表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/17

九七式中戦車 チハ車(52話)

ついに出てきたチハたん。何故アイドルにつける「たん」が戦車にもついてるのか…

チハタンクとか?

九七式中戦車 チハ車


 言わなくても分かるだろうが、大日本帝国陸軍が運用した戦車だ。

 チハというのは、本来開発秘匿名称であった筈だが、戦車乗員の間でも「チハ車」等と普通に呼ばれていた。(秘匿とは…)

 なんやかんやで、弱いなんて言われたりするチハたんだが、大抵の場合比較対象がおかしかったりするのが原因だろう。例えば、工業大国アメリカの象徴、M4シャーマン戦車と比べられる事が多い。そりゃ、太平洋戦争中に何度も死闘を繰り広げた戦車だから、誰もが比べたがる。だが、冷静に考えると、チトおかしいと思う。確かに、その2つを比べると圧倒的にシャーマンの方が強い。(だって、主砲が75mmと57mmだし…)

 ここで大事なのは、両者がいつ造られた戦車なのか?ということだ。チハたんは名前から分かる通り(皇紀2597年から)、1937年に出来た戦車……と言いたいのだが、制式採用は一応1937年らしいが、これがホントに制式採用だったのか?というのが疑問に残っていたりする。ともかく、1937年に試作が完成し翌年に量産がスタートした戦車だ。

 対してM4シャーマンは1942年に量産開始となった戦車だ。この時代は、WW2の影響で凄まじいスピードで 戦車は発達していった。一年や二年経つだけで、戦術も車両もガラリと変わっていたのだ。

 つまり、チハと比べるべきなのは同時期(±1年)に開発された戦車が妥当なのである。

 そうなってくると、比較対象となるのはチェコのLTvz38(独:38(t)軽戦車)やドイツのⅢ・Ⅳ号戦車初期型、フランスのシャールB1 ter、アメリカのM2A3軽戦車、ソ連のBT-7となる。

 この辺りの戦車と比べると、普通の戦車だなという印象を受ける。ただ、細かく見ていくと個人的には器用貧乏だなと感じてしまう。

 例えば、歩兵支援であればⅣ号戦車の短砲身75mm砲の方が優れているし、装甲で見ればB1 terが圧倒的である。機動力を見てみれば、M2A3やBT戦車が圧倒的に優れていた。

 しかし、乗員配置が優れていたり、無線設備が充実していたりと注目すべき点は多い。また、後続のチヘ、チヌ、ホロ、ホニへと続く日本戦車の基礎を作ったという点は凄いことだろう。

 いずれも、比較的ゆとりのある車体設計が功を奏した。


復活した戦車兵達の前に登場したのは、先代のT-35デパートよりだいぶ洗練された見た目の戦車だった。やっぱり、砲塔は一つで良かったんだ……


早速、戦車の特徴や注意事項を説明したあとに、実演してみる。キーを挿してひねる、一般の車と同じような手順で、チハのエンジンが始動する。真っ黒な煙を出す、チハに戦車兵達はびっくりしていた。何せこの煙を見た昭和天皇も「あれは何だ?」と言わせた程である……



九七式中戦車チハ(前期型車体)の諸元は以下の通りだ。


重量 約15t

全長 5.55m

エンジン V型12気筒空冷ディーゼル(170馬力)

最高速度 38km/h

武装 九七式五糎七戦車砲(57mm砲)、九七式車載重機関銃

最大装甲圧 25mm

乗員 4名(車長、砲手、通信手、操縦手)

ホントはチハ車改(47mm砲搭載型)やチヘ車(一式中戦車)とかも出したいけど…

なんか絶望的っすわ()

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