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背徳の異世界家族計画  作者: carel
勇者救出計画編
14/95

13.キリフトス家攻略?


 その後、俺達がキリフトス家を、制圧するために来た事を話した。

 

 クレア、レイラ、エストには、先兵としてキリフトス家の城下町ジストヘ入ってもらい、情報収集してもらう事にした。

 

 もちろん、ランドル達に は行方不明と言う事でだ。


 ランドル達が村へ到着したのは、クレア達が出発して30分を過ぎたぐらいだった。


 「おう、ランドル遅かったな。」


 「無茶言わないで下さい。これでも、みんな頑張って来たんですよ。」


 「まあ、女子供もいるし、こんなもんか。それと、もう一人お前らに追加だ。リーシャ出て来い。」


 「ランドルに~ちゃん、ひさしぶり~。」


 「はっ、リーシャ!。お前どこに行ってたんだ~。」


 「むらに、いたよ~。」


 「ランドル、リーシャは1週間、村で隠れ住んでたみたいだぞ。」


 「そうなんですか?」


 「まあな。リーシャの事を後は頼むぞ。それと、肉を確保してあるから、調理できる奴を広場まで、寄越してくれ。」


 「げぇっ!やっぱり食べるんですか?」


 「なに言ってる。キンカ豚だぞ、きっと美味い筈だ。お前は、腹が減って盗賊してたんだろ、腹いっぱい食わせてやる。何しろ216体居たからな……。」


 「…………。」


 「それと、飯食った後で、お前に話がある。」


 そう言うと広場に向け足を運ぶ。広場では、琴音と鈴音がアイテムポーチからオークを出し、解体ショウを行なっていた。


 解体され薄くスライス状になった、オークの肉がすでに5山になっていたが。まだ、解体を続けている。

 

 俺は、土魔術と錬金魔術を駆使し、広場の土から砂鉄をかき集め、縦80cm × 横150cmの鉄板を4枚作った。


 ついでに、土魔術で土台を作り鉄板を乗せてみる。


 子供たちに薪になるものを集めて貰い、鉄板の下に放り込む。最後にオークの脂身を、鉄板に塗って行く。これで準備完了っと。

 

 琴音、鈴音も8山作れば、足りるだろうと、準備を終え、箸と皿を持って待機していた。調味料は、塩と香草で何とかしよう。


 日も沈み、夜の帳が下りて来た。


 


 「さて、皆さん、村を奪還しました。お祝いに、焼肉パーティーを始めます。」


 皆に呼びかけると、屋外で焼肉、なんて文化が無いらしく、物珍しそうに覗き込んでくる。


 「調味料、食器は、各自持参してください。皿、フォークがあれば大丈夫でしょう。」


 「正臣さん、早く。」


 「正臣さん、キンカ豚。」


 「それでは、待っててもしょうがないので、焼肉パーティー、始めます。」 

 

 まだ誰も準備しないまま、俺達が火魔術で薪に火をくべて行く。鉄板が温まってきたのを確認後、ドンドン肉を焼いて行く。


 「じゅ~~~。」


 肉の焼ける音と、香ばしい匂いが立ち始め、ようやく皆が動き始めた。


 「うわぁ~!やっぱ美味いな。元の世界じゃ、高くて食べられなかったが、キンカ豚ってこんなに美味いのか~。」


 「初めての体験。」


 「調味料いらない。」


 「俺、こっち来て、初めて感動した。」


 「「同感!」」


 「これで、ノーマルだろ。ジェネラルとキングもっと美味いんだろうな。」


 「収納入ってるから、悪くならない。」 

 

 「拠点確保後、仲間で食べる。」


 会話もそこそこに俺達は、食事に夢中になった。


 その後、食事が終わり。皆が一息ついた所で、声を掛ける。


 「皆さん、これがオークです。十分に堪能して貰えたと思います。今後、またオークが襲って来るかもしれません。それまでに各自、体を鍛えオークを倒せる様になって下さい。最後に皆さんに伝えたい事があります。『オークを見たら、食料と思え!』以上です。」


