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親友  作者: たい焼き屋さん
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第一話 ~出会い~

皆には心から信じ合える人「親友」という存在はいるかな?私にはそんな存在はいなかった。あの日が来るまでは...



「いってきまーす!」と私は勢いよく家を出た。私、戸塚凛は根矢川高校に通う高校二年生だ。私は人と関わるのが大好きで、保育園のころから今まで沢山の友達を作ってきた。しかし本当に心を許せて関われる人はいない。それでも私は毎日楽しく学校生活を送っている。その時後ろの方から声がした。「お姉ちゃ〜ん!」と、弟の弘樹だ。「行くなら声をかけてよ一緒に行きたいからさ」弘樹とは一歳違いで高校一年生だが、身長も低く声もまだ高いため幼く見えるそのため、中学生、下手したら小学生と間違われるかもしれない(笑)弘樹は昔から優しくて私が落ち込んでいるときもいつも慰めてくれたり、私が困っているときは助けてくれる。だから私も弘樹に優しくしてあげたりする。そうすると弘樹はとっても嬉しそうにニコニコして「ありがとう!」と言ってくれる。私はそれだけでも本当に嬉しい。そんな弘樹が私は大好きだ。「ごめんね急いでたからつい呼ぶの忘れちゃって...」「いいよ!気にしてないから!」と弘樹は笑顔で応えた。

学校に着き、教室のドアを開けて「おはよ〜」というと、すぐさま一人の女子が駆け寄ってきて「おはよう凛!ごめんけど英語の宿題見せてー!」と早口に言う。幼なじみの高木久美子だ。久美子は楽観的な性格で色々なことを私に頼る。でも根は優しい子でクラスのムードメーカーだ。「いいよ。間違ってるかもしれないけど」「あー良い良い!とにかく何か書いとけば大丈夫だから」と言う。まったく、本当に楽観的だ。

しばらくするとチャイムが鳴った。教室に担任の長谷川先生が入って来る。長谷川先生は国語の教師で40代後半のおじさん先生だが随分ベテランで生徒からの人気も高い。日直が号令をかけると先生が「今日からこのクラスに新しい生徒が加わる」と言った。すると教室はざわざわし始めた。「静かに。よーし入れ」と先生が言うとドアが空き、一人の女の子が入ってきた。私は驚いた。とても美人なのだ。黒髪のサラサラとしたロングヘアに可愛らしい大きな目、身長は165cmくらいだろうか私より少し高い。

「この度このクラスに転入することになりました長澤美月(るな)です。美しい月と書いて るな と読みます。よろしくお願いします。」丁寧な人だ。私とは正反対かもしれない。「では長澤、前から三列目の一番窓側の席がお前の席だからそこに座ってくれ。」私とは少し離れた場所になった。私は前から四列目の一番窓側から三つ目だから。何故だかそれを残念に思っている自分がいた。

そしてそのあとは特に何もなく、一日が終わり帰宅時刻になった。弘樹はテニス部なので帰宅部の私は先に帰る。私が学校を出て、二十分程経って自宅にそろそろ着く頃にふと前を見ると長澤さんがいた。後ろからなので分かりにくいが恐らく本を読んでいるのだろう。すると前から猛スピードで自転車が走って来ている。細い道なので避けるのは難しい。しかしどうやら長澤さんは気付いていないようだ。「横に避けて!」と私は大声で叫んだ。長澤さんは気付いたようで一瞬こっちを振り向いたあとにすぐに横に避けた。しかし避け方が悪かったのか長澤さんは転んでしまった。自転車は通り過ぎて行った。私はすぐに長澤さんに駆け寄って「大丈夫?」と聞いた。長澤さんは「大丈夫。ありがとう。本に夢中になってて」「良かったぁ...あ、そういえばるなちゃんだったよね。可愛くていい名前ね」そういうと長澤さんは涙を流し出した。私は焦った。「ご、ごめんなさい、何か傷つけるようなこと言ったかな!ごめんなさい」「い、いや違うの。私の名前って世間で言うキラキラネームだから。そのことで昔からいじめられてて、それで人と関わるのが苦手で...だけど今貴方に名前を褒められて嬉しくて...」「そうだったんだ...ねえもし良かったら友達にならない?

」「え...?」「その、なんていうか私は人と仲良くなるのが好きなの」「そ、そうなんだ。じゃあ友達になっても良いかな?」「もちろん!これからよろしくね!私は戸塚凛っていうの凛って呼んで!そのかわり私も美月って呼ぶね」「うん!ありがとう!」そうして別れて明日学校で会う約束をしたが、偶然にも家が近所でギリギリまで一緒に帰った。

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