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背徳の異世界家族計画  作者: carel
勇者救出計画編
16/95

15.ゴーレム?


 屋敷内に戻り、2階に来ている。


 使用人達には、無視してていいと言っておいたが、さすがに、廊下で倒れている者に関しては邪魔だったらしく、廊下の隅に退かされている。


 客人たちは、全て奴隷なのだが、使用人達は、藤堂家の身内扱いだ。使用人を使おうとすれば、有無を言わせず麻痺する仕組みになってる。 


 「ラウル、俺の許可なく使用人を使ったら、こうなるからな。」


 「はい、肝に銘じておきます。」


 「それじゃ、客人の説明!ああ、ライトの仲間は分かる。4人とも、牢に入れて置け!」


 「それでしたら、彼から説明させていただきます。彼は、王国軍の北方司令官補佐のサミュル、ドリエル侯爵家の長男です。それと、お共に、ホーミル子爵家、長男ジャークとエネランド子爵家、次男デリスですね。」


 「こいつらは、何しに来たんだ?随分、臭うが……。」


 「魔族との戦争の、打合せですね……。」


 使用人達を襲っていた5人の内、3人がこいつ等である。もう2人はと言うと、反対側に転がっている。


 「こっちの2人は?こいつらも貴族か?こいつらも臭いが……。」


 「いえ、こっちの2人は、商談に来た武器商人と奴隷商人です。」


 「武器商人はともかく、奴隷商人が奴隷になる、なんてな……。」


 「藤堂様が、やられたんですよね……。」


 「残りの奴らは?」


 「商人たちの、お供でついて来た者達です。」


 「そうか……。どうしようか……。とりあえず、臭いから外で洗って来させよう。」


 「そっ、外ですか。」


 「だって、奴隷だぞ。お前らは、奴隷に対してどういった対応をしてた。洗うだけマシじゃないのか?」


 「そうですね、私も奴隷になったんでした。破格の対応だった為、忘れてました。」


 そして使用人達に、外で洗って来てもらう事にした。


 問題は、貴族たちか……。あいつ等の領地も貰ってしまうか……。


 「琴音、鈴音、あいつ等の領地、搾取でいいか?」


 「問題ない、この国、全て搾取する。」


 「この国の北方を、帝国、教国、魔国の盾にしても良い。」


 「それもいいな。南方を搾取するだけの方が、面倒にならなさそうだ。敵対するのは王国だけでいいしな……。でも、教国も潰す予定だし……。う~ん。」


 「藤堂様、それでしたら、大丈夫かと……。彼らの領地は、隣の領地ですので、しばらくは時間が取れます。ゆっくりお考えなさいませ。」


 「そうか、それなら、搾取の方向で動こう。商人達は、この国の者か?」


 「はい、そうでございます。奴隷商も買い付けに、帝国との国境に行く位ですね。」    


 「それじゃ、奴隷にしてても問題ないか。御用商人とかは、いないのか?」


 「いる事は居るのですが、生活用品のみ取り扱ってますので……。」


 いまいち、御用商人の取り扱いが不明だ。ただの御用聞きにしか聞こえない。『ちわっ~、三河屋で~す。』ってくるのか?


 「サブちゃんくるかな?」


 「三郎に、改名させる。」


 「まあ、楽しみは、後に取っとこうな。今は、貴族と商人だ。ラウルっ!貴族はどれくらい放置しても問題ない。」


 「そうですね……。1週間は大丈夫かと……。」 


 「商人はどうだ?」


 「それなら、特に時間は問題ないです。」


 「それなら、こっちの用が済んでからで、問題ないな。それまで保留だ。」


 勇者救出計画後に、処遇を決めることにし、とりあえず、部屋に軟禁しておくか。その間、ラウルに懐柔でも、させて置こう。 


 次に対処するのは、牢に囚われていた者達が、4人いた。


 4人とも元騎士で、クレア達と同じく左遷され、クレア達の村のオークへの譲渡へ、反発した者達だった。


 クレアの知り合いもおり、素直に藤堂家の支配下に入った。クレア達の部下と言う、位置づけで納得してくれた。


 兵士、戦奴もいるが、数が数だけに面倒だ……。


 兵士に、頭の回る奴とか居ないだろうから、しばらく放置、幹部クラスのみ対処しよう。


 奴隷なんだが、ラウルが藤堂家の奴隷になった事で、そっくりそのまま、藤堂家の奴隷になっていた。後で、契約解除しないといけないが、急ぐことも無さそうなので、放置の方向で……。


 と言う事で、居住環境から整えよう。一階には俺達の部屋と、親父達の部屋を用意してもらう事にする。


 それと地下に研究室だ。人型ゴーレムを用意して、魔石を組み込み、親父達には自立起動して貰おう。


 そうすれば、勝手にホムンクルスとか作るだろう……。


 機密レベルとかも、設定しないといけなくなりそうだが……。


 んっ?