 「正臣さん、かっこいい!」


 「格言、来た~。」


 「これで、多少は戦えるようになるだろう。」


 「…………。」


 ランドルがなにか言いたげにしている。


 「ランドル、どうした?」

   

 「いえ……それより、話があるって言ってたじゃないですか。」


 「ああ、そうだったな。今日からお前が村長だ。よろしくやる様に。以上。」


 「えっ、そんな大事な事、簡単に決めていいのかよ!」


 「俺達にとっては、些細な事だ。気に入らなければ、皆で決めればいい!」


 「だからって……。」


 「それよりも、キンカオークの事だ。サンゲンの一族もいるかもしれん。ミノタウロスもいるのか?マツザカの一族とか、オウミ、ヨネザワ、ヒダ…………。よしっ。琴音、鈴音、冒険に出発だぁ~。俺達の胃袋が冒険を待っている。」


 「了解。マツザカ、刈る。」


 「今度は、すき焼き。」


 「どんだけ、食欲旺盛なんだよっ、あんた達はっ。」  


 「衣、食、足りて礼節を知る。」 


 「食は基本中の基本。」


 「人は食べる事で、幸せになれるんだよ。盗賊をせずに済む。」


 「うっ。それはそうだが、それと村長の件は関係が……。」


 「そう、関係ない。お前は、俺達の名前すら、知らないだろ?そんな見ず知らずの俺達に、これからも養ってもらうつもりか?」


 「そんな事は無いっ!ただ……。」


 「自信が無いってか。ここまで皆を率いて来たのは、お前だろ。お前は、前村長の何を見てた!何を教わった!何を貰った!色々と試行錯誤して、この村を作ったんだろ!お前も、この村と共に、生きる術を考えろっ!今はそれでいい……。」


 「わっ、分かりました。俺、頑張りますっ!」


 「分かればいい。」


 そう言うと、ランドルは皆の前に行って、話し始めた。俺達は、そっとその場を後にした。


 「単純!」


 「面倒!」


 「まあ、あれでやる気を出してんだから、良いだろう。」


 その後、村の門を出て闇の中を、ジストに向け走り出した。





 1時間掛からない位で、ジストの町に到着したが、すでに門が閉まっていた。


 「しょうがない、侵入するか。」


 収納を弄り、忍者セットの中にあった、鉤縄を出し、8mの高さの石壁に投げ入れる。光学迷彩発動後、難なく石壁を上ることが出来た。

 

 壁の上は、2m幅の通路になっていたらしく、警備で歩哨に立ってる者も見受けられたが、俺達は見つかる事無く、町の中への侵入に成功した。

 

 あらかじめ、クレア達と決めていた目印のある宿屋を探す。編み笠でも吊るしてあれば、分かり易いんだろうな……。

 

 目印には、「藤堂家御一行様」と日本語で書かれた、紙を渡してある。この世界の住人には、何が書いてあるか分からない筈である。


 何件か宿屋を周り、目印を発見する事が出来た。


 「こんばんは、ここにクレア達が、泊まってるはずなんですが?」


 受付でクレア達の部屋を聞き、行ってみる事にする。


 トンッ!トンッ!


 「トウド―です。到着しましたよ。」

 

 「今、開けるから。」


 そうして、クレアがドアを開け顔を出した。


 「早かったわね。門、閉まってなかったの?」


 「閉まってたけど、石壁上って侵入してきた。ここの警戒、ザルだったしな。」


 「そう言う事なのね……。」


 「キリフトス家の情報は、どうなってる?」


 「そうね、キリフトス家の訓練所には、常に100人位の騎士が駐在してるわ。それとは別に郊外の、奴隷訓練所に兵士1千、戦奴が2千って所かしら、魔族討伐の準備ね。屋敷内には、使用人58名、中でも執事長はかなり腕も立つそうで、C級冒険者ライトの師匠だとか……。ライト達も、帰宅しているってくらいしか、集められなかったわ。」


