ランカスター(66話)
書くまで全く調べたことのない機体。
ランカスター(+α)
離着陸が夜間であるのは決定事項なので、飛行場に夜間離着陸用の設備を設置する。基本的にはWWⅡ後期の空母に設置された物を流用した。他に地上設備として「ジー(GEE)」、「オーボエ(OBOE)」両電波誘導システムを導入した。これらは1942年後半に英空軍がドイツ戦略爆撃に利用した爆撃機誘導システムである。
また、爆撃機誘導システムに合わせて一部航空機の改修、機種転換を行った。既存の作戦機であるJu 88はイギリス製のレーダーを搭載した。そして予備機の一式陸攻の一部はランカスターに変えられた。
ランカスターはWWⅡ後半に英空軍で活躍した長距離戦略爆撃機だ。元々はマンチェスターという双子式エンジン(液冷24気筒!)を搭載した機体だったが失敗。それを安定の4発機に改修して完成したのが本機である。巷ではスピットファイア、モスキートと並ぶイギリスの名機と言われている。
最大の特徴はなんと言ってもその巨大な爆弾倉である。全長約10mに及ぶ爆弾倉には、当時のありとあらゆる種類の爆弾を積むことが出来た。というか、後年にはランカスター専用の爆弾がつくられていたりもする(いつぞやのトールボーイやグランドスラム)。搭載例としては500ポンド(227kg)爆弾14発(3.2t)、4000ポンド(1,814kg)爆弾と焼夷弾2,832発等である。日本ではちょっと考えられないよね(連山とか深山とか)。
銃座は7.7mm機関銃8門と心許ないが、夜間爆撃がメインだった英空軍には大口径機関砲が必要なかったからだろう。
余談だが燃料搭載量は最大で9800L。補給処壊れちゃうって……
ダムバスターで有名なランカスター。気になった貴方は早速調べてみよう(英国面へのお誘い)。
ちなみに本機を導入したのは、H2Sという地上識別レーダーを運用するためだ。これは自機の位置を正確に把握するための装置である。これまたイギリス製のものである(イギリスの科学は世界一チイイイイ!!(ガチ))。
イギリスって何気に技術力あるんですね(失礼)




