14.騎士団?
ラウルの案内で、地下牢に到着し、ライトを牢に放り込んだ。
ライトは、口も聞けず、裸にシーツで簀巻き、身体も動かせない状態である。
2、3日放っておいても死にはしないだろう。
「トウドー様、後はお任せください。ただ、生かしていれば良いのですよね。」
「ああ、後で採決がでる。俺の一存で決められないからな。」
ラウルは、片膝をついて、首を垂れる。
「了解しました。」
そしてラウルが牢の看守を呼び、生かして置く様、告げる。その間、俺は看守達も奴隷化して置く。
1階に上がると、琴音と鈴音が下りて来た。後ろには3人の少女達の姿も見える。
「正臣さん、彼女たちも奴隷だった。」
「解除後、支配下に置いた。」
「そうか、ラウルっ!部屋を用意しろっ!お前の相手していた、ケモミミ少女達を含め、この3人を丁重に対応する様に。」
「風呂も、用意させる。」
「服も、替える。」
「そうだな、ラウル、使用人達、叩き起こせっ!これから、順に制約魔術を掛ける。俺達の前に連れて来いっ!」
「了解しました。」
夜半過ぎに、叩き起こされた使用人達は、多少不機嫌な顔をしながらも、ラウルの言う事を聞いて、俺達の前に一人ずつ通された。
今から、キリフトス家が無くなり藤堂家になった、この建物の維持管理が主な仕事、理不尽な要求はしないと説明、順に雇用契約と言う名の制約魔術を掛けた。今まで、キリフトス家の我が儘を我慢していたらしく、殆どの者が素直に契約してくれた。
女性使用人に、元女性奴隷達6人と、客人から襲われていた使用人達の対応を任せ、俺達は、クレア達を迎えに外に出て行った。
クレア達が俺達を見つけ、近寄ってくる。
「何か異常は、有ったか?」
「特に無かったわ。って、もう制圧したの?」
「ああ、屋敷の中だけだがな。」
「はっ、早過ぎよ。」
「騎士団は、明日にしよう、さすがに疲れた。」
「そう。これから、どうするの?」
「そうだな。クレア達は、宿屋を引き上げて、こっちに拠点を移してくれ。明日の朝でもいい……。」
「分かったわ。明日の朝に、準備してまた来るわ。」
クレア達と別れ、屋敷の中に入って行く。使用人から領主の部屋と言う事で、3階に案内されたが、使い勝手が悪く、臭そうだった。明日にでも、1階に部屋を作ってもらおう……。そんなことを思い、3人で休む事にした。
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次の日
早朝から、庭に出て琴音、鈴音と鍛錬を行なっていた。
「おはようございます。藤堂様。」
ラウルがやって来て、膝まずいて挨拶する。
「おお、ちょっと待ってろ、もうすぐ終わる……。」
そう言って、ラウルを放置後、組み手を行う。
俺達の組み手を見ていた、ラウルが、目を見開いて驚愕し、呟いてる。
「こんなの無理だ……。」
誰を相手にしているか、やっと理解したらしい。一通り鍛錬が終わり、ラウルに話しかける。
「そろそろ、朝食か?」
「はい、間もなく準備が整うと思います。お風呂の準備も、整えております。その間、汗を流されては如何かと……。」
「そうさせて貰おうか。」
ラウルの案内で、お風呂へと向かう事にした。
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「……なぜ、こうなっている。」
「正臣さん、お背中お流しします。」
「正臣さん、それ以上の事も、OKっ!」
何故か、3人で風呂に入ることになった。そもそも、入り口が2つで、中が繋がってるのがおかしい。
「これは、キリフトス家の趣味なのか……?」
「屑にしては、いい趣味。」
「正臣さんとは、十年ぶり。」