 「十分だ。ライトの師匠なんて、高々知れてるんだがな……。これからの事なんだけど、俺達は、闇夜に紛れて、キリフトス家に侵入し、まず当主を奴隷にしてくる。その後、屋内に居る者を順次奴隷。クレア達は、キリフトス家から出て来る奴がいないか、警戒に当たってくれ。王都と連絡を取られると、後々面倒になる。今日の目標は、屋敷内の制圧だな。」


 そう言って、魔石を3人に渡す。ランドル達を待ってる間、村で作ってみたものだ。


 「これは?」


 「その魔石に、闇魔術の肉体強化を掛けている。夜目が効くようになるだろう。他に質問は?」


 「特にないわね。あなた達の事だから、大丈夫だとは思うけど、十分気を付けてね。」


 「ああ、そのつもりだ。不測の事態があったら、迷わず逃げろ。」


 大体の計画を立て、時間としては22時頃になっただろうか?キリフトス家へと向う事にした。


 キリフトス家は、町の大通りを真っ直ぐ行った突き当りで、大層な石壁に囲まれていた。正面門の柵は閉じており、守衛らしき騎士が立っていた。


 「どうする?」


 「二度手間、奴隷にする。」


 「正面突破?」


 「まあ、外だしな。奴隷にしてしまうか。」


 琴音と鈴音が守衛の後ろに回り、気付かれずに無力化する。俺は、無力化した所から隷属契約する。


 契約内容


  ・藤堂家の事を口外しない。

  ・藤堂家に危害を加えない。

  ・藤堂家の言う事は絶対。

  ・藤堂家の身内に便宜を図る。


  罰則…麻痺。

 

 まあ、こんなところか? ついでに、ロックして置くか。


 門の脇に2人、屯所の中に2人居たが、奴隷化後、失神したままの4人を、屯所に詰め込んで、正面入り口から入って行った。


 建物への侵入は、2階バルコニーから行う事にした。バルコニーへ向かう途中にも、9人ほど警備の騎士を発見し、守衛と同じように奴隷化した。

  

 光学迷彩、凄すぎるわ~。オーク戦では、気付かれそうだったが、人相手だと見向きもされない。


 2階バルコニーへ上がり、気配察知を発動し、人がいなく、明かりのついてない部屋から侵入する。


 ドアを開け廊下を見てみると、薄暗く魔力灯が光っており、廊下に人の気配は無かった。


 「こんなに部屋数あると、探すの面倒だな……。」


 「手あたり次第、奴隷化。」


 「隣の部屋、人いる。」


 「それじゃ、隣から順にしていくか。」


 俺達は、防音結界を隣の部屋に掛け、ドアを開けて入って行った。


 もう、こそこそするのも面倒になって来た。


 部屋には、王都でからんできたライトの仲間が寝ており、防音結界のせいか、気付きもせず爆睡していた。


 「こいつって、ライトの仲間だよな……。奴隷にされてるかも知れないな。」


 「されてない。こいつ自身の意思。」


 「ライトと共謀してる。」


 「それじゃ遠慮はいらないか。」


 琴音と鈴音が、すでに魔眼で鑑定済みだった為、遠慮なく奴隷化した。そしてまた隣の部屋へと移って行った。


 途中、琴音と鈴音にも、隷属魔術を行使してもらった。


 2階には客室だけのようだったが、何部屋か使用人の女性を何人も連れ込んでいる者もおり、有無を言わせず突入後に無力化。


 奴隷化に際し、『欲情したら、即賢者タイム。』と言う条件も追加し、行為を行なっていた5人を、まとめて同じ部屋に入れてやった。


 つまり、異性を見たら即賢者タイム突入になる。2、3日したら干からびてるかも知れない。


 使用人の女性も、回復魔術を掛けた後、制約魔術で藤堂家の支配下におている。


 使用人女性の話では、領主ラウルとライトは、3階の自室にいる。


 1階は使用人達の宿舎が、併設されている。


 地下には牢があり、キリフトス家に反意を持った者達等が、幽閉されているって事だった。

 

