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復讐の夜  作者: 榊原灰人@vtuber
79/83

暴走兄弟

遅れてすみませんm(__)m


「ア゛ッ!」


先手必勝とばかりに極夜の腹部に綺麗な右ストレートを打ち込み、屈んだところを蹴り上げる白夜。


「場所変えろ!魔夜!」


宙に蹴り上げられた極夜の足を掴み怒声をあげる白夜。


「『空間転移』」


【瞬間移動】で白夜の近くに移動し、『空間転移』で飛ばす。

極夜、白夜、魔夜の3人はスラム街に移動する。


「時間稼ぐから早く連れてこい!」


「上から目線とはいい度胸ね」


「余裕があるように見えるか?」


「仕方ないわね。3分持ちこたえなさい」


「あいよ」


「『空間転移』」


魔夜は再度飛び、白夜と極夜の2人が取り残される。

白夜は二本の短剣は抜かず、【魔銃】を使う。時間稼ぎが目的なので性能は阻害目的の煙玉と閃光弾である。


「ガァァァァッ!」


先に動いたのは極夜だった。【炎帝】を使い炎の拳が白夜に放たれる。

【空力脚】で空に逃げる。

しかしーー


「勘弁しろよ、【加速】もかよ⁉︎」


白夜とおなじように空を駆け、白夜のスキル【加速】を使い迫りくる極夜。

このままではマズイと判断した白夜は同じく【加速】を使う。

殴る、躱す、撃つ、躱す………互いに攻撃を繰り出すが当たらず空中戦が暫くの間続いていたが、拮抗は簡単に崩れた。


「遅ぇ!」


白夜が極夜よりも一歩早く攻撃し地面に叩きつける。追い討ちに【魔銃】を魔力弾に変えて極夜の姿が砂埃で見えなくなるまで撃ち続ける。


「ハァハァ、まだかよ……」


白夜はこれで極夜が沈むと勘違いするほど追い込んでいないし、逆に自分が危険な状況にあると理解していた。

例え極夜が【憤怒】を使おうといつもなら勝つ自信はある。

ただしそれは極夜もいつもどおりの状態(・・・・・・・・・)ならと付け加える必要があるだろう。

そして魔夜もそれを理解しているからこそ3分耐えろと言ったのだ。

白夜と魔夜が危惧している危険性。

それは極夜の【憤怒】。

正気を失った状態なら、もしかしたらの話だが、白夜と魔夜は直感していた。


「……【憤怒】、Level“Ⅲ”」


「マジヤベェ……。俺も使うしかねーか。【殺意】」


白夜は剣を抜き両手に構える。


『ーー殺セ』


「グッ⁉︎なんだ今の……!」


今までの魔剣【虚滅】(ウロボロス)の囁きとは違い、心の底に語りかけてくるような重みがある。

だが今は戦闘中。突然のことで動揺してしまった白夜を相手が見逃すはずもない。


「ヴラァッ!」


「しまっ」


咄嗟の防御も間に合わず、拳が腹部を貫通する。盛大に吐血する白夜に追い討ちとばかりに傷口から炎を流し込む。


「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッッ」


燃やされながらも意識を手放さず、スキルを発動する。


「【宿雷】!」


全身に雷を流したおかげで極夜は硬直し炎も消える。

白夜は思い切り後ろに飛び距離を取る。


「ガハッ、ハァハァ……」


後ろに飛んだことで腕から思い切り引き抜かれかなりの出血となってしまった。

傷は魔剣ウロボロスのおかげで再生していくが失った血までは戻らない。

意識が朦朧とする白夜に対し硬直からとけた極夜は唸り声をあげながら白夜の出方を伺っている。


「クソが……『雷装』」


【宿雷】と『雷装』を掛け合わせ全身に膨大な電撃を纏う。

しかし無理があったのか身体のあちこちが焼け焦げていき再生している。


「行くぞ……」


小さな呟きとともに踏み込む白夜。極夜も身構え反撃に備える。

直後、背後に悪寒が走った極夜は全力で炎を放出する。


「チッ……」


そこには極夜の背後から距離を取り舌打ちしている白夜の姿があった。

そして白夜が先程までいた場所には踏み込みのせいで大きく地面が抉れていた。


「……【憤怒】Level“Ⅳ”」


ギラギラとした真紅のオーラが極夜の身体から迸る。向かい合っているだけでチリチリとした怒りが伝わるほどで、常人なら気絶しているだろう怒りを白夜は真っ向から【殺意】で弾き返す。


「あとは任せたぞ、魔夜。『殺戮本能』(キリング)!」


極夜がLevel“Ⅳ”になったために白夜も今持てる最大の力でぶつかる。

『殺戮本能』(キリング)は白夜の【殺意】の中で最も強いスキル能力だ。

どんなに傷を受けても死ぬまで攻撃し続け、身体が限界を超えて活動するその姿は狂気の殺戮者である。

オマケにステータスは『overkiller』の比ではなく、全ステータスが10倍にまで引き上げられる。それも【殺意】で少しずつ増えていくのにも適用されるためチートとしかいいようがない。

もちろんデメリットは大きく、正気を失い眼につく生き物全てを殺そうとするので敵味方関係なく襲いかかる。そして身体の限界を越えて活動するため死ぬ寸前までは止まらないのだ。

これが使われたのは『師匠』が白夜達に修行をさせていた時だけで以降は一切使っていなかった。


ーー『殺セ、殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス………』


ーー頭の中で何かが弾けた音がする。

ああ、そうか……理性が壊れたのか……。


狂気に沈む中、白夜は苦笑しながら流れに身をまかせる。


「……ハハハ、アッハハハハハハ‼︎‼︎」


白夜の瞳は紅く染まり全身から黒いオーラが溢れ出す。

両者は剣を構える。


「ククク、ショータイムだ!」


「ガァァァッ!」


同時に踏み込み相手を殺さんと全力で剣を振る。


ーー黒と真紅が激突する。

いい加減書き方統一したいと思うこの頃です……。

久々の投稿になりすみませんm(__)m

次回は明日の夕方までには投稿します!

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