「まあ、昔は一緒に風呂入っていたがな。」
「私達は、何時でも一緒。」
「そう、今度は彩ねぇ達も一緒。」
「それは……、楽しみなんだが……。」
彩香さん、アサギ、ファナ達と入れるのは楽しみだが、勇者の拠点と言う事を考えると、問題が出て来る。
「勇者達が、混浴は拙いな……。」
「それなら大丈夫。」
「もう一つお風呂がある。そっちは男女別。」
「そうなのか?って、なんで、そっちじゃないんだ。」
「ラウルに、言って置いた。」
「私達は、婚約者。」
「「家族が、一緒に入るのは道理。」」
「そうか、分かったよ……。」
そんなこんなで、一緒に汗を流した。
そしてお風呂を上がり食事に向った。貴族の朝食と言えど、やはり味気ないのは変わりなく、食事の改善は急務であった。
朝食を済ませたところで、クレア達がやって来た。
「おはよう、トウド―さん。」
「おはよう、クレア。早速だが、執務室に行くか……。ラウルっ!案内っ!」
「了解しました。クレア様、こちらになります。」
「えっ!えっ!えぇ~~~。」
「どうした、クレア。」
「どうしたも、こうしたも、ねぇ~。」
「ああ、ラウルの事か。以外に動ける奴だから、傍で使っている。結構従順だぞ。3男のライトは、牢に突っ込んでる。」
「そっ、そうなの?」
「まあ、詳しい内容は、執務室で良いだろう。」
そう言うと、3階へ向かった。2階客室の前を通ると、使用人以外が、パニックを起こしていた。それを無視し、3階の執務室へ行く。
「それでは、現在の状況を話す。昨夜、屋敷内にいる殆ど使用人達に、雇用契約を行なった。客達、一部の使用人、守衛の騎士、領主とその親族を奴隷にした。後は、階級が上にある者、訓練所にいる騎士達も奴隷にする予定だ。兵士、奴隷は雇用契約を行うつもりだ。」
「完全に、支配下に置くのね……。」
「その通り、これから俺達がやる事を、王国に知られると面倒になる。もしくは、王都が火の海に変わる。一般市民を巻き込むのは、心苦しい……。故に完全支配して秘密厳守で行動する。」
「分かったわ。私達は、何をすればいいの。」
「一応、俺達の代行……、領主代行をして貰いたい。飾りだけラウルを置く、しばらくはラウルを使って領地経営だ。責任はラウルに取らせていいから、好きな様にしてくれ。クレア達は、俺達の仲間って事にしてるから、この屋敷内の者は、全て従順に動いてくれるはずだ。ラウルとは、そう遠くない中に領主交代もしてもらう。」
「いいの、私なんかで。」
「ああ、クレア達にしか頼めない。俺も、まだやる事がある。それが終わらないと、領地経営なんて出来ない。レイラとエストもそれでいいか?」
「えぇ~っと。私達、領主に復讐しに来たんだけど……。」
「そうよね、何でこうなってるの?」
「ああ、すまんな。俺達の都合だ……。ラウルを馬車馬のように、こき使っていいから……。」
「分かったわ。恩人の頼みだし、無下には出来ないわ。」
「私も、やるだけやって見るわ。」
「そうか、ありがとう。」
「と言う事だ。クレア頼むぞ。」
「分かったわよ。」
不意に琴音と鈴音が、会話に参戦してくる。
「「クレア達、藤堂家に嫁入りしたら?」」
「えっ、無理よっ!あんな事があったのに、貰ってくれる筈無いわ。ただでさえ、行き遅れなのよっ!」
「大丈夫。問題ない。」
「クレア達、心根が純粋。」
「穢されてない。」
「回復魔術で、全て復活。」
「「正臣さんの、甲斐性に任せて。」」
「お前ら、また、始まったな。」
「正臣さん、受け入れる。」
「女として生まれて、あれじゃ可哀想。」
そんな事を言われてしまうと、断りずらくなってしまう……。
