93話
「な、ほ、本当か?あいつが・・・」
3人が状況説明の為に会話していた。
「本当だよ…もう…僕は誰を信じれば良いのかな?今まで一緒に居たカナを失って…どこまでが本当でどこからが嘘なのか…分からないんだよ」
ライを目の前で失い、自分の写し鏡の様な存在が、大量虐殺、学園破壊、死を撒き散らした。まだ、仲良くなれるはずだったカーレンが道具のように扱われ、挙げ句、自身の手で殺すという最悪な手段を取ってしまった。
心に残るのは仲間を失った虚しさ、人を守る事が出来なかった悔しさ、湧いてくる感情の渦によって行動が出来なかった。
「クヨクヨしていても仕方なねぇだろ。ライを取り戻そうぜ」
「無理だよ。ライは死んだ。カナが生き返らせたとしても…それは元のライでは無いから」
「何よそれ!前のあんたは」
「結果は覆ることなんて無いんだよ。強者が齎した結果が全てなんだ。世界は虚しいんだ」
場所は外、空を見上げながらそう語る。ルイの醸し出す空気とは真逆に快晴の空。クソゲーが始まってなかったら綺麗だと感じていたであろう。
「虚しくなんか無い!!お前は[慈悲]を持っているだろ!!」
「持っていても無意味なんだよ。それに、カナがやっていただけで、僕は何も」
作者がそんなこと描写する訳もなく、そこで起こっていた出来事なんて読者は知らない。
と、言う事で〜箇条書きで書いていこう。
まず、、、思いつかないな〜。面倒くさい、まあ、人の為に頑張ってたってことでよろしく〜
「あいつは元々人間じゃないんだ、信じるべきではなかった。だが、終わったことは変えられない、なら、どうする?お前がこのゲームを終わらせるか、あいつを殺すか、選んでおけよ」
そう言いサイクスは自分の家に帰る。
「あんまり気を落とさず前を向いていなさいよ!」
アンも自身の家に帰る。
1人残ったルイは
「僕にそんな力は無いよ」
「ははっ、落ち込んでるね。1個人に頼り切った人間の末路がこれか。やっぱり、人間は失敗作だね」
カナリアが後ろから現れる。武器など持っておらず、話すために来たことが分かる。
「ッ…何のよう?」
「そんなに怒らないでよ。人間さん」
呼び方が変わっていることが明らか、その発言はカナリア本心なのか、役としてのカナリアか。ルイはそんな事を考えながらカナリアの言葉の意味を探る。
「何しに来た。僕を殺すため?それとも」
「警戒しないでよ、今回はこれを持ってきただけさ」
そう言い、紙とペンを渡す。何か書けるものだが、ヘニャヘニャな紙を空中で書ける事は出来ないはずだが
「この紙に願い事を書きなよ。ゲームに勝てたら、叶えてあげる。もちろん、見返りは無いさ。人間なら・・・・書くはずさ。どうしたい?死んだ仲間も蘇らせれるし、死を超越する事だってできるよ?」
「もう話しかけてこないで。僕は帰る」
「ま、考えておきなよ。紙は渡しておくからね。じゃあゲームを楽しんでね。哀れな人形さん」
ゲーム 生物を殺さないと生き残れない。カナリアも参加しているが、ポイントをいくらでも変えられるから無意味。ルイがカナリアに負けなければ始まらなかった。人間が知ったらいっせいにルイを責め立てるであろう。このゲームは人型の醜さを見て愉悦を感じる為だけのゲームである。




