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背徳の異世界家族計画  作者: carel
異世界人建国計画編
43/95

42.王女?


 キルト達を保護したのち、王城への潜入となる。


 目的は2つ、第2王女確保とキルトの仲間救出?


 キルト達には、2重スパイを頼んでいたが、そこまでしているとは思わなかった。


 戻って来なくなったのは、2日前らしいが……、それまでは、定期的に戻っていたらしい。


 それにより僅かながら、情報が入っていた。


 王城には、魔術による結界が張られていなく、潜入は可能……。


 城内に、何らかの隠形看破の魔術が施されているかもしれない……。


 キルトの仲間は、地下にいる様だ……。|(これは奴隷契約の恩恵。)


 先に、キルトの仲間を救出し、城内の全容を把握する事にした。


 潜入方法は、正面入り口、守衛の屯所からだ……。


 前に、彩香さんを呼び出して貰って、会議室を使わせて貰った事があったな……。


 俺達は、光学迷彩を発動し、城門脇の屯所へ向かう。


 屯所は、直ぐに警備騎士が出て来れるように、扉が開け放たれている。


 警備騎士の脇を素通りし、城壁内部へと侵入した。


 一応は、防衛の為に内部に鉄柵が設けられており、真っ直ぐ王城には到達出来ない作りになっていたが、前に来た事のある会議室の方から、周って行けた。


 城壁を抜け、後は城内への潜入だが……、魔力検知してみても、魔術的な防衛をしていない……。


 俺達は、正面を避け外周を周ってみる、それだけで大体の構造を理解することが出来た。


 そして、潜入は使用人達の多くいる、厨房からと決め、行動を開始した。


 厨房は、警戒の色も無く、使用人達が忙しそうに動き回っていた。


 何を作っていたか、覗いてみたが……、どれも、味付けが大雑把なようだ……。


 こっちの世界に来たときは、王城の料理を食べたいと思っていたが、食材が増えつつある、今となっては魅力が感じられない。


 厨房を出ると、すぐ隣が食料保存庫になっている様だった。


 後で、没収しようと思いながら、地下への通路を探す、キルトの仲間が囚われているからだ……。


 そう言えば、勇者召喚の魔法陣も地下だったな……。


 王族がいる所は、外周を周った時に、何となく把握することが出来た。


 そして気配察知、魔力検知しながら、探索していると地下への階段を発見した。


 が……、奴隷の魔力を感じない……。


 「ここじゃ無いみたいだが……。」


 「ここに転移した……。」

  

 「魔法陣潰す!」


 「う~ん……。そうするか……。でも、複雑に魔力が絡んでるみたいだな。」


 「「にぃ、気付いた?」」 


 「多分、何らかの仕掛けとか有るかもな。」


 俺達は警戒しつつ、地下への階段を下りて行った。

 

 途中で気付いたが、近くに宝物庫らしい厳重に管理された扉もあった。


 俺達は、魔力の感じる方へ向かう、今回、宝物庫は保留として置こう……。


 魔力の出処の扉、異世界に来て、最初に見た風景、忌まわしい気持ちになって来る。


 扉の前には二人の警備騎士、取りあえず、眠ってて貰おう……。


 睡眠の魔術を掛けるが、何らかの阻害を受ける様で、掛からない。


 魔術無効エリアとか……?


 面倒くさいので、ギリギリまで近づき、無拍子で後ろに回り込み、首筋に一撃……。


 扉にも、封印が施されていたが……、面白い事に、封印は制約魔術で管理されており、扉をゴーレムと見立てると、納得がいく。 


 制約内容を闇魔術で強引に改変してやり、侵入に成功。


 現在、勇者召喚の魔法陣は、仄かに光を宿し、周りを囲む大きめの魔石が、周期的に発光していた。


 「魔素を吸収しているみたいだな……。」


 「にぃ、壊す?」


 「書き換え?」


 「そうだな……。壊してしまうと、大事になるし、書き換えるか……。」


 「「私達、やりたい!」」


 「それじゃ、任せてみようか……。」


 魔法陣の書き換えを、二人に任せ、俺は、魔素吸収装置らしき、魔石を見る事にした……。


 最近、母さんの魔道具を見慣れた所為か、低レベルな物に見える。


 「ふ~ん……。魔石で呼吸をするように、魔素を貯めて行くのか……。これじゃ、時間が掛かる筈だ……。」


 「にぃ、マグロ召喚しても良い?」


 「大間産黒マグロ!」


 「いいけど、漁港からだと、泥棒になるだろ……。」


 「言語互換、鑑定付与、書き換える。」


 「召喚者は犯罪奴隷、契約者はマグロで……。」


 「ダメだ……。魔素の代わりに金銭を代償にしろ……。」

 

 「「足りない分で奴隷契約……。」」

 

