殲滅 3
ユニーク1000人突破しました〜\(^o^)/
PVは3000を越えた辺りですね。
この調子で頑張っていくのでよろしくです!
( ̄^ ̄)ゞ
「この?は何?」
俺、極夜、魔夜のスキルを鑑定した結果、3人共上に????があった。
「知らん。それよりも、この鬼化の方が気になるだろ」
「あら、私には魔人の力が使えると書いてあるわね」
2人は特に????に頓着せず、発見した能力を自慢している。
「ハァァァァ、調べてもあやふやなもんもあるし、あんま使えねーな」
「確かに白夜は使えないわね」
「使えん」
「そこは俺じゃないだろ?何で俺が言われんだよ⁉︎」
唐突な俺の評価(嘲笑)に反論する俺を「コイツダメだな、ハァァァァ」と態度で表現しながら話す。
「まあ、『殺霧』と『殺人鬼』は使えるかもしれないわね。他は使えないけど」
「狂気使って俺達を攻撃したら燃やすからな」
………わかってたんだよなぁ〜…、こういう兄弟ってわかってたよなぁ〜……!
ポンッ
俺を慰めるように肩に手を置いたのは、
「プククッ……ドン、マイ……プッ」
笑いを堪えようとしたが失敗している水川だ。
「慰めありがと〜よ〜…、ちょっと俺と訓練しないか、全力で」
「調子乗りすぎましたすんません!」
水川は鮮やかな土下座を披露する。水川のこの土下座は魔夜の風呂を覗こうとして、魔夜に見つかり、即座に土下座をしているゆえに磨かれた土下座だ。まだ3日だが、それ以外にも魔夜のストーキングなどをしているせいで土下座は日々磨かれている。恐るべし水川…。
「白夜、その『狂気』は普通に使えるの?」
魔夜が俺の新しく発見した『狂気』を使えるか聞く。しかし、発見したばかりだ。当然使えない。
「正気を失った時だけだろ?なら、今は使えねーだろ」
「それもそうね。いいわ、今はすることをしましょうか」
「ああ」
魔夜の言葉で全員が気を引き締め直し、魔夜に注目する。
ちなみにハデスは黙って話を聞いている。
「今から向かうのは五神の邸宅。相手はヘラの加護を受けているゴッドナーズ。中でも厄介なのがLV70オーバーと言われているギルドリーダー、五神 慎士」
「構成員は100弱、五神の人間は五神慎士含め、5人だけよ」
100人相手に4人で喧嘩を売りに行く、これほどバカな行動もないだろう。
「誰が五神慎士と殺る?」
極夜が魔夜に聞く。正直ここが1番の鬼門だ。タイマンでやれば負けるのは必須な相手に、誰を当てるのかはかなり重要な選択だ。
「五神は幻覚や魔法に特化している。極夜が殺りなさい。一応、時雨も一緒にね」
「おう!」
「わかりました」
極夜は殺る気満々の顔で、水川は緊張した顔でそれぞれ頷く。
「私とハデスはザコの掃討に行くわ。白夜は残り4人の五神を殺って」
「了解」
「ただし、年端もいかない子供は見逃すこと。いいわね?」
「わかってるっつの」
もし染まっているようなら殺るけど。
「捕らえられている空音 夢は見つけた人が助ければいいわ。死んでるなんてことはないでしょう」
「俺らみたいな目にあってなければいいんだがな……」
「………そうね…」
少し重い空気が流れたが、魔夜はすぐに切り替える。
「とにかく五神に殴り込み、ことの真偽を探る。攻撃の素振りがあれば即殺してよし。いいわね?」
「待ちなさい!」
反対の声を出したのはハデスだ。
「何かしら?時間もないから手短にね」
「そうね、なら一つだけ言わせてもらうわ」
ハデスは額に青筋を浮かべ、目は静かに怒り狂っている。そんなハデスに魔夜も冷たい目で答える。
「なぜ殺す前提で話しているの?まずは話し合いが先に決まってるじゃない」
「話す価値もないゴミと、わざわざ話せと?私達の過去を聞いたのに?」
「確かに魔夜達の過去は悲しいなんて言葉が生ぬるいくらいの話だった……、でもね、だから人を簡単に殺していいなんてことはないのよ」
「…………続けて」
魔夜は先を促す。俺達も話を真剣に聞いている。
「あんなことになったあなた達だからこそ、人殺しなんてして欲しくない!それじゃあ、あなた達のご両親を殺したアイツ等と変わらないのよ!だから私は、あなた達に外道の道を歩んで欲しくない!!!!」
