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背徳の異世界家族計画  作者: carel
異世界人建国計画編
45/95

44.イベント?


 王城より脱出後、王都拠点の改修を行なった……。


 俺、母さんがいる事により、少し強力な防衛設備になっているのだが……。


 ほんの少しですから……。


 それと連動で、水晶による遠隔通信装置も設置した……。


 ついでに魔石ライブカメラも作った、これで会議堂からでも、王都の様子が一望できるのだが……。 


 琴音、鈴音に怒られた……。


 そして、今、母さんと並んで、正座させられている……。


 ちょっと、やってしまった感はあるが……。 


 「にぃ、本来なら、止める方!」


 「二人がたが外したら、世界が滅ぶ!」


 「でもそれは、情報収集をより速く正確に……。」


 「だまれ!」


 「この節操無し!」


 「琴音ちゃん、鈴音ちゃん、お怒りはごもっとも、私からも言っておくからね。」

 

 あっ!こいつ息子を売りやがった……が。


 「「元凶が言うな!」」


 心眼スキル持ちの、二人には通用しない……。


 「こんな物作ったら……。」


 「にぃ、盗撮する!」

 

 「はっ!正くんが……。マーシーに……。」


 「しねぇ~よ!」


 「にぃ、これ以上、罪を重ねないで!」


 「私達が相手になるから……。」


 「私の育て方が悪かったのね……。」


 「まだ何にも、してねぇ~よ!」


 「「「まだ?」」」


 3人で首をかしげる……。


 「これからも、しねぇ~よ!」


 「藤堂様……。そろそろ……。」


 キルトが妹を連れ、うかがうように話しかけて来た。


 「うん……?」


 キルト達、亜人ハーフの顔を見て、インスピレーションが沸いて来た……。


 「そうだ!仮面を作ろう……。半孤面がいい!コードネーム狐、1尾から9尾でどうだ?」


 「面白い!」


 「武装、モフモフの槍!」


 「なんだその吸い寄せられそうな槍は……。」


 「モフモフの魔力!」


 「最強の槍!」


 「よし!採用だ。」

 

 「何か……。ケモミミ勇者思い出すわ……。」


 「えっ!サラ殿とお知り合いなのですか?」


 「ええ、知っているも何も、うがっ!」


 唐突に、とんでもない事を言おうとしている母さんに、結界をぶつけた……。


 オリハルコンボディーにも、魔術的な攻撃は通るらしい……。


 「正くん!いきなり何するの!怒るわよ!」


 「「今のは、母さんが悪い!」」


 「一応、ここ敵地!」


 「後ろに、敵王女!」


 琴音と鈴音が代弁してくれた……。


 「そう言う事だ、母さん……。それにその話は、斥候部隊、皆にもしないと……。それよりも、キルト達用があったんじゃないか?」


 「そっ、そうでした……。そろそろ、拠点整備終わりです。」


 キルト達の私物の整理が、済んだみたいだ。


 「そうか……、なら戻るか……。皆も呼んできてくれ。」


 全員転移すると、王都拠点は留守になるが、結界と隠蔽を掛けているので問題ないだろう……。


 王都拠点に入れるとすれば、認識票を渡してあるアレク位だ……。


 そして皆を集め、屋敷に転移した……。


 




 会議堂に到着し、王女を牢に入れ、3階会議室に向かった……。


 「それでは、皆、お疲れ……、ここで少し休んでいてくれ。」


 俺、琴音、鈴音で執務室に行くと、彩香さん、安奈、吉田くん、近藤、ラウルがいた……。


 「あっ!お帰りなさい。」


 安奈が気付き、挨拶する。

 