 「3階から行くか。さっさと領主ラウルと、ライトのろくでなしを思考不能に追い込む。」


 「3階に13人の気配。」

 

 「廊下に5人。」


 「あいつらも、連れ込んでるのか……。はぁ~。」


 3階への階段から、廊下を覗くと騎士が2人づつ、扉の前に立っている。あそこが、ラウルとライトの部屋だろう。


 その中間あたりの廊下で窓の外を見つめてる、執事服を着てる老齢の男の姿も見えるが、騎士たちよりも隙が無い。


 「あれが、噂の執事長か……。琴音、鈴音、騎士たちを任せる、俺が執事長を無力化する。」


 「正臣さんなら、楽勝。」 


 「こっちも問題ない。」


 「それじゃ、廊下に防音結界張ったら、速やかに無力化してくれ。行くぞっ。」


 防音結界を合図に、俺達は無力化は向かう。琴音と鈴音は何の問題も無く、騎士たちの無力化に成功し、奴隷化を始めている。


 俺はと言うと……、何の問題も無かった……。


 少しは期待したんだが、光学迷彩を発動し接敵、首筋に一撃、すんなり失神。


 さすが、ライトの師匠なだけある、見掛け倒しだった。ライトに何を教えたんだか……。


 その後、5人を奴隷化、睡眠の魔術で廊下に放置した。


 「見掛け倒しだったな、つまらん。」


 「ゲームにならない。」


 「オークの方がまし。」


 そう言って、防音結界を張って部屋に突入する。部屋の中には、ケモミミ少女3人と領主ラウルが居た。


 「なっ、何者だっ。見張りはどうしたっ。」


 「つまらない家だな……。今日からこの家は藤堂家になった。」


 「お前、奴隷。」


 「藤堂家の持ち物。」


 「なっ、何を言っているっ!ここをキリフトス伯爵家と、知っての狼藉かっ!」


 「いやっ、だから藤堂家だって……。」


 「主に失礼っ!」 


 「ケモミミも、藤堂家の物。」


 「そもそも、奴隷が布団で寝てるのがおかしい、さっさと出ろ!」


 「ケモミミは、神。」


 「一緒にいるのが、おこがましい。」  

 

 ベットの横に立てかけてあった、剣を持ちラウルが対面する。


 「いいのか、抜いたら遠慮しないぞ。」


 「うるさいっ!お前らは、何を言ってる。この家は、1300年間キリフトス家の物だ。初代ロストニア王より魔王戦役の功で頂いたのだ。そしてこれからも変わらんっ!」


 「いやっ、今日から、藤堂家になったんだよ。そして、ここは王国じゃなくなった。それだけだ。」


 「害虫達のルール。」


 「強い者に、従う。」


 「知った事を言うなっ~!!」

 

