ハムスター
「・・・」
ハムスターだ。なんともかわいらしいハムスターだ。ベースは白でところどころに茶色の点々模様。
飼いたい。一目見ただけでそう思った。しかし動物を飼った経験など無い。ましてやこんなちっちゃいハムスターなど飼う自身も無い。でも飼いたい。俺はすんごく悩んでいた。でもその後実に30分ほどで、
その気はうせるのだった。
「おい。」
「!!!」
部屋には誰もいない。しかし今確かに声が聞こえた
「おい!ここだ、おい!」
「あの!すんません。幽霊ならお断りです!俺うらまれるようなことしましたか?」
「うらまれる?なぜ貴様を恨まなければならない。この戯けが。」
「!!!」
俺は目を・・・元いい耳を疑った。
声は自分の足元から聞こえる。その足元にいるのは、
「ようやく気がついたか。ぬるい男だ全く。」
「!!!!!」
ハムスターだけなのだから。
時は少し進み、樹の自宅。
「で?何なのいったいあんたは。」
「今話したとおりだ。何度言ったらわかる・・・!さてはお前天然か?」
「天然じゃねえよ!今の話聞いて混乱しねえほうがおかしいわ!!」
時少し戻り
「・・・・・」
「・・・なにをじっと見ておる。」
うそだろ?え、うそだろ。心の奥から出てきた言葉を近所迷惑かえりみず叫ぶ。
「ハムスターが喋ったーー!??」
「ハムスターだと?何を言うておるのだこのあほは。」
「はあ?おめえのどこがハムスターじゃねえんだよ!」
「なるほど。貴様はこの姿を見て言うておるのか。」
「そうだよ、お前だよ!お前以外の誰がいんの?!」
「これは人間界での私の基本的な姿だな。」
「え、何言ってんの?!言ってることちんぷんかんぷんなんだけど!?」
「いい加減にしろ。読者がそろそろお前のびっくり度に飽きてきてるぞ?」
「え、何?この状況でびっくりすんなって言うの?わけわかんね☆」
「まあ少し黙れ。今1から説明してやる。」
「おう、きっちりかっちり0.001から説明してもいいんだぜ?」
「で、いきなり俺の前に現れて、天空だの何だのといきなり言われて・・・」
「うむ、ようやく理解したか。」
「理解できるかばか者!!!」
そのハムスターが言ったことを人間なりに俺なりにまとめるとこうだ。
・私は天空界から来ました
・私は天使です
・私には999人の人を幸せにするという義務があります
さぁどうだろうか。では君たちにもなりきってもらおうか?舞台は自分の家、見たかったテレビを見逃し、そのなかでも期待を寄せた箱を開ける。するとかわいいハムスターが登場し、飼うかどうか迷う。
しかしそのハムスターは天使で(以下省略)
って、混乱するに決まってんだろ?!
俺でさえ以下省略つかっちゃったよ?
初めてつかっちゃったよ?
てんぱりすぎてめっちゃマスの無駄使いしてるよ?
「そろそろ黙れ。まったく、何なんだお前は。」
「お前が何なの?!」
くそっ、てんぱり過ぎてくそふるい突っ込みしちまった・・・
「だいたい、信じられると思ってんのか?いきなり魔法だの何だの言われてよ。○○ぜバブじゃねえんだ ぞ!」
「うむ、確かにいきなり来られては混乱するだろう。○○ぜバブと勘違いされても無理は無い。」
あぁようやく気がついたのね、このくそハム。後でつまんで捨ててやろ☆
「だがこれを見てもまだそんなことが抜かせるのか?」
そいつ・・・くそハムはいきなり窓の前に立った。そして窓を触った。次の瞬間、窓に変な模様が出てきた。あれだ、魔法陣とか言うやつだ。そして窓が砕けた。木っ端微塵に。かけらも破片も無い。
「さてこれで理解できただろう。今日からお前は私の主になってもらうぞ。」
・・・主って・・・なんですか?
はい。これで、メインのキャラはそろいました。
ハムスターの名前はこれから決めようと思います