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P-47 サンダーボルト(第72話)

プラモ買いましたよっと。

P-47 サンダーボルト


 アメリカのリパブリック社が開発したレシプロ単発戦闘機。WWⅡ期にアメリカ陸軍航空軍(USAAF)の主力戦闘機として活躍した。

 大元は1935年に初飛行したP-35まで遡ることができる。そこから、AP-4、YP-43、AP-10(XP-47)と続いていく。そして、本命のXP-47Bは1941年5月に初飛行を行った。この機体は元が軽量戦闘機だったとは思えない設計だった。空冷星型18気筒のエンジン(2,000馬力級)を搭載し、胴体内にターボチャージャーを収納し、両翼内には12.7mm機銃を装備する巨体になっていた。自重は4.5tである。

 ちなみに、広々としたコックピットにはエアコンも装備されていた。あるパイロット曰く、「安楽椅子のようだよ」とのこと。

 そんなP-47Bだったが、新型機あるあるの初期不良に悩まされた。操縦の難しさ、キャノピーの不良、各部品の配置の問題などである。

 開発元のリパブリック社はこれらの問題の解決に取り組むこととなる。

 続くP-47CはB型の改修型だった。主な内容は全金属製の動翼やターボチャージャー制御器のアップロードなどである。

 最多量産型はP-47Dである。サブタイプが複数あり、数が飛んでいるにしろP-47D-1からD-40まであるのだ。

 大きな変更点があったのはP-47D-25である。それまではレイザーバック型のキャノピーだったが、この型からより後方視界が優れているバブルキャノピーに変わったのだ。(また極一部のP-47Dがマルコムフードを適用した)

 D型最後のP-47D-40でも大幅な改修が施された。ドーサルフィン、ロケットランチャー、照準装置などである。

 D型以降も多くの改良型が存在した。P-47MやP-47Nなどである。特にP-47Nは太平洋戦線向けに開発された機体で、P-47最後の生産型となった。主な変更点は燃料タンクの増量と新型主翼への換装である。どちらも航続距離の延長が主であった。一部の機体が伊江島や硫黄島に到着し、戦闘爆撃機として使用された。


 P-47は主に欧州戦線の前線で使用された。主な任務は戦闘機狩りや爆撃機護衛であった。実戦配備当初はこれらの任務がメインであったが、段々と使用法が変わってきた。と言うのも、P-47の大柄で損傷に強い機体は戦闘爆撃機として優れていたのだ。爆撃護衛の帰り、P-47はブローニング8門の大火力で地上目標を破壊し回った。武装も爆弾からロケットとより大きく、強い物へと変わっていった。

 P-47はアラスカ以外の全ての戦線、ドイツ、イタリア、太平洋、ビルマに配備された。また、アメリカ以外の連合国でも使われた。イギリスやブラジル、ソ連、メキシコ、自由フランスなどである。

 戦後もP-47…F-47(命名規則の変更)は使用された。ラテンアメリカ諸国を中心に、中華民国、イラン、ポルトガル、ユーゴスラビアなどに提供され、1960年代まで運用された。

 P-47の総生産数は約16,000機で、航空機の生産数としては多い方である。ちなみに、世界最多はドイツのBf109(35,000機)である。(比較として日本の零戦の生産数は約10,000機)


小ネタ?

 愛称のサンダーボルト(Thunderbolt)は、雷のことである。(日本の雷電と関係性が気になるところ…(同じ大型単座戦闘機同士))

 サンボルの名称で一部人々に愛されている機体。


耐久力がすごいサンボル

 ダメージを受け、真っ直ぐなP-47がFw190に滅多打ちにされたものの帰還したとか。

(200発以上の被弾(ただし全てが7.92mm機銃だった))


鹵獲されたサンボル

 1945年2月末、台湾で疾風に撃墜されたP-47がほぼ原形を留めたまま日本軍に鹵獲された。


「超サンダーボルト」なXP-72

 P-47の派生型(魔改造型)。エンジンはなんと28気筒!出力3,450馬力でピストンエンジン機の限界を越えようとした。

 が、ジェット戦闘機の方が良くね?となり開発中止に……


音速を超えた?サンボル

 ある証言者曰く音の壁を突破したとのこと。それ以外の話は無いので、かなり怪レい…


ジェット機を撃墜したサンボル

 1945年、ジョージ・E・ボストウィックはP-47Mでドイツのジェット戦闘機Me 262を撃墜した。

大きい機体は良いものです。

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