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親友  作者: たい焼き屋さん
7/10

第七話~恐怖~

私は息が止まりそうだった...こんな事ドラマとかじゃないと起こらないと思っていた。何故か拳銃を持った三人の男がグランドにいたのだ。しかも人質までいる。そして私は度肝を抜かれた。その人質が美月だったのだ。どうしようかと思ったが私にはどうしようもない...「この学校の校長を呼んでこい!話しがある!」と一人の男が言う。「わ、分かった。すぐに呼んでくる!皆はじっとしているんだ!」と教頭先生が対処している。流石だ。こんな状況でも的確な指示...って感動している場合ではない。「おいおいぃぃ...早くしろよぉ...さもねぇとこいつの頭が吹き飛ぶぜぇぇ...ぎゃはははは!」と少し狂気じみた間抜けそうな男が言う。美月は怯えて声もでない様子だ。男達は顔などを隠していない。その二人の奥にいる男はずっと黙り込んでいる。見るからにリーダーのような存在だろう。しかしこの男達どこかで見た事があるような...「ほぉ...まさかこんな所であんな有名人と会えるとはな。」振り向くと千鶴と吉田がいた。「ん?あの人達知ってんの?」「ああ。お前知らねえか?最近ニュースとかでよく見るだろ。あいつらは凶悪犯罪者だ。」あ、思い出した。確かに何度かニュースで取り上げられていた。確か銀行強盗や殺人事件、様々な事件を起こしている人達だ。しかし何故この学校に...?するとそこに校長がやって来た。「何をしているんだ!即刻その子を離しなさい!」「ああ。離してやるよ。しかし条件がある。この学校にある金全て俺達に渡せ。そうすればこいつは返してやるよ。」「くっ...!分かった!金は払うが全てという訳には...」「だったらこいつが死ぬだけだぜぇ...?」まずい。このままでは美月が...しかし、体が動かない。どうすれば...「分かった。金は払おう。」と校長先生が言う。良かった。私はほっとした。その時教頭先生が「だがその前にお前達にききたい。何故この学校に来た!」「答えるわけねえだろうがよ!」それはそうだ。そんな簡単に答えるわけがない。するともう一人の男が「何言ってんだよ。俺達に指示したのはあんたじゃねえか。」「!?」グランド中に衝撃が走る。「おい貴様!それは本当か!?」と校長先生が問う。「あ、あれ?これ言っちゃまずかったパターン?あ、やっぱ今の無しで!」「このバカが!今更遅い!」私は、いや私達は信じられなかった。でも「でたらめだ!こいつらのハッタリに決まってる!」と、いう教頭先生を信じる事もできなかった。「一体どういう事だ!説明するんだ!教頭!いや豊川!」「ちぃ...お前!後で覚えとけよ。報酬は無しだ!」「ええっ!?そんなぁ...」間抜けそうな男は残念がっていた。とにかく私達はその状況では動けなかった。「ああ。俺がこいつらを雇ってこの学校を襲わせたんだよ。」「何故そんな事を...!」「俺はエリートだ...!なのにこの学校では何年待っても校長は辞めねえ。教頭なんて地位じゃあ俺の才能が勿体ねえ!だから事件を起こし、その一切の責任を校長であるあんたに背負わせれば俺の地位は上がり見事校長の座!そしてゆくゆくは理事長だ!」「自分の地位の為にこんな事をしたのか!!」「黙れ!俺は完璧でなきゃならねえ!いつもいつも愛想振りまいているのにも疲れた...俺はこの学校を辞めるよ。だが!この事件の一切を内密にするってんならこいつは助けてやる!」「そんな事ができるか!」「じゃあこいつにはここで死んでもらう!」ダメだ...!このままじゃ美月が...!でもどうすれば...

その時私の脳内で一つの言葉が出てきた。



「どんな困難があっても諦めずにぶつかる事」...





気付けば私は美月のいる所に突っ込んで行っていた。しかし(ドン!)と発砲され私は撃たれた。「凛ー!!」と美月が叫んでいる。美月だけではない。久美子や弘樹、なんと千鶴達まで心配そうにしている。少し驚いた。でも大丈夫だ。撃たれたのは幸い右足だった。しかし足は少し動きそうではない。「貴様ぁ!教師であった者が生徒に発砲とは!」と熱く校長が言う。「ふう...全くまさか銃を持ってるのに突っ込んでくるやつがいるとはな...」「あなた...絶対に許さない...!」と美月が言っているのが聞こえた。正直嬉しかった。だが喜んでいる時じゃないか。「んー、よく考えればここでお前を見せしめとして殺したらこいつらもいうことをきくんじゃねえか?」え...?「な...!?」「ああそうだなそうするか!」「よっしゃ俺に殺らせろ!」「おいおいここは依頼主の俺だ。ふぅ...悪いなお前はここで死ぬ。だが俺を恨むなよ。恨むならお前を助けられる状況を飲まなかったこの学校を恨むんだな!」ど、どうすれば...やっぱり私は助けられなかった...何もできなかった...「いいかお前ら所詮この世は金や地位を手に入れた者が上に立つんだ。力を得た者がなぁ!」「ま、待て!分かったこの事は内密にするだから...!」「もう遅いんじゃねえの?」「ぎゃはは!確かに!」「ふっ。これが本当に力を持つという事だ!」ああ...ごめんね美月...私は美月に謝る事すらできなかった...本当にごめん...




その時...





「そこまでだぁ!!」

とグランド中に轟く大きな声が聞こえた...

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