ハデスは本気で俺達の心配をしている。俺達が過去に弄ばれ、壊され、狂わされた俺達を案じている。
だがーーーー
「ハデス、一つ勘違いしてるぞ」
「勘違い…?」
「あいつ等が両親を殺したんじゃない。俺達の弱さが殺したんだ」
ーーーー俺達が殺した。
「は?……何、言ってるの?あなた達のご両親はその、首を切られたんでしょ⁉︎八神の関係者に‼︎‼︎」
ダメだ、わかってない。確かに八神の関係者に首を斬られた。
「それは私達が弱かったから、力がないから殺された。要は私達が殺したようなものでしょう?」
「そこまで……、なんで……」
魔夜の言葉に脱力するハデス。正直、ハデスの言葉は嬉しいし見直した。まだ会って3日の俺達にここまで心配をするなんて中々出来ないだろう(水川は除く)。
「話は終わり?なら、五神に飛ぶわよ」
「………わかったわ…。でも、諦めないからね!絶対にっ、諦めないから!!」
「勝手に頑張りなさい。行くわよ、『空間移動』」
俺達は五神の邸宅に転移した。
ーーーー五神家ーーーー
魔夜達が五神家に転移する1時間前。
空音 夢は五神家の当主であり、ギルドリーダーの五神慎士の前に両手両足を拘束されて向き合っていた。
「(なんで…こんな目に…、私、何かしたの…?こんなことになるようなこと…したの?)」
空音 夢の身体は所々傷があり、客人として呼ばれたということはまずない。そもそも、村を襲われたのだ。これで客人として迎えられる方が恐ろしい。
「貴様が空音 夢か?」
「……………」
「フム、返事もせんか…」
下に俯いたまま返事をしない空音 夢に、一瞬思案した五神慎士は
パァンッ
「ウッ」
平手を放つ。
「もう一度聞こう。貴様が空音 夢か?」
「……………」
それでも返事をしない空音 夢。
変わった点といえば、五神慎士を思い切り睨みつけているところだ。
「まあいい。オイッ誰かいるか⁉︎」
「はい旦那様。なんでございましょう」
五神慎士が呼びかけると執事の男が出てきた。
「鑑定石でコイツのスキルを見せろ。本当にあるか気になるのでな」
「こちらにございます」
執事の男は予想していたようで、懐から鑑定石を取り出す。
「ウム、ご苦労。もう出ていいぞ」
「ハハッ」
執事の男は会釈をすると部屋から出て行った。それを確認した五神慎士は鑑定石を空音 夢の前にかざす。
空音 夢 LV19
筋力:360
魔力:1800
耐久力:240
敏捷力:670
スキル:天使
「ククッ、フハハハハッ!!このスキルがどれだけ重要か貴様は知っているか、空音 夢!」
突如笑い出した五神慎士は空音 夢に質問する。
「急に村を襲われて、私は攫われてきたのよ⁉︎そんなこと、知るわけないじゃない!」
感情を荒げながら空音 夢は言い返す。
それでも笑いが堪えきれない五神慎士はニヤリと気持ちの悪い笑みで話す。
「貴様が知ろうと知るまいとどうでもいい。問題はそのスキルだ」
「スキル?このスキルがなんなのよ?」
「これだから馬鹿は困る」
やれやれと手を振りながら答える五神慎士に苛立ちを覚えながらも空音 夢は問いただす。
「いいから答えなさい!」
「よかろう、答えてやる。その天使のスキルはどのようなものか、それは知っているな?」
「それは、傷を癒したり、結界を張ったりできるとかでしょ?鑑定でもそうでたし…」
「違うな。それは表向きに過ぎん」
「表向き…?どういう…」
「おっと、その前に荷物が来たようだ」
部屋に運ばれてきたのは長方形の台に縛り付けられ、意識をなくしている空音 夢の両親だ。
「ママ!パパ!なんでここにいるのよ⁉︎ママとパパに何をしたのよ!」
「そう騒ぐな。そうそう、先ほどの話の続きはな」
「どうでもいいわよ!ママとパパを解放して!」
話を遮って叫ぶ空音 夢を、意にも介さず話を続ける五神慎士。
しかし、次の五神慎士の言葉に空音 夢は黙るしかなかった。
「天使だけでは未完だ。そのスキルは親を喰って完成する」
「……………………………………は?」
次はヒロインの空音 夢の視点で話を書こうと思います。
水川?あれはギャグ要因でしょw(今はまだ、ねと意味深に言っておきます)