「トウド―さん、無理なさらなくても良いですから。」
「そうですよ。私達を助けていただいただけでも、感謝してます。」
「さらに、領主代行を任せていただいてます。これ以上、いただいては、返せるものがありません。」
クレア、レイラ、エスト、3人の謙虚さが、さらに断りずらくしてくれる。
「正臣さん、側室で。」
「王都に、ルーとエミルもいる。」
「お前らは、大奥でも作る気かっ!」
「「そのつもりですけど、何かっ!」」
性懲りもなく、言いきりやがったよ。
「ふっ~~~。分かったよ。お前らに任せる。ただ、何回も言ったが、今は無理だぞ。」
「了解した。」
「クレア、レイラ、エスト、今、婚約決定した。」
「「「えっ!もっ、貰っていただけるんですか?」」」
「ああ、側室で悪いが、大事にする。こっちの案件が片付き次第、迎えに行く。」
「「「あっ、ありがとうございます!」」」
「そしてここが、藤堂家になる。留守を守ってくれ。」
「「「分かりました。お任せください。」」」
またしても、流されて婚約者を増やしてしまった。
節操無いと思われるのも嫌だが、放って置くのも気が引けるんだよな……。喜んでいるようだから、まずは、良しっ!として置こう。
「ラウルっ!今の聞いたか?」
「はい、ご婚約、おめでとうございます。」
「そっちじゃないんだがな。領地経営の方だ。」
「はい、私がしばらく、表にいる事ですね。それは、分かりますが藤堂様の経営方針を、教えていただかなくては、支援する事が難しいかと。」
「そうだな。誠実であれって事かな。お前らが、特権階級を盾に威張り散らしていただろ。あれを止めさせろ、殺したくなってくる。実力も無い者が威張り散らした結果が、お前や、ライトだ。分かるな。商業の方も手を付けたいが、お前じゃ無理だ、現状維持で良い。農業と産業もお前には無理だな。教育も無理か……。ラウル……。お前はいったい何が出来るんだ?」
「えっ……。」
「……聞き方が悪かったか。何が得意なんだ?」
「けっ、剣術と交渉事……。」
「あれでかっ?話にならないぞ……。よくそれで領主なんかなれたな。」
「……はいっ……。」
「まあ、分かった。この国の水準が低い事を、確認出来ただけでも役に立った。」
「それなら、俺達がいない間は、特権階級達の意識改革だけでも進めてろ、いずれ無くす。クレア達は、情報収集を頼む、この領地の特産に成り得る物とか探してほしい。それと、教育水準も調べてほしい識字率とかな。今日はこれから、騎士団の試験だ。この分だと、いなくても構わないような奴らだけだろう。雇用契約になるか、奴隷になるかの試験だ。ラウルっ!準備しろ。」
「りょっ!了解しました。」
命令され、嬉しそうに準備に取り掛かる。丁稚根性が身についてきたようだ、その部分は感心出来る。
「正臣さん、追い詰め過ぎ。」
「正臣さん、容赦無い。」
「クレア、レイラ、エスト、あんな感じに使っていいからな。」
「いや、私達には無理。」
「正臣さん、私達も似たようなものよ。」
「そうですよ、この国でまともな教育なんて、無いんですから……。」
「クレア、レイラ、エストは勝ち組。」
「藤堂家、大奥入り確定してる。」
「そうだな、これから学んで行けばいい。」
「そう、正妻に教育者もいる。」
「彩ねぇに、頼む。」
「それじゃ、早速だが琴音、鈴音師範に武術の鍛錬方法、教わってくれ。俺は騎士団、奴隷にしてくる。」
そう言い残し、騎士団の訓練所へと向かった。途中、2階を見て行ったが、客人の殆どが麻痺を発動していた。
あいつ等には条件を教えてないから、罰則に引っかかたのだろう。
訓練所へ到着すると、騎士たちが5列横隊で並んでいた。その前でラウルが指揮しており、俺を見つけると駆け寄って来た。
