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復讐の夜  作者: 榊原灰人@vtuber
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欲の果て

ヤバイ、更新が遅れました……m(._.)m

「クソッ、一体あれはなんだったというのだ⁉︎」


ガルボは自宅の部屋にて愚痴を吐く。

ガルボの所々治療の跡があり、極夜の『爆炎弾』によってできた傷だった。ガルボは直撃を受けはしたが伊達に冒険者Aランクを名乗ってはいない。今は貴族のボブロ・グス・リーズに雇われ、何不自由ない生活で怠慢になってはいるがその実力は本物である。そのおかげで極夜の攻撃を受けても死ななかったのである。


「今日は良い女が来るってのに、クソが!」


しかしガルボはすぐに表情を変え、これから来る従業員の女性とすることに思いを馳せて機嫌を直す。


「ククク、これだからあの貴族の傭兵はやめられねぇー」


ガルボは今回だけでなく、様々なところでボブロの名を使い優遇された。ボブロは国王の側近の1人でその手下に逆らえば殺されるか奴隷にされるかしかない。それがわかっている国民は逆らおうにも逆らえず、嫌々従っているのだ。ガルボもそれをわかって今まで甘い汁を延々と啜ってきたのだ。今回のようなこともガルボにとっては珍しいことでもなんでもない。


「そろそろ来るはずだが……」


コンコン


「入れ」


ガルボがドアの音を聞いて部屋に入るよう促す。入ってきたのはガルボの手下の男と昼間来るように伝えた従業員の女性だった。


「クククク…やっと来た」


ガスッ


「ん?なんだ今のは…」


ガルボに突如頭を何かに掴まれた感覚がする。手下の男と従業員の女性は動いていない。では今のは……気のせいか。ガルボは状況的に気のせいと判断し気を取り直して下卑た視線を従業員の女性、神無に向ける。

神無は顔を青褪め、なすがままにされている。ガルボは視線で男に部屋から出るよう促し、男が出て行くとガルボは気色の悪い笑みを浮かべながら神無に近づく。

神無は近づくガルボから後退する。しかしガルボは地面を踏み締め一気に距離を詰めると神無を担ぎ上げベッドに放る。

突然のことに対応できない神無。

すぐに神無はベッドから逃げようとするが両手を掴まれて押し倒される。神無は泣きながら逃げようと努力するが、ガルボの筋力にはかなわず、しばらくして次第に力を抜いた。ガルボはその態度に更に笑みを深め、神無に覆い被さる……


「……………」


嗚咽を漏らしながらなすがままにされる神無の姿に唆られるガルボは服を一枚、また一枚とゆっくり時間をかけて剥いでいく。


「ククククク……」


ガルボはこの時間が大好きだ。嫌な相手に自身を捧げ、嗚咽を漏らし悲嘆にくれる女が大好きだ。自分が相手を支配しているという快感が何よりも大好きだ。

そんなことを考えながら剥いでいると神無の服は下着だけとなった。

そこで、ガルボは唐突に遊びを思いついた。


「オイ、今日お前が俺を満足させることができたら今回限りにしてやるよ」


神無は絶望の表情でガルボを見返す。それは満足できなかった場合、またこの男に好きにされるからだ。


「精々頑張れ。ククク…」


神無の眼には最早光がなかった。「満足させることができたら」そんなのはガルボが「満足できなかった」と言えばそれだけでまたとなるだけだ。つまり、ガルボは元々一回で解放する気はないのだ。

ガルボはそんな風に考えているだろう神無の顔を見る。


「フフフフ…」


笑っていた。

神無はそんなガルボを見て笑い出す。

気でも狂ったか?とガルボは考え、一度頭を振り、もう一度見た。


「な、なんだこの化け物は⁉︎」


そこには顔がドロドロに溶けた、いや身体全てが溶けた誰かがいた。その姿は見る者に不快感と恐怖を与える印象で、醜いと評するのが妥当な化け物だった。


「ヒィッ⁉︎」


ガルボは恐怖で後ろに飛び退こうとするが身体は動かず、自分の身体はどんどんドロドロの化け物に近づく。


「な、何故だっ⁉︎」


ガルボは身体に力を入れ離れようとするが、まるで力が入らない。


「ふ、ふざけるな!こんな化け物とやるだと⁉︎動け、動けぇぇぇぇぇっ‼︎」


ガルボは絶叫しながら拒否するが無意味だった。ガルボと化け物は一糸纏わぬ姿となり交わるが、ガルボの絶叫が止むこはなく、次第に眼が虚ろになっていく。


「……終わった…」


ガルボはやっと化け物から離れられ、解放感で心が満たされる。

先程まで身体が触れるたび悍ましい感覚が身体を駆け巡り、それでも終われない苦しみが何時間も続いたのだ。ガルボの心境は安堵に包まれている。しかしーー


ゲヴォ…ゲヴォ…


「なんだ、この音は…?」


ガルボは変な音を聞き、耳を傾ける。


ゲヴォ…ゲヴォ…ゲヴォ…


音は近く、化け物がいた場所から発生していた。化け物の身体は形を失い、そこから無数の拳大の何かが這ってこちらに向かっている。


「や、やめろ…」


ガルボはある場所を見て、自然と何が起こるか予測してしまった。ガルボは動こうとするが、身体は言うことを聞かない。最悪なことに先読みしてしまったせいでその恐怖は倍増だ。


ゲヴォゲヴォゲヴォゲヴォゲヴォゲヴォゲヴォゲヴォゲヴォゲヴォゲヴォゲヴォゲヴォゲヴォゲヴォゲヴォゲヴォゲヴォゲヴォゲヴォゲヴォゲヴォゲヴォゲヴォゲヴォ………


無数の拳大の化け物がガルボに近寄り、ガルボの前に来るとその口を開く。口から唾液が溢れる。


ジュッ


床が溶けた。

ガルボの予感は最悪な形で当たってしまった。


「(捕食される!)」


最初の1匹がガルボに飛びつく。


ジュッ


「ガッ」


溶けたとはいえ冒険者Aランクの実力者。最初は我慢できるが


ジュッジュッジュッジュッ……


さらに数十匹の化け物が殺到する。


「アグッ、ガァァァッ‼︎」


堪らず悲鳴をあげるガルボ。


ジュッジュッジュッジュッジュッジュッジュッジュッジュッジュッジュッジュッジュッジュッジュッジュッジュッジュッジュッジュッ………


今度は全身を埋め尽くす勢いで化け物が飛びつく。ガルボは痛みでのたうち回るが、剥き出しとなった皮膚に更に痛みを与える。止まれば地獄。耐えても地獄。この先も地獄。

ガルボはその後約2時間かけて溶かされ、骨も残らなかった……」

欲をかいたらいけないですね( ;´Д`)

次の投稿は今週中にしますのでよろしくです!

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