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B-17(34話-3)

重爆撃機…それだけでなんかカッコいいと感じてしまうワイ。

B-17


 出て来たのは四発の巨大な飛行機であった。B-17は、一九三九年に初飛行したアメリカの大型戦略爆撃機である。本機は、元々沿岸防衛用に立案された機体だが、後に爆撃機として開発されることとなった。その後なんやかんやあって(皆大好きウィキ●ディアに詳しい話が無かった……)アメリカ軍に採用され、第二次世界大戦の欧州、太平洋等の各戦線に配備された。この機体の特徴は、強固な防弾仕様と防御火器の多さ、優れた照準器を搭載したことだ。機体主要部に防弾設備を置くことで、かなりの耐久性があった。それにより、零戦の20㎜機銃を持ってしても撃墜は困難であったと言われる。また、防御火器の数も多く、最終型では実に13丁ものブローニングM2機関銃を装備していた。

 三つ目の照準器についてだが、これはノルデン爆撃照準器と呼ばれる物だ。B-19やB-24、B-25、B-26にも同様に装備されていた。その構造は、眼鏡部と自動操縦装置からなる。ノルデン照準器は、高高度から水平爆撃でできるかぎり、多くの爆弾を命中させるために開発されたものだ。自動操縦装置と連動して、風速や速度、風向き等のデータをセットし、目標を照準器に捉えてあれば、その目標に向かって飛んでくれる便利な代物だ。また、夜間爆撃や超低空爆撃に対しても有効な照準器である。簡単に言えば、第二次世界大戦後期までアメリカが機密事項とした超スゴイ兵器である。ちなみに、日本は太平洋戦争初期の南方侵攻てほぼ無傷のB-17とノルデン照準器を手に入れ、コピー開発を進めた。だが、試作ですら完成したのが一九四五年六月の事である。知っていると思うが、この頃はすでに孤軍奮闘といった状態であった。さらに言えば、ようやく出来た生産品も、いざ機上テストを行ってみるとトラブル発生。そのトラブルを改善している最中に終戦となったのである。結局、四年近くかけてもノルデン照準器のコピー開発は出来なかったのである。そこに、日米の工業力、技術力の差を感じずにはいられない。

 話をB-17に戻すと、この機体は極めて優れていた。その一言に尽きる。さすが、空飛ぶ要塞と言われるだけあって、小ネタに尽きない。具体的には機首が吹っ飛んでも帰ってきたり(写真が残っている)、四発あるエンジンのうち三つが止まっても帰ってきたり……。ともかく、タフさが尋常じゃない。それ故に、少人数の我が空軍に採用した理由だ。ぶっちゃけ、機体がどれだけを壊れようとも召喚できるのでどうってこと無いが、搭乗員を失うとその補充は厳しいからだ。

 ちなみに、航続距離は比較的短くG型で3220kmだ。まあ、それでも十分足りるのだが。


 B-17は第一〇一航空隊に二機配備されることとなった。二機のB-17は配備されて間もなく、ある任務に就く事となる……

アメリカの重爆撃機は生存性が異常……

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