 「なあ、ラウル。この世界に自立起動型のゴーレムなんているか?」


 「ダンジョンに行けば、居ない事も無いですが。どうかしましたか?」


 「いや、ゴーレムでも造ってみようかと思って……。」


 「なに言ってるんですかっ!そんな技術は、150年前の勇者を最後に、消失しましたよっ!」


 「そうなのか?その勇者って誰だ?」


 「美食勇者ですよ。文献通りだと、料理、出来るゴーレムだったらしいです。さらに、近くで材質を見ないと、ゴーレムだと解らなかったとか……。」


 「「フィギュア。」」


 「母さんなら、やるな……。クレイゴーレムなら、錬金と土魔術で何とかなりそうだな。」 


 「まさかっ、つっ、作るんですか?」


 「そのまさかだよ。これから、地下の牢を一つ潰して研究室にする。そこで、作るから立ち入り禁止だ。お前は、1階に俺達の居住スペースを確保しててくれ。3階は執務室、会議室、書庫等の、領地経営に必要な部屋を集積させろ。2階は客室のままでいいが、過剰な装飾品は撤去しろ、ラウルは使用人達と一緒の住居だ。……そう言えば、執事長はどうした?」


 朝から屋敷にいるが、執事長が見当たらない。


 「藤堂様が起きて来られる前に、お見苦しい者を御見せする訳には、行きませんので護衛の騎士と共に、使用人の宿舎で軟禁してます。」 


 「そうか、あいつは何者なんだ?ただの執事長じゃないだろ?」


 「ええ、そうです。私の領地経営補佐をやっていました。それと私達の、剣術の師匠で、先代の懐刀でした。」


 「その割には……。」


 「言いたい事は、重々承知しておりますが、私達にとっては、優秀な人材に違いありませんでした。」


 「……そう言う事にしておいてやろう。だが、俺達から見れば凡庸だぞ、お前が使いたいなら、補佐に使うと良い。」


 「有難うございます。是非、お役立たせて見せます。」


 「それじゃ、俺達は地下に行くから、お前は上の方を頼む。使用人を使う時は、お願いする様にしろ。命令すると罰則が発動するからな。クレア達が起きて来たら、地下に来るように言ってくれ。」


 「了解しました。」


 そして俺達は、地下に向かった。


 地下は、石材を組んだ作りになっており、側面に魔石灯で明かりが灯されている。所々、土がむき出しになっていて、強度的に不安だ。圧縮するイメージで土魔術を行使し、補強を行う。 


 牢は鉄格子なんだが、一々通るたびにライト達が目に入るのも嫌なので、土魔術の練習がてら鉄格子に土を這わせ、土壁にしてみる。


 もちろん、入り口も土壁の扉にしたが、鍵穴は鉄格子のままだ。中身は鉄格子だから、崩されても脱出は出来ないだろう。


 そして、最奥へと到達したが、どう見ても狭い……。


 地上でなんか、危な過ぎて研究させられないし……。


 よしっ、もう一階層、増やそう……。 


 最奥の床をはがすと土が出てきた。土魔術で、穴を掘って階段を整形、補強して行く大体6m位下がっただろうか。


 余った土を収納に入れ、屋敷の外側、騎士訓練所の下に向かい横穴を掘って行く。


 訓練所の下辺りで、高さ5m縦横10m四方の部屋を作った。扉は、土を圧縮し、備え付けた。


 光魔術を魔石に込め、魔力灯にして壁に装着し、完了でいいだろう。


 そろそろ、親父達に出て来てもらおうか。


 「親父、母さん、出て来てくれ。」    


 「1日ぶり~ふ。」

 