 ラウルが叫びながら、切りかかって来た。業物の剣なのだろう、偉く魔力を感じる。


 「弱いものほど、よく吠える。」


 収納より、トンファーを出し、ラウルの剣の側面を思い切り、叩いてやった。剣先が飛んでいき壁に刺さった。


 「あっ~~~~~~~~~!」


 「随分、貧弱な剣だな。一発で折れるなんて。」


 「正臣さん、違う。」 


 「使い手が、貧弱。」


 「なんだ?業物だったのか、あの剣に可哀想な事をしたな。使い手がクズだと、業物もクズになるようだ。」


 「きっ、きさま~。何て事をしてくれた~。領主の証である、聖剣ブロスを……。」


 「良かったな。聖剣も無くなった事だし。後腐れなく、奴隷になれるな。」


 「良かったね~。」


 「問題解決。」


 「ふっ、ふざけるなっ!」


 「いやっ、ふざけてないし、本気だよ。」


 「えっ、ちょっとっ、待ってくれ。考え直せっ!」


 「考え直せ……。」


 「えっ、いやっ、考え直してください。お願いします。」


 「いやっ、決定事項だし覆せないよ……。ただ、場合によっては、解放もあり得るか。」


 「そうなのか?」


 さらし首になる時、解放してやろう……。


 「そうなるな、早いと一月か。奴隷の罰則を、発動させないのも条件だな。」


 「分かった。一月、我慢してやろう。」 


 「してやろう……。」


 「どうか私を、貴方様の奴隷にして下さい。お願いします。」


 ラウルはそう言うと、頭を床に擦り付けた……土下座である。


 思いのほか、面白い男だった、キリフトス家の領主じゃなきゃ、いい使いっぱしりになっただろう。

 

 ケモミミ少女達に回復魔術を掛け、制約魔術でラウルの奴隷から解放、藤堂家の支配下に置いた。


 ラウルを奴隷化し、ついでに、『欲情したら、即賢者タイム。』も付けておいた。本人にも、その事を話ておいた。顔を青くして、絶望を感じている事だろう、しゃがみこんでいる。


 「働きによっては、罰則のお目こぼしが、在るかも知れんぞ……。次はライトだが、あいつは色々やり過ぎている。ラウル、お前はまだ救いがありそうだが、ライトを匿っていることが、大罪だと言う事を認識しろ!全てあいつのせいでこうなってると思え!」


 「ライトのせいで、俺が奴隷……。」

 

 「まあ、あいつは奴隷で済まないがな。」


 「魔獣と交配させる。」


 「生きたまま、虫の餌。」


 「温情判決で、王国国民からの投石後、さらし首だな。首から上だけ生かして、自分の体が魔獣や虫に蹂躙されるのを、見せるのも面白いか……。ライトと変わるか、ラウル?」


 「謹んで辞退させて、いただきます。」 


 なんて、土下座の似合う男になったんだろう。常に正座で聞いている。  


 「後、ノットと王国も対象だから、お前がどう動くかも評価対象な。」 


 「精一杯、やらせていただきます。」


 「それじゃ、ライト拉致ってくるけど、お前どうする?」


 「部屋の前で、待たせていただきます。拉致後、牢の方へ案内します。」


 「そうか、余喜に計らえ。」


 「はっはぁ~。」


 そんな茶番を終え、ライトの部屋へ向かうと、そこには、女性達が3人いた。


 顔には殴られた跡があり、3人は意識が混濁しているようで、焦点が合って無い。


 そんな女性達の相手をしている男が見えた。 


 ろくでなしのライトである。


 有無を言わせず、ライトの脊髄に闇属性の麻痺を掛ける。


 これで、意識はあるが、身体が動かないって事になる。


 「よう久々だな、ライトく~ん。」


 「おっ、お前っ、何でここに居る。」


 「うるさい!」


 「黙れ!」


 琴音と鈴音も、自分達と似たような体格の女性達を、凌辱していた事にかなり腹が立ったのだろう。


 ライトの顎関節を外し、床に身体を転がした。


 「ああ~あ~あ~~~~。」


 何を言ってるか分からん。


 「とりあえず、女性達の回復からだ。汚物は後で処理する。」


 「私達が、回復させる。」


 「正臣さんは、害虫を牢へ。」


 「「後で、私達が拷問する。」」


 「りょっ、了解した……。」


 これほど、怒ってる琴音と鈴音を、見た事が無かった。俺は、シーツでライトを縛り上げ、部屋を出て行った。

 

 部屋の前にはラウルが膝をついていた。


 「ラウル、案内頼む。」


 「早かったですね?」


 「ああ、こいつが古代龍よりも、恐ろしい者の逆鱗に触れたからな。」


 「エンシェントドラゴンよりもですか?」


 「エンシェントドラゴンと魔王どっちが強い?」

   

 「う~ん。……魔王、ですかね。」


 「エンシェントドラゴンと神の使徒はどうだ?」


 「う~ん。……神の使徒……。」


 「そう言う事だ。」


 「………………、お察し、いたします。」


 

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