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金魚の気持ちもわかってよ

作者: 瑠兎。



僕、ぽんた。

金魚の男の子。

よろしくね。

飼い主はね、みーくんっていうんだ。

ママさんもパパさんもやさしいんだよ

それでね、えっとね

僕の好きなものはきゅうりっていうものなんだー

今日は、僕の五歳のお誕生日。

みーくんがたくさんきゅうりをくれるんだ。

だけどね、まだ学校からみーくんが帰ってこないんだ。

いつもね、はしって、ただいまーって

4時には帰ってくるのに・・・・・・・・・・・

・・・・バタン。


あ、ドアが開いた!

わーい!

みーくんかな?

・・・・・・・・・・


あれ


あれれ?


なんで、走ってこないの?


なんで、ただいまって言ってくれないの?


「ワンワン!」


あれ・・・・・・・・・・?


みーくんが

しらない、犬と、一緒にいる。

新しい家族なのかな?


でも、ご飯まだかな?


「よーし、名前は何にしようかなー」

みーくんの嬉しそうな、声。

犬の嬉しそうな、鳴き声。


「きめた!クロだ!」


「ワン!」


・・・・・・・・・・・・・・クロ


か。


みーくん、僕を見て。


僕とお話しよう?


毎日、してたのに・・・・・・・・


すぐ

僕のとこに来てくれたのに


くやしい くやしい


いやだ、みーくん


おいてかないで、おいてかないで




それからみーくんはクロとばっかり遊びます。



僕のご飯はママさんがくれます。


みーくんはみてくれませんでした。


みーくん、一緒に、遊んで・・・・・・・・・


僕は冷たい冷水の中、ひとりぼっちで眠ります。


おやすみなさい、みーくん


また、会うことができればその時、会いましょう。


金魚の気持ちもわかってよ。



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