 「そんなに奴隷にしたいなら構わないが……。そうすると、この魔素吸収装置、要らないな……。」


 「魔法陣のイルミネーションで……。」


 「マグロの発着場的な感じに……。」


 「魔石の中身は、光魔術で点灯する様にして置くか……。」


 「「母さんにも聞く?」」


 「面倒くさくなるから、止めよう……。」


 これで100年後に、もし勇者召喚する事になったら、マグロが召喚される事になるだろう……。


 美味しく活用されればいいが……。


 そう思い、その場を後にした……。



 1階に戻った俺達は、建物の構造を考える。


 王城は左右対称に建てられているようなので、反対側にも地下室があるだろうと、俺達はそこに向かった……。


 反対側の地下階段。


 そこから、奴隷達の魔力が感じられた……。  


 「こっちみたいだな……。」


 「にぃ、急いだ方良い……。」


 「魔力と気配、弱い……。」


 「そうだな……。急ごう……。」


 地下へ向かう、途中、宝物庫と同じように、国庫らしき場所もあったが、今は寄って行く時間が無い……。

 

 キルトの仲間がいると思わしき地下へ到着、入り口には二人の看守と堅牢な鉄格子、間違いないだろう……。


 看守に睡眠魔術を掛け眠らせ、腰についている鍵を手に入れる……。


 こっちは、魔術無効とかは無いようだ。


 扉を開け中に入り4人を探す。


 魔力の糸は別々の牢を指し示す……。

  

 手前の方から解放して行くが、思ったよりも体力の消耗が激しいようだ、拷問でも受けたかのような傷が目立つ。


 「おい、お前ら無事か……。」


 「あっ……、あなたは?」


 「俺だ……、忘れたかお前らの主人だ……。」


 「とっ、藤堂様……。すいません、目が見えないので……。」


 その者は、派手に殴られていた所為か、上目蓋が腫上がっていた。


 「そうか、助けに来た……、他の奴らは……。」

 

