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愉悦と虚無の神  作者: ka
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85話

「なんだコイツら。皆!避難しろ!!ここは」


必死に学生を避難させてるサイクスのもとにカナリアが来る。

「やぁやぁ、頑張ってるね〜。喜んでくれた?僕からのプレゼント」


「何のようだ。また、ルイを」


「それは諦めたさ。別にルイ君はもう必要無いんだしここで消えてくれても問題は無い」


「何が狙いだ」


「ライだよ。あいつは僕がもらってく。結構面白くなりそうだし」

武器を取り出す。


「させるわけねぇだろ。ここでお前を殺す」

サイクスが構える。持っているスキルを全部使いやる気に満ちあふれていた。


「なんでこうも血の気が多いのやら。僕に勝てないのは分かってるでしょ?ここで抗っても虚しいだけだよ?力の差を理解していると思ってたけど・・・・・こんなに馬鹿だったなんてね。僕は悲しいな」

ここでカナリアを止めようとも魔物達が居る。ライが魔物と戦えばどこかで死に、その死体をカナリアが奪う。サイクスが抗っても結果は変わらない。例え失敗しても[時空の神]で求めている結果を持ってくる。これは過程にしか過ぎない。カナリアが言ったように虚しいだけだった。


「1つ約束しろ」


「無理。今回は「愉悦」を優先するつもりは無い。これは前々から考えていたこと。求めていた結果になるまで「愉悦」も「虚無」も関係なく行動する」


「そうかよ!!」

サイクスが殴りかかる。が、結界に阻まれ吹き飛ばされる。地面に背中がついた瞬間鎖で拘束され、カナリアを止めることはできなかった。サイクスは悔しさと圧倒的な力に対する畏怖の念を抱くのであった。

−−−−−−−−

「なんでここに…考えてる暇は無いか。カナの手を借りずに勝ってみせる」

ルイが武器を取り出し群れに向け走り出す。

学生は力を持ってる奴に頼り、自分は安全圏から何もせずに戦いを観ようとする。その光景が気に入らないカナリアは[虚数空間]に学生を落とした。

そんな事を知らないルイは必死に魔物と戦っていた。


「私も手伝う」


「ちょっと!抜け駆けは辞めなさい!!」


「抜け駆けでは無いよ。言葉の使い方を学んできてから、危なっ!」

カーレンとアンも参戦し魔物達を殺していく。


「ライは出さないのか。こっちから干渉しよう。それと、カーレンにはここで死んでもらおうかな。あいつはもう用済みだし、僕のせいで死んだと知ったらルイ君はどんな反応するのかな〜。ふふっ」

上空で笑いながら眺める。カナリア視点、ボードゲームをやってるつもりでいた。これは気に食わなかったらリセットし自分の思い通りにするくだらなくつまらない、変数が存在しないゲーム。

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