「準備、完了しました。」
「そうか、俺の事はまだ説明してないよな。」
「はい、どう説明すればいいか、分からなかったもので……。」
「まあ、いいだろう。」
そう言うと、騎士たちの前に歩いて行き、ラウルは後ろをついてくる。
「今日から、お前達の指揮をとる事になる、藤堂正臣だ。」
ざわっ……、ざわっ……。
「まあ、気になる事があるだろうが。まずは、お前たちの実力を見たいと思う。そっちの5人、前に出ろっ!」
そう言い、右端の5人を前に出す。
「それじゃ、かかって来い。」
「ちょっと待てよ。誰だか知らないが、俺達は騎士だぞ、5対1なんて出来るはず無いだろっ!」
「ラウル様、どう言う事なんですか?このヒョロヒョロの兄ちゃんは誰なんですか?」
「お前ら、それ以上喋るなっ!」
ラウルが顔色を青くして、怒鳴っている。
「なんだ、5人じゃ怖いか?それじゃ、その隣の列の5人も出て来いっ!」
そう言って、もう5人追加する。
「ふざけるなよっ!俺達は毎日、訓練してるんだぞ。」
「いや、ふざけてないし。毎日、訓練するのは当たり前だろ。職業、騎士なんだから……。それともまだ怖いか?もう10人増やそうか?」
「くっ、望み通り殺してやるよ。」
「まあ、俺は手加減してやるから、早くかかって来いっ!」
騎士達を煽り、抜剣させる。10人の騎士達は、俺を囲むように陣取る。
「お前、武器はどうしたっ!」
「手加減するって言っただろ。素手でいいよ……。」
「くっ、馬鹿にするのも、いい加減にしろ。」
「う~ん、そうだな……。それじゃ、これで相手しようか。」
と言い、収納からカシの棒を出す。相手はたかが剣だし、魔力をうまく使えていない。
「お前、何なんだ。そんな棒で……。」
「いいから来いよっ!毎日、お喋りの訓練でもしてたのかっ!お前らはっ!」
「くそっ!」
1番お喋りな騎士が、上段から切りかかって来た。カシの棒に魔力を這わせ、剣の側面を叩く、剣は1/3を残し折れてしまう。そのまま、裏当てで、鎧の上から腹部を叩く。難なくお喋り騎士は、膝をついた。
その光景を見ていた他の騎士は、戦意を失ってしまった様だ。
「おいっ!もう終わりか?……ラウルどういう事だ?」
「今、藤堂様が倒された騎士は、ロストニア王国でも、5指に入る実力者でして、キリフトス家騎士団の団長をしております。」
「はぁ~~~。……お前ら……。よわっ……。」
「藤堂様が、強すぎるのです。ただの棒で、ミスリル製の剣を折るなど、あり得ません。」
「ああ、すまん。あれミスリル製だったのか……。俺の棒は、大鉄貨1枚だ。」
「そりゃ、私の聖剣も折られましたからね……。オリハルコン製で教国で神の祝福まで、受けていたんですがね……。」
「剣に関しては、自費な事も有りますから、騎士達が戦いたくないのも分かります。また、折られでもしたら……って、思いますよ。」
「実力が無いから折れるんだろ……。武器を武器で受けるのが間違いだ。その辺、分かってるのか?」
「ええ、理想としては、そうなのでしょう。ですが……、この国の剣術は、鎧ごと叩き切る事を、目的とした剣術でして、強固な鎧を着ていれば、剣を躱す技術が必要ありません。故に、剣で受ける技術が、発展しました。」
「ラウル、お前、剣術レベル、幾つだ。」
「一応、レベル8です。この国でも、数人しかいませんよ。」
「あの強さでか……。そのお喋り騎士は、どうなんだ?」
「ああっ……。レベル10、マスタークラスです……。」
「それで、天狗になってた訳か……。まあ、どうでもいいが、人を見下し、戦力分析も出来ない。団長に相応しくないな……。」
