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プロローグ

異世界に夢を馳せる人は、多いのではないだろうか。

異世界で俺tueeeという風なチートを行いたいなど、ハーレムを築いて女の子にちやほやされたいなど、色々な気持ちがあるのではないだろうか。

しかし、考えてほしい。

一番欲しいものは何か、一番求めるのはなにか…それは……。


「胸のおおk「おい、バカやめろ」」


序盤まともなことを言っていた、へんt……演説をしていた男は、その話を聞いていた、くせ毛の男に腹パンを貰っていた。


「グフッ……痛いじゃないか、俺は全世界の男の気持ちを代弁しようかと…」

「全世界の男が胸の豊かな人が好きだと考えるのはやめろ…」

「……あ、そうか確かホm「それ以上はいけない」グフッ…パート2…」


…再度変なことを言う、変な演説をしていた男に鉄拳制裁というように腹パンを決めるくせ毛の男。


「き、今日も良い腹パンをありがとう…だけど、もうちょっと抑えて欲しいぞ…裕也(ゆうや)

「そうか…だけど、いつも通り変な発言をするお前には言われたくないな、徳伊(とくい)


変な演説をしていた男…橋崎 徳伊(はしざきとくい)、まともなことを言ってるときは、いいのだが変態な発言で幼馴染2人から、こぶしを多々貰っている。

そしてくせ毛の男……結川 裕也(ゆいかわ ゆうや)、徳伊の高校の友人、徳伊の幼馴染が居ないときは、裕也が殴る。


「また、あいつらに殴られてもいいのか?懲りないな」

「今、いなくてよかった…」

「後悔するなら、変態発言やめろ」

「無理だな」

「即答するなよ…」


呆れ顔の裕也は軽くスマホをいじっている。

その、裕也にたいして徳伊は恐る恐る聞いた。


「え、えーと、何をしてるのでしょうか、裕也さん」

「何って…これだが」


そういって、スマホの画面を見せると、ボイスメモの欄だった。

その一番上の、メモを開くと演説の途中からの音声が入っていた…。

それを聞いて、即座に土下座をする徳伊。


「お願いします、そのボイスメモを消すかあの二人に見せないでください…」

「……気分次第だな」

「あ、これ言われてボコられる奴だ」


そういってふざけ合ってる男二人、今いる場所は高校の教室である。

人はこの二人しかおらず、鞄は机の上に置いてある。

この二人はある人達を待っている。

その暇つぶしに徳伊は演説していた。

そして、殴られ弱味?を握られた徳伊であった。

教室のドアが開き、二人の女が入ってきた。

凛々しい顔つきで入ってきた女…崎下 彩花(さきしたさいか)身長は低く、普通くらいのスタイルをしている。普段は、優しいが怒ったりスイッチが入ると怖い。

無表情で入ってきた女…香山 美亜(こうやま みあ)こちらも背が低く、体は普通くらいのスタイルをしている。目元はフードで隠れており、鼻から上はほぼ見えない。


「……何してんの?というかまだ帰ってなかったんだね」

「美亜……待てって言われたの俺たちなんだが…」

「私はこうも言ったよ?『だいぶと待つのなら、帰っても良いよ』って、君たちは暇人なの?」

「彩花……俺たちは暇人だ!!」

「自信満々に暇人宣言されても困るんだけど…」


最初に間をあけて話しているのが、美亜で少しきつめに話しているのが彩花である。

そう言って仲良さげに話す、彩花と徳伊…この二人は……いや、二人に含め美亜の三人は昔から遊んでいる、幼馴染である。

裕也は、高校からの付き合いでこうしてふざけ合っている。


「な!……ま、まさかそんなことが…」

「?どうしたの?徳伊?」

「……?」


そして、何かに気付いたらしく、目を見開く徳伊。

そして、その姿に疑問を浮かべる美亜と彩花。

恐る恐る徳伊は口に出す。


「夏に近く、蒸し暑くなってきた日々……汗で服が軽くくっついて、体のラインが見え…イタッ!」

「……」


徳伊はまた変な発言をし、美亜に足を踏まれていた。

元々、徳伊が変な発言をしたときは、裕也が仕置きするのでなく美亜と彩花が、仕置きする役である。

美亜は、無表情が物凄く怖くなっており、彩花は少し怖い笑顔を浮かべている。

そしてその様子を見て汗を流す徳伊。


「……徳伊…なんで君はいつもそうなのかな…」


彩花は怖い笑顔のまま徳伊に近づく、美亜も同様に徳伊に近づく。


「ゆ、裕也助けてくれ!」

「…楽しんでこい」


そう言って、教室を出てこれから、起きる惨劇の音が聞こえないように、扉を閉じる裕也。

そして、裕也が出て行った教室には男の叫び声が響いた。


「薄情ものぉぉぉぉぉ」


これが俺たちの、普段の生活……もう少しで終わってしまう生活だ…。


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