めたし対策もだいぶ立て易くなったから来週には四天王も全員倒せるでしょう。
……という事で私達は第2週でも四天王を4人しか倒せず、今回もまた対四天王の傾向と対策ミーティングとなった。残り四天王は3人。んで、まずは傾向として倒してきた四天王を振り返る私達けど――
最初に現れたのは3人。というか厳密にいうと3人組のユニットで名前はブラック・レンジャー・セイント。略してブラジャーセイントというユニットだった。
うん、もうわかり易いくらいパンストセイントちゃん達と対になる四天王だったので、この3人を討つために立ち上がったのは勿論アイリアちゃん、シャイカちゃん、ランちゃんだった――んだけど。実はこの時、私達の方は誰が戦うかでほんの少しだけど揉めた。
何故か?
理由は敵のブラジャーセイントの構成が――
1人目が辛子明太子座のドM
2人目がホセ・ロドリゲス
3人目がスカーレット・腋ノ下
だったから。
言うまでもない事だけどスカーレット・腋ノ下は明らかにスカーレット・靴ノ下……つまりスカーレットお嬢様のパチモンなので、最初にグレーちゃんが「なら私が戦います」って言いだしたんだけどアイリアちゃんが「ブラジャーセイントは明らかに私達への挑戦状。なので私達にやらせて下さい」という事で最終的にグレーちゃんが折れてアイリアちゃん達が戦う事になった。
そしていざ戦いとなると。
まず辛子明太子座のドMをランちゃんが必殺技であるノーザンライト・スープレックスで撃破。魔法少女とは思えない全身のバネを活かしたノーザンライトはプロレスラーも裸足で逃げ出すレベルの芸術的な必殺技だった。
次にホセ・ロドリゲスはシャイカちゃんが必殺技のコークスクリューブローで撃破。魔法少女とは思えないキレのあるコークスクリューは相手の内蔵を抉り取るかのような圧倒的な必殺技だった。
そして最後にスカーレット・腋ノ下をアイリアちゃんが必殺技であるチョークスリーパーで撃破。魔法少女とは思えない片足タックルからグランドへと引きずり込む動作は、それだけをプログラミングされた精密機械のように機械的で無駄のない動きの必殺技だった。
こうして魔法少女とは思えないけど魔法少女の力をふんだんに発揮したパンストセイントちゃん達がブラジャーセイント達に圧勝。私達は簡単に四天王3人を撃破した。
そうして次に出会った四天王は1人。うまい系の棒だった。
そう――サラミ系うまい棒じゃなくてあのうまい系の棒。私達の巨大ロボ『草食系男子』と『光合成男子』が合体して誕生する超巨大ロボ『うまい系の棒』……の元ネタになったちくわぶ。と、同じ名前の四天王。
まさかうまい系の棒に元ネタがあるなんて思ってなかったし、その元ネタが7メートルもあるちくわぶだとは夢にも思ってなかったけど、その7メートルのちくわぶを変幻自在に8メートルの魚肉ソーゼージに変えたり9メートルのカニカマに変えたり7メートルのちくわぶに戻したり、自由自在に操る四天王が『うまい系の棒』だった。
このうまい系の棒を倒すため立ち上がったのが……まさかまさかのスク水ぬぐ男さんだった。私達と違って正義のヒーローではなく、いつの間にか勝手に仲間になっていた変態さんに戦闘が出来るのかどうか? ……みんなの疑問はそこに集中していたけど本人曰く「私はヘラクレス界の重鎮。心配する必要はない」との事だったけど――。普通に考えてヘラクレス界の重鎮ってそれヘラクレス本人なんじゃないの? っと私は心の中でツッコミを入れ、変態なのは知ってたけどその時はぬぐ男さんの戦闘力よりも頭の方が心配になった。
とはいえそこはラスボスの双子の弟。決して弱いという事はなく、少なからず四天王であるうまい系の棒を楽勝とまでは言わないけど普通に倒せるレベルの変態だった。そして勝ち台詞に「ヘラクレス界のジャンヌ・ダルクと言われた私を舐めるなよ」って言ってたけどあなた男性ですよね? 普通〇〇界のジャンヌ・ダルクって女性に付く二つ名じゃないですか? ってゆーかヘラクレス界のジャンヌ・ダルクって1行矛盾してませんかね?
というワケで今回もまぁ、そこまで苦戦する事なく四天王を蹴散らした私達だけど――。だいぶ傾向も掴め対策も立てられるようになった……のは良かったんだけど。結局残りの四天王ってもう3人しかいなし、こっちの戦ってない3人ってレッド、ブルー、グレーちゃんというよりにもよって最高戦力の3人だから対策なんて必要ないんじゃないか? ただのパワープレイでゴリゴリ押し切れるんじゃないのか? ってなって最終的に何も決めないで今回のミーティングも終わってしまった。尤も――四天王とは1人1回しか戦えないってルールがあるワケじゃないんだけどね……。