「そのようでした。すいません。藤堂様、お見苦しい者を、お見せしました。」
「分かればいい……。それにしても、試験にすらならないとは……。あとで、全員面接な。」
「了解しました。魔術師隊の方は、どういたしましょう。」
「そんなものも、持っているのか?こっちの情報には、引っ掛からなかったが?」
「はいっ。町の方の研究室にいます。魔術師、自体、希少でして、5人しか居りません。」
「そうなのか?それで、実力の方はどうだ?」
「藤堂様と比べますと……、足元にも及びません。ただ、ソロが2人、ダブルが2人、トリプルが1人います。」
「そうか、そいつらも面接しておくか。……回復とかは、どう対処している?」
「ほとんどが、ポーションや薬草で間に合わせています。戦争時は、教会より神官が派遣されます。領民の怪我や病気も、ポーションと薬草、そして教会での治癒が主になります。」
「そうか、治療院も欲しい所だな……。まずは、特権階級の廃止からだな。」
「そんな事をすれば、領民から反発されます。」
「……特権階級からだろ。大した問題じゃない。実力も無いのに、上に立ってる現状がおかしいんだ。」
「耳が痛い、言葉です。」
「分かってるようだな。貴族は奴隷から始める。なにっ、実力があれば、直ぐに上がってこれるさ。」
「了解しました。色々と、勉強させて貰います。」
「そろそろ、琴音と鈴音の方も終わってるだろう。呼びに行って来る間、面接の準備、終わらせておけ。」
そう言い、訓練所を後にする。
屋敷の庭に行くと、琴音と鈴音が立っていた。
「お~い、クレア達はどうした?」
「基礎訓練で、倒れた。」
「今は、部屋で休んでる。」
「あっ~。クレア達も、元騎士だったもんな。この国のレベルだと、着いて来れないか~。」
「そう言う事になる。」
「この世界で、出来るのは。」
「「私達と、彩ねぇの4人だけ。」」
「そうだよな~。そこら辺も問題なんだよ。」
ステータス依存のこの世界で、ステータスを気にせず、体の動かし方のみを追求しているのは、俺達だけなのである。
ラウルでさえ剣術レベル8なのだから、数値的には俺達と、そんなに変わらない筈である。
それなのに、あの弱さなのだ。もしかしたら、ライトも強い方なのかもしれない。
魔術師と騎士、剣士と言った、職業の住み分けが全ての可能性を、否定してしまってる。
唯一の例外が、勇者なのだろう、基本魔法剣士なのだから、魔術の適性を考えながら戦える。
魔族との戦争で、この国が、勇者頼みなのも納得がいく。
「琴音、鈴音、これから騎士団、面接なんだけど……。弱すぎるんだ……。」
「全員、奴隷。」
「無理矢理、魔術師にする。」
「なるほど、職業魔術師、出るまで魔術の訓練の強制か……。良いかも知れないな。」
「多分、それでも弱い。」
「王国軍より、強くなる。」
「「多少、マシになる。」」
「よしっ、それで行こうっ!」
琴音、鈴音を連れ三人で、騎士団の訓練所は戻って来た。
「ラウル、どうだ?」
「はい、準備完了しました。」
「それじゃ、一人づつ面接するから通してくれ。」
俺達は、騎士達を奴隷化し、これからの訓練は、魔術の訓練を行なえと強制していった。
最後に、町からやって来た、魔術師達を奴隷化し、騎士団の教官とした。
魔術職が解放されたら騎士に戻っていいとし、それまでは、新兵と同じだと念を押した。
もちろんお喋り騎士は団長解任、一兵卒に戻したが、1週間は安静らしい……。
騎士団の方は、一区切りついた。
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次は兵士と戦奴、何だが……。そろそろ、屋敷内を片付けてしまおう……。