 「あなたっ!古いわよっ!」


 「母さん軽く流してあげなよ。突っ込んだら喜ぶし……。」 


 「そうね。所でここは?」


 「ああ、キリフトス家を制圧したから、地下に研究施設でもと思って部屋作ったんだ。」


 「それじゃ、ここを好きに使っていいのね。」


 「ほどほどに頼む、一応拠点だし無くなると困る。」


 「分かったわ、善処しましょう。」


 「それで、とりあえずの体として、ゴーレム作ろうかと思うんだが。どうだろう?」


 「そうね、いい案だわ。この魔石を体内に埋め込むのね。私達、魔力は使えるけど。成形は出来ないから、そこは正くんお願いね。」


 「さっき大量に土を、手に入れたから、大丈夫だ。」


 「クレイゴーレムか~。ちょっと物足りないけど、う~ん……。私は、レディを所望するは。」


 「俺は、クリスタルボーイだっ!」


 「えっ、ライブメタルなんて持ってないぞ。」


 「外見よ、外見っ!」


 「親父は、ガラスでいいんだな……。石英ならその辺に、転がってるだろうし。」


 「ごめんなさい。普通のでお願いします。」


 「とりあえず、人型には作るから、その後自分で弄ってくれ……。」


 「分かったわよ。泥人形レベルでいいわ。その後で、大錬金術師の本気を見せるから……。指だけは5本にしてね。出来ればオリハルコン鋼糸で形を作ってから、土で肉付けして、その方が魔力、通しやすいから。」


 「了解っ!」


 そして、ゴーレム作成を始める。最初に母さんの個体から作る事にした。


 オリハルコン鋼糸を20本束ね手、脚に五本ずつ這わせていく。


 身長は確か160cm位だった筈、関節を球状にしてから、琴音と鈴音にも手伝ってもらい、土で肉付けしていく、最後に土魔術で圧縮し強度を持たせる。

 大体こんなものか……。


 「母さん、どうだ?」


 「まあ、初めてにしては、なかなかね。後は、魔石をセットすれば完成ね。」 


 「どこにセットする?」


 「首元が良いわね。戦闘時、頭だとあからさまに弱点だから。」


 「それじゃセットするよ。」


 そして魔石をセットする。魔石から全身に魔力が通るのが見える。


 「こいつ、動くぞ。」


 「ま、正臣曹長、ゴ、ゴーレムが動きだしました。」


 「いやっ、やらないで良いから……。」


 「……正くん、声帯付けてないわね。魔力でしか話せないわよ……。60点かな。ギリギリ及第点……。」


 「一応、合格なんだ……。」


 「指先まで動かせるからね。ゴーレムとしては上出来よ。」 


 「ゴーレムは、どんな魔術で動くんだ?」


 「体は今作って貰ったのでいいわ。動力の魔石に制約魔術、掛けるのよ。」


 「そんなんで出来るのか?」


 「難しく説明しても、混乱するだけだし……。ゴーレムは胎児が語源のはずよ、刷り込みしてやれば、良いのよ……。王様の言う事わぁ~絶対~い!みたいな……。」


 「そうか…………。」


 母さんは、王様ゲーム乗りでゴーレムを作るらしい……。


 「親父も同じでいいか?」


 「ああ、任せる。」


 そう言い、親父にも同じゴーレムを作った。

 

 2人のゴーレムが完成し、キリフトス家での経緯を話した。


 「それで、ここでホムンクルスを、作っていてほしいんだ。」


 「そうね、食事の要らない身体だし、24時間体制で製造するわ。」


 「何か必要なものはある?」


 「そうね、賢者の石!って言いたい所なんだけど、あんなもの私の魔力増幅、魔力効率上昇、必要魔力軽減装置の前では、霞んで見えるわ……。

 

 と言う事で大量に魔石、頂戴っ!それと、収納に入っているはずの素材も置いて行って……。

 

 魔石はダンジョンの魔獣が落とすから、刈って来て。ゴブリンの屑魔石でもいいわ……。錬成で使えるから。


 王国内だと、王都から西の山の手前に一つ、北東の大森林の手前と中に一つずつ、後は教国と魔族領の国境付近に一つ、南に行った海端に一つダンジョンがあるわ。勇者たちは西の山に向かうだろうけど、魔石の質だったら大森林の中ね。


 魔獣は、獣タイプが多いから魔術耐性も弱いし、離れて弾幕で一掃できるわ。


 器材は私の錬金で、準備するとして、正くんの体細胞が必要かしら、血液でいいわ、そこから培養していくわ。」


 「クローン人間みたいだな。」


 「基本そんなに変わらないかな。私達の意識は魔石にあるし、体情報も正くんの遺伝子に、組み込まれてるからね。それを抽出して、育てるだけよ。」


 「そうなのか?」


 「そりゃ、何も無い所から、物を作り上げるのが、錬金の基本だけど、最低でも素材が無いと、取っ掛かりすら掴め無いでしょ。手を叩けば、何かが出るなんて事は出来ないわ。」 


