ラムネ色の恋
掲載日:2026/04/23
◇◇◇
誰にでも優しい男の子は、ずるい。
好きな娘にだけ優しくしてればいいのに。
ほんのり微炭酸の甘いラムネみたいに。
誰にでも優しいから、みんなが君を好きになって、勝手に失恋した気分になる。
私は彼の特別なのかも?
違うかも?
勘違いだったら恥ずかしい。
何となく、目が合うような気がしたり。
何となく、熱っぽく見られてるような気がしたり。
「なぁ、ショートカットとロングヘアなら、どっちか好き?」
何気なく聞こえた会話。
「ショートカットの子かな?元気一杯で可愛いじゃん」
何となく伸ばしてた髪の毛をじっと見る。
◇◇◇
「あれ、高橋さん、髪の毛切ったんだ。似合ってるね」
勇気を出して髪を切ったのは、それから半年後。
彼はとっくに忘れてるだろう。
切った後で、絶望的に似合わないと、後悔したけれど。
ショートカットの私も、なんだかちょっと、悪くないなと思ってしまうのだった。
我ながら単純。
私のこと、ちょっとは可愛いって思ってくれた?
ほんと、罪深いよね。
おしまい




