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修羅場!

裕也は若干呆然としていた、何故かと言うと……。


「ヘイシ……如何言う事かしら?」

「いや……お前の考えてる様な事なんてないからな?」

「………じゃあ何で、あんたに似た男がここに来るのよ!」


そう……ヘイシとその奥さん?の修羅場を見せられて居るからだ。

事の発端はヘイシがぶっ飛ばされた所から始まる…

___________

ヘイシが、ぶっ飛ばされた後頭を少し撫りながら戻って来た。


「あたた……おい、お前手加減知らないのか?」

「……私を置いて仕事に行ったあんたに言われたくないわよ」

「え?もしかして、怒ってんの?」


そうヘイシが言うと、女性は慌てだした。


「べ、別にあんたが如何なろうとも私は関係ないじゃない……攻撃の選択肢が減るから!そう、それが理由よ!!わかった!?」

「いや何で、少し怒鳴る風なんだよ……あ、そうだ。お前にコイツを紹介するよ」


そう言うと、ヘイシは裕也の手を掴んで女性の前に連れて行き、裕也の肩に手を回した。

それを軽く煩わしそうにみる裕也。


「こいつはユウヤ、一時的にコンビを組んだ奴だ」

「いや、フルネームで言えよ……結川 裕也……よろしく」

「そう……ユウヤって呼ばせて貰うわね」

「何でお前達は俺の名前をユウヤで統一してんだ……」

「まぁ、俺たちだしな」

「そうそう……ん?あんた達ちょっと並んでみて?」

「あ?別に良いが……」


そう言うとヘイシは、裕也の肩に手を回すのをやめて、真っ直ぐ立った。

そうして、女性は裕也とヘイシを見比べた。

そして、少し涙目になって、ぷるぷる震えだした。

その女性を見たヘイシは慌てだした。


「え?如何した?え??何が起きたんだ?!」

「……あんた……」

「何だ?」


少しオロオロしだしたヘイシを、少し情けなさそうだな〜と言う裕也の視線が向う。

そんな事は気にせずに、女性は声を上げた。


「……あんた、私に何も言わずに浮気してたの!?」

「……は?何言ってんだ?」

「うっさい、バカ!どっかに行く日が多いと前々から思ってたら、他の女の所に行ってたのね!!」


裕也は少しだけ距離を置いた。


「何で俺が、そんな事しないといけないんだよ!」

「だって、ユウヤを見たらそんな事を考えるわよ!」

「……え?俺?」


そう言って、裕也は雲行きが怪しくなって来たな……と思っていた。

まぁ、元から話が始まった時点で怪しかったが。


「あんたとユウヤの顔は似てるのよ!!ユウヤ!貴方今年でいくつ!?」

「あ〜……16だな」

「ユウヤとあんたの年齢的に兄弟の線は無さそうね……て事はやっぱり浮気してたんじゃないの!?」

「じゃあ、何で此処にユウヤを連れて来たんだよ……」


そう言われると女性は悩む仕草をして、言い始めた。


「……浮気相手に何かあって、仕方なく連れてきたとか?」

「意味わかんねぇよ……」


浮気って言ってる時点で、ヘイシとこの女性は結婚してると考えて良いだろう。

しかし、何故俺が喧嘩の発端の様な物になっているのだろうか……そう裕也は考えながら、冒頭に繋がる。

かれこれ、外で十分辺り言い争っている。

そんな時に、裕也はふと思い出した。


「……あ、そう言えば」

なんだ!!」

「いや……大した事ないが、ギルドに居た時おっさんに絡まれた時に『ヘイシとメイリの子供か……顔付きがそっくりだな』って言われたんだが……」

「……は?ちょっと、お前とユウヤ並んで見てくれ…」

「う、うん……わかった……」


そう言って、女性は裕也の隣に立つ。

そして、ヘイシは裕也と女性を見比べる。


「……ユウヤ……俺とメイリの子供だったのか……?」

「……は?」

「……え?……ユウヤは私とヘイシの子供……?」


そうして、若干三人は慌てだした。


「いやいやいや、俺あんた達みたいな親持った覚えないぞ!?」

「俺だってしらねぇよ?!メイリとの子供なんて!」

「冷静になりましょう、先ずは近くの井戸に身を浸けに行きましょう」

「「メイリが(あんたが)冷静になれよ!」」


取り敢えずと言って、裕也を家に連れ込み大きな鏡の前で全員の顔を、見える様に立ってホントだ……と三人の言葉が一緒になったのを此処に示す。

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