 「奥の牢に入っています……。取りあえずは、皆生きている筈ですが……。さっき拷問官が一人連れて行きました……。」


 「了解した……。安心しろ、もう大丈夫だ……。琴音、鈴音、手分けするぞ!」


 そう言い、回復魔術を掛け、立てる状態までに回復させる。


 俺達は、各個回復を施したが、拷問部屋柄と連れて行かれた、あと一人が気になる……。


 「おい、拷問部屋はどっちだ……。」


 「一番奥の、分厚い扉の所です……。」


 分厚い扉は、防音の為らしいが……、近づくにつれ、悲鳴が聞こえて来る……。


 「ちっ、女か!」


 俺は、部屋の外から、睡眠魔術を発動するが……。


 「ちっ、レジストされた!琴音、鈴音!」


 二人に合図を送り、分厚い扉を開ける。


 そこには、意識なく両手を縛られ、天井より吊り下げられた10代後半の少女?傍らには、黒い布で頭を覆い目と口だけを出してる男性が倒れており、そして……。


 「王女?」


 「何者です、あなた達は!?」


 髪を後ろに纏め、真っ白なドレスを身にまとい、白い肌を真っ赤にさせ、性的高揚感に浸って短鞭を振う、第2王女クリシュナの姿があった……。


 「にぃ、妄想しない……。」


 「私達がしてあげる……。」


 「おっ、お前ら……、俺にその趣味は無いっ!」


 俺達の事を、食い入るように見ていた、王女が叫ぶ。


 「あっ!あなた達!勇者と一緒に来た一般人!」


 「おう、覚えていたか……。」


 王女をよく見ると、装飾品を数多く装備している……、魔道具、レジストの正体はそれか……。


 「なんで、ここに居るんです?あなた達は死んだ筈です……。」


 「へぇ~……。知ってるのか……。まあ、そんな事より琴音、鈴音!彼女を頼む……。」


 俺は二人に、奴隷の少女の介抱を頼む、彼女の魔力が消えかかっている……。


 よく見れば……、体中に傷と内出血の跡があり、爪も全て剥がされている……、顔も女性らしさを感じられない程、腫上がっていた……。


 「何をしているのです!あなた達には関係が無いでしょ!それから、離れなさい!」


 王女は自分の玩具を、取り上げ様としている、俺達に食って掛かる……。


 「い~やっ!関係ある……。人の持ち物を勝手に、玩具にしないでもらいたい。この犯罪者がっ!」


 「……私が犯罪者?………………何を言ってるのです、騙されません!その者は侵入者です!黒幕を暴くのに、拷問による取り調べは当たり前です!」


 「その割には、お楽しみの様だったがな……。随分、興奮してるんじゃないか……?」  


 「「にぃ、それはセクハラ……。」」


 二人が蔑んだ目で俺を見る……。


 俺も言い過ぎた、反省だな……。


 だが王女は、そんな事を気にせず、スカートを捲り上げ、自分の下着を確認している……。


 「大丈夫です。思ったより濡れていません。セーフです……。」


 「「「馬鹿だ………………。」」」


 「あなたが、変な事言うから、確認しただけです。馬鹿ではありません!」


 「でも、濡れてたんだろ?」


 「………………、ちょっとだけ……。」


 親指と人差し指で、隙間を作る仕草が可愛らしかったが……。


 「はぁ~……。それにしても……いい加減、気付いたらどうだ?」


 「何をです?」


 「俺達が、こいつらの主人の黒幕だって……。お前の敵……。分かるか?」


 「…………………………、それ位、気付いていましたわ……。まんまと誘き出されましたわね!皆の者、であえ~!であえ~!」


 いやここ……、防音結界、掛けてるけど……。


 「「「………………。」」」


 「なっ!なぜ、誰も来ないのです!」

 

 「見棄てられたんじゃないか?」


 精神的に揺さぶる事にした……。


 「そんな筈はありません!私は勇者召喚の成功者です!」


 「次の勇者召喚は100年後だ……。それに、この国に勇者はもう居ないだろ?」


 「それでも、魔族との戦争の旗頭です……。それに、まだ長谷川様が居ります!今は、寝たきりですが……、きっと、目を覚まします!」


 「あぁ~……それなんだが……。あいつ、借金背負って奴隷落ちしている。金額が金額だから、強力な隷属魔術だ。勇者制約、何かとは比べ物にならない位のな。それに今は罰則が発動しているだけだし、誰かが肩代りすれば、直ぐに動けるぞ……。」


 「えっ?借金奴隷?何で?」


 「色々あるんだろ?あいつも……。」


 「私が肩代りします。幾ら何ですか?誰にお支払いを?」


 「えっ!本当助かったよ……。それじゃ、俺に14兆2500億ペロ返してくれ。今からでいいか?」


 「………………、はい?」


 「だから、14兆2500億ペロだって……。」


 「何でそんな額に……。」


 「訳合って、エリクサークラスの回復薬を、数百本、駄目にしたって事かな……。」


 「それだと納得しますが……、無理です。王国の国家予算2年分です。」   


 「そうか……。王女が嘘吐きなのは知っていたから、別にいいよ……。」


 「嘘なんてついていません!」


 「なら、払ってくれると……。」


 「払えません!」


 「もういいよ……。身体で払ってもらうから……。お前借金奴隷な……。」


 「えっ!いっ、嫌です!」


 「なら、どうしろと……。」 


 「諦めて、解放してください!」


 「分かった……。」


 「分かってくれましたか。」


 王女が満面の笑みで、俺を見つめる……。


 「優しく対応しても、何ともならないのが分かった……。琴音、鈴音!これからする事に他意は無い。」


 王女の顔が絶望に染まり、顔を青白くさせる。


 「なっ、何をなさるつもりですか……?」


 「お前敵だし……。奴隷にしようと思うが、魔道具でレジストするだろ、だから剥く……。それに奴隷にそんな服は要らないだろ?」


 「いやっ~~~~~~!」


 王女は、出口に向かって走り出すが……、所詮王女、難なく捕まえることが出来た。


 「やめてっ~!」 


 必死に抵抗する王女……。


 仄かに汗と香水の混じった甘酸っぱい香りが、鼻孔を刺激し、背徳的な感情が芽生えそうだ……。


 「にぃ、悪魔的な表情になってる……。」


 「服、脱がせるの、手馴れてる……。」


 「「これはこれで、魅力的……。」」


 琴音と鈴音が、今の俺を見て惚けているのが見えるが……。


 お前達にはしないからな……、て言うか、逆パターンなら有り得そうで怖い……。


 ドレスを脱がせ、王女は下着姿となった……。


 下着はそのままでもいいか……、って、それも魔道具か!


 分析を掛けながら、脱がせていくが、確か琴音と鈴音と同い年、全くの他人を裸にして行く訳であって、興奮しない訳が無い……。


 ああ~、俺、変態だ……。


 琴音、鈴音は水魔法と火魔法を互いに使い湯気を生成して行く 


 「お前達は何してるんだ?」


 「「18禁対策……。」」


 琴音と鈴音は湯気を生成しながら実況する。  


 「にぃ、グッジョブ!」

 

 「ショーツを先に脱がせて。」 

 

 「ハイソックス残す辺りが、エロい。」


 「ロンググローブも残しているのが、ポイント高い。」


 「「にぃ、ティアラも最後でお願い。」」


 気付いた時には、二人は映像記録装置で撮影を始めていた……。


 音声が無いだけ、まだましか……。


 そして、意識が回復したキルトの仲間の元暗殺者の女性も、顔を真っ赤にして、俺の行為に見入っていた……。   


 お前達は、その記録映像をどうするつもりなんだ……。


 心の中で、モザイクは入れてね……。


 と思いながら、王女を、脱がせ終えた……。



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