 「ただいま。」


 「正臣くん、どうだった?」


 「順調に事が済んだ……。」


 「本当か藤堂!ついに俺に嫁が!」


 「いや、それについては、近藤次第だろ……、決定事項じゃない。それと明日の段取りも話したいし、皆に紹介したい奴らもいるから、会議室に移動して貰えるか?」


 「にぃ、ダンジョンの娘達も……。」


 「そうだな。ラウル、頼めるか……。」   


 「はい、藤堂様!」


 「それと異世界組も集めたい……。明日の事は、皆にも重要な案件だからな……。」


 「は~い!それじゃ、手分けして呼びに行きましょう。30分後に集合で良いかしら……?」


 「何か物々しいが……。そんなに、俺の婚約発表が……。」


 近藤が何か勘違いしているようだが、その話もある……。王女の本音次第で……死刑宣告するつもりだ。


 今は浮かれて忘れているが、王女の命は近藤が握っている……。 


 俺達は手分けして、異世界組を迎えに行った……。


 その際、俺は冒険者ギルドにより、アサギと冒険者組の嫁、訓練所にいたアイシャも一緒に連れてきた。


 大体30分経ち、ほぼ皆揃ったのだが……。


 「勇者王……。あいつは何している……。」


 「藤堂さん、大場がいなくても問題ないと思います……。」


 吉田くんが、呟く……。


 「そうなんだよ、問題ないんだよ……。面倒な事に……。」


 「何かあるんですか?」


 「あいつには、覚悟をさせたかったんだが……。」


 「覚悟?」


 「まあ、居ない者は仕方ない、会議をするか……。」


 「そうですね……。」


 「皆さんお疲れさまです。明日の段取りについて、会議をしたいと思います。」


 ぱち!ぱち!ぱち!ぱち!


 「それでは、明日の予定が分かる人いますか?」


 「はい、俺の婚約発表!」


 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「………………!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 


 「はい、違います!」


 「えっ!違うの?」


 「違います……。明日は、ラウル、ノットくんの弟、ライトの公開処刑の日です……。皆さんには、この世界の命の軽さを、肌で感じてほしく全員に立ち会って貰います……。」  


 「それは、強制ですか……。」


 「はい、強制です。そして処刑人を、勇者王、大場要おおばかなめにする予定です。」


 「ラウルさんとノットくんは、処刑について了承しているんですか?」


 「それは、了承しています……、私はこの国の法により、弟ライトを裁かねばならない立場にあります。そこに義理人情が入り込む余地はありません。それが、為政者としての覚悟です。そして弟ノットも騎士としての訓示があり、覚悟してる事でしょう。」


 「それで、納得できない人もいると思いますので、どの様な事をしてたか説明します。」


 すると、ラウルが部位欠損している少女達を連れてきた……。


 「さて、この少女達を見て、どう思いますか……。」


 「可哀想……。」


 御厨みくりやさんが呟く……。


 「はい!御厨さん、アウト!」


 「はい?」  


 「この娘達は、ロストニア王国の貴族により、凌辱されていた娘達です。


 その時に部位欠損しており、俺が助け出せたのは、この8人のみ。


 傍らには、他に10人の遺体があり、既に回収しています。


 明日にでも埋葬するつもりですが、助かった8人に対して可哀想とは可笑しいですよね?」


 「でっ、でも!」


 「御厨さんの優しさが、言葉を発したのは理解しています。直ぐにではないですが、部位欠損の再生予定も、立っていますので安心してください。」


 「そうなんですか、良かった……。」


 胸を撫で下ろし、ホッとしている様だ。 


 「ですが、可哀想と言うのは、上位の人間の言葉です。不用意に使わない方が良いですよ……。」


 「分かりました……。勉強になります。」


 「さて本筋の戻りますか、この娘達にした事と、同じような事をライトもしています。その時は3人だったが……。それについてどう思いますか?」 


 「許せません!」


 「はい、死んで当然!」


 「女性の敵!」


 「はい、色々意見が出るようですが、きりが無いので、次に移ります。皆さんご存知、アサギ、ルー、エミルです……。」


 「彼女達も、ライトの魔の手に……?」


 「まあ、物理的な物ではありませんが、アサギはライトの誹謗中傷で生活苦に陥ってました……。


 それと、ルーとエミルはライトの元冒険者仲間で、勝手に奴隷にされ、資金調達させられてました……。


 俺もライトとその関係者に絡まれましたが……、返り討ちにして、ギルドから多額の慰謝料せしめたので無い事にしています。


 良い資金源でしたので、恨んでいません……。


 ですが、次に被害者がでるのが、明らかなのに無罪放免となる、ロストニアの体質には飽き飽きしています。」


 「もしやラウルさんも……。」


 「ああ~……。ラウルの場合は、凌辱趣味じゃ無く……。もっと、変態的な性癖だから、そんなに被害が出てないのが幸いしたな……。」


 「ちょっ!藤堂様!」


 「冗談だ!性癖を除けば、王国貴族の割りに紳士だから、皆も誤解しない様に……。」


 「「にぃ、フォローになって無い……。」」


 「そうか~……、ちょっと愛嬌のある感じにしてみたんだが……。まあ、その話は良いだろう。」


 横道にそれると、戻すのが大変なので早めに対処しよう。


 「では、この世界の仕組みを理解する上で、公開処刑には全員の立ち合い、勇者王の処刑人の確定で良いですか?了解の方は起立して下さい!」 


 ドッドドド……。


 立ち上がったのが、8割と行った所か……。


 「過半数、賛成の為、公開処刑は全員参加、勇者王が処刑人になる事に決まりました。」


 「あの~、藤堂さん。大場の意見は無いんですか?」


 「この場に居ない事が、あいつのミスだ!民主主義はこうやって回ってる。この場で、あいつが断ったら、俺がするつもりだったが、あいつはこの場で断らなかったからな……。だからと言って、抜け道も作らないと、反対の人達の精神、持たないから……。何か無いか、吉田くん?」