 「それじゃ、他に必要な物は無いのか?」


 「とりあえずは、時間と言った所かしらね。さすがに2、3日で出来ないし、1月は欲しいわ……。この体の改修もしないとね。」


 「分かった。それじゃ、レベル上げついでに、魔石取って来れば良いんだな。」


 「そうして頂戴…。」


 話が一段落、付いた所でクレア達がやって来た。


 「「正臣さん、クレア達来た。」」


 「母さん、クレア達、紹介するよ。今度、側室で藤堂家に入る事になる。クレア、レイラ、エストだ。」


 「あら、正くん、また3人も増やしたの?」


 「正臣、お前は……。」 


 「「「正臣さん、人形が喋ってるんだけど……。」」」


 クレア達が唖然として、喋るゴーレム2体を見つめる。


 「この2体のゴーレムなんだけど、俺の両親なんだ。」


 「正臣さん、ゴーレムから生まれたの?」


 「さすがにゴーレムから生まれないよ。ゴーレムに両親の意識が、宿ってるって感じかな。美食勇者コハクと大賢者ラクトが俺の親だ、訳あって今はゴーレムになってる。」


 クレア達に、俺達の経緯を説明すると、皆、驚愕してた。


 俺の血統もそうだが、琴音と鈴音の血統も、この世界では在り得ないのだから、当然である。ファナはともかく、彩香さんとアサギについての説明でも、驚きを隠せないでいた。


 「私達が、その面子の中で、側室になっても良いんですか?」


 「それは問題ない。問題なのは、親父達をここに残して行く事だから、クレア達には面倒を掛ける事になる。」


 「それのどこが問題なんですか?」


 「この2人を残すって事は、この地下空間に、広域殲滅兵器を残すのと同義だからな。」

 

 そう、この2人はこの国に並々ならぬ殺意を抱いている。身内になったクレア達を置くことで、抑制を促そうとしている。


 「だっ、大丈夫なんですか?」


 「どうなんだ、母さん!」


 「大丈夫よ、クレアちゃん達の事もしっかり守るから。身体が出来るまで大人しくしてるわ。」


 「俺達が居れば、軍隊が攻めて来ても、クレア嬢達を守ってやるさ。」


 かっこいい事を2人は言っているが、一番の危険人物が自分達だと、自覚は無いようだ。母さんに至っては、時限装置付きのようだ。


 「それじゃ、頼むよ。クレア達も分からない事があれば、何でも聞いてくれて大丈夫だ。領地経営にしたって、ラウルに聞くより発展的な意見がもらえると思う。」


 「任せて。この領地に摩天楼を建ててやるわよ。」


 「バベルの光。」


 「ガーゴイル。」


 「秘密結社は、作らんでも良いからな。」


 クレア、レイラ、エスト、そして、親父達に領地経営を頼み、勇者救出までの間、俺達はダンジョンで魔石集めを行う事にした。


 屋敷1階に戻るとラウルが、俺達の部屋を作り終え、3階の部屋を整えてる最中だった。


 「すいません、藤堂様、まだ、3階の準備が出来ておりません。」


 「それならいい、3階はそんなに急がなくても大丈夫だ。それよりも、俺達はダンジョンで、魔石を集めて来ることになった。」


 「すぐ、ご出立なさいますか?」 


 「一度、王都に戻ってからと考えてるんだが、近場にダンジョン無いか?」


 母さんの情報は150年前の為、一応、ラウルにも聞いてみる事にする。


 「それでしたら、王都、西の山の手前にあります。あそこが一番近いです。管理は王国で行っています。次いで近いのが、王都からここに来る途中の街道から、山沿いに北へ向かった所にあります。20年位前に見つかって、まだ、10階層位までしか攻略されていない為、入場規制が敷かれ、王国騎士団が管理しています。」


 「魔獣はどんな感じだ?」


 「人型の魔獣が多く、ゴブリン、コボルト等です。8階層でミノタウロスを見たとも聞きました。」


 「正臣さん、マツザカっ!」


 「正臣さん、ヨネザワっ!」


 「よしっ!美食勇者の歴史を継ぐぞっ!行くぞっ!お前らっ!ダンジョン攻略だっ!」


 「藤堂様、入り口には、騎士団が駐在していますよ。王都で許可を貰わないと入れないかと……。」


 「問題ないっ!俺達の覇道を、遮る者は蹂躙するっ!」


 「すき焼きっ!」


 「ステーキっ!」


 俺達の異常なテンションを、止める事は出来ない。この世界での唯一無二の楽しみが、目の前にあるのだから……。


・ 


 


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