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第5話 特訓モード参

「やるんじゃなかった(泣)」


第一声がそれであった。


当たり前である。このゲームはある意味リアルを追及している分、内容をスキップ出来ない仕様になっているのである。

さらに時間も()ることながら何故か疲労感もかなりくらうのでたまらないのだ。


心臓破りの坂道の時点で既に根をあげていたのにさらにマラソンまで強制される地獄モードを自ら選択したのである。


「ぜいせいぜい」

「はあはあはあ」

「ふうふうふう」

「よろよろよろ」

『ばたっ』


日頃からあまり運動していない僕がこんなことして大丈夫な訳がないよな。


しかしノルマをこなさないとイベントが進まないのも確かなので死にものぐるいで走りまくった。


数時間後…


「やったぞ、やってやったぞ」


ボロボロになりながら僕はノルマをこなしていた。


「後はボーナス数値がどのくらいになるかを確かめてからログアウトするか」


きつい特訓モードをこなした達成感に思考能力が追い付いてなかった僕はある重要な事を失念していた。


そう『一定の確率でアップする』ことを。

巻き戻しのスキルがあるのだから『今』のタイミングで『巻き戻しポイント』を設定しておくのがベストなんだが、すっかり忘れていた僕は何もせずに結果を表示してしまった。


『特訓モード参・能力アップに失敗しました』


体力:80down↓

スピード値:50down↓


『1日経過した後、体力MAX回復します』


「マジか失敗しやがった!」

「どれだけ大変だったと思ってるんだ!」


僕はそう叫ぶと問答無用でスキルを発動した。

そして、更に後悔する事になった。


* *


「おはよう桜花(おうか)

「おはよう(りゅう)ちゃん」


スキル『Time Reverse』:1日分の時間を巻き戻す。

巻き戻しポイントを事前に登録しておくとその時間に戻れます。


スキルの説明をよく確認していなかった僕はガックリとうなだれた。


「また、あの地獄の特訓モード参をやらないといけないのか(泣)」


これは絶対に変更させないと『クソゲー』認定間違いないなと考えながら泣く泣くメニューをこなしていった。


今度はちゃんとセーブマークしてっと。


『能力値のアップに成功しました』


どうやら今回は上手くいったらしい。


「最初から成功して欲しかったな」


愚痴を言っても仕方ないので、もう一度100mのタイム計ってみることにした。


『13秒0』


「えっ?」


「さすが特訓モードのチートパラメータ上げだ。

このタイムなら展開次第では勝てるかもしれないけど、念には念を入れてもう一段階底上げしておくか」


僕は苦労した特訓モードの結果に満足してこともあろうかもう一度特訓モードに挑戦したのだった。


更新遅くなりました。なかなか執筆する時間が取れないのと、もうひとつ更新中の小説の話しの構想が形になってきたので中途半端にだらだら更新するのもよくないと思いましたので、次話にて一応完結をさせたいと思っています。

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