 「そうですね……。私達はまだ表立って出られませんから、ローブと覆面の着用義務、その際、目隠し耳栓OKでどうですか?」  


 「と言う事で、現場には来てもらうが、見たくない人はそうしてくれて構わない。ただ、処刑までの雰囲気は味わって貰いたいので、5分前までは外して置く様に……。」


 「藤堂さん、次の案件をお願いします。」


 「俺達は、今日、王城で異世界転移の、実行犯を捕まえて来た……。」 


 「えっ!それは第2王女ですか?」


 「その通り!明日、公開処刑後、謝罪させる。その時に皆で、刑罰を考えてほしい。要は刑罰を受ける事が確定している、裁判を行ないたい!俺が検察官、近藤が弁護人だ……。彩香さんが、裁判官(キューピット役)!てな感じかな……。皆には裁判員をして欲しい。」


 「藤堂!聞いてないぞ!」


 「ああ!言っていない……が、本気で止めろとは言った!」


 「くっ!覚えがある……。」


 「ついでに紹介して置く……。」


 キルト達を呼ぶ。


 「こいつ等は、俺の仲間だ、勇者救出戦にも協力してくれた……。


 そして、こっちの4人が王城で捕まり、今日救出してきた訳だが……、この娘は王女に拷問され、爪を全部剥がされ、とある部位も千切れかけていた。


 他の3人も、俺が近づいたのに、気が付かない程の怪我を負っていた。


 皆と違い俺と王女の接点は、この世界に拉致された事と、仲間に手を掛けられた事だけだ……。


 はっきり言って、王女なんかより仲間の方が、大事だからそのつもりで居てくれ……。」


 「藤堂、すまない!浮かれて自分の事しか考えていなかった。」


 「いつもの事だろ……。と言う事になったが……、王女にも、公開処刑の観覧をして貰う……。自分の立場を理解して貰う意味でだ……。これから、作る国では、王侯貴族が何の権力も持たない事を分かって貰う……。」


 「そうだな……。その方が良いかも知れん……。」


 観覧に関しては、近藤にも有利になるだろう……。


 「それではこの件に関しても、これで確定で良いですか?賛成の方は起立お願いします。」


 ドッドドド……。


 こちらは、満場一致の様だ……。


 「満場一致で、確定しました。明日は皆さん、宜しくお願いします。明日の予定としては以上ですが、開始時間を決めたいと思います。」   

 

 「今、藤堂さんが言った予定は、主に3つ、少女達の埋葬、ライトの公開処刑、王女の裁判です。順番はこれで良いと思いますが、意見がある人いますか?」


 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「………………。」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」


 「無いようですので、後は時間を決めたいと思います。」


 「ああ、すまない。少女達の遺体は火葬してから、埋葬となる。アンデットに成られるのも忍びない……。2時間位取って貰えるか?」


 何やら、吉田くんが考え込み口を開く……。 


 「それでしたら、8時から火葬しましょう。10時から公開処刑、11時より裁判でどうでしょう?」


 「合祀の為の石碑などは、俺の方で準備する。王国の被害者達を、丁重に供養しよう……。」


 「皆さんもそれで良いですか、意見ありましたらお願いします。」


 「ライト達の遺体はどうなります?」


 「それについては、ついでに報告もあります。今日、ダンジョンコアを手に入れてきました。」


 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「おお~っ!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」


 「さすが藤堂さん!」


 「そこで、会議堂の地下に設置し、ダンジョンを作ります。軍隊の訓練、ゴーレム部隊の設置、鉱物資源の収集などが目的です。」


 「え~っと、話が飛んでいるように聞こえますが……。」


 「今、ダンジョンについて話したのは、罪人の死体をダンジョンの餌にする事を伝えたかったからです。さすがに、被害者と一緒に埋葬と言うのは、許しがたいし、せめて死んでから国の発展の、役に立って貰います。これについては、ラウルの了承も得ているので悪しからず。」


 「他に意見ありますか?」


 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「………………。」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」


 「無いようですので、明日は今の予定で行きたいと思います。」 

  

 明日のイベント予定は立ったが……。


 これ時から皆に、両親の紹介をしようかと思うと、胃が痛くなって来た……。



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