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愉悦と虚無の神  作者: ka
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83話

「ここに来るのも久しぶりだね。やぁ魔王。今回は殺しに来たわけではないからこいつ等どうにかしてくれない?」

何故か嫌われているはずの魔族の王に会いに行くという変な行動をしているカナリア。作者も頭が疲れているのかこの展開が面白いのか、分からないがとりあえず進めよう。


「そんなこと言われても、ね?あんだけ私と対立していたのに平然とここに来るとかイカれてるの?」


「おやおや、悪の権化が正論ですか。自分の立場を考えたら?僕に正論を言える立場なのかをさ」

何故か煽り始める。周りにいる魔族は今にも攻撃し始めそうなのに。


「その言葉をそっくりそのまま返してあげるよ。あれだけここを荒らしたのになんで来るかね。私、結構直すのに時間かけたんだよ?」

城の修繕に2週間かかっていたが、カナリアにそんなこと言っても無視されるので気にする必要はない。こうも無関心だと生きやすそうだね。一応作者の考えの一部を入れてるらしいけど、物語に自身の一部を入れるのはちょっと違う感じがするよね。


「それ嫌味?そういうの受け付けてないから。で、この前襲撃してもらった学園あるじゃん?そこをもう一度襲撃してほしいんだよ」

魔王は嫌な顔する。


「この前、ね。そのせいでどれだけ魔族が死んだと思ってるの?結構荒れたんだよ?」


「知らんがな。それ僕には関係ないし死んだのはそいつ等が弱いからでしょ。行き着く先は死だよ?ならどこで死のうが変わりないでしょ」

こいつ!人の心が無い。と魔族は思考した。魔王はその言葉を聞き殺意が湧く。仲間を殺したのに悪びれず、また、自分で殺しておきながら、また、襲撃してくれと、自分に言った事に殺意が湧いていた。

「へ、へぇ、随分と舐めてくれてるね。私が同じ過ちを繰り返すとでも?」


「ははっ、何を言い出すのかと思えば、人型は過ちを繰り返し、その過ちを忘れ、過ちを繰り返すんだよ?馬鹿だよね」


「それはそっちの主観でしょ?それよりも、私はその提案、蹴らせてもらうよ。利益がなさすぎるし、これ以上は減らせないから」


(なんだこいつ。いくら減ろうが関係ないでしょ。虫は虫なのに、なんでその虫を大事にするのか。)

「あっそ。どうなっても僕は関与しないからね」


「脅し?君らしくないよ」


「忠告だよ。忠告。僕はね、この世界全てを巻き込んだゲームをしたいと思ってるから。その時を“楽しみ”にしていてよ」


「楽しめそうにないけど。忠告ならありがたく受け取るよ」


「またいつか会おうね。ゲーム中は僕に会っても殺しに行くだけだから」


「死ぬわけないでしょ」


「じゃあね」

そう言い背中を向ける。扉に向けて歩こうとした瞬間転移を発動する。魔王は「歩かないんだ。じゃあ、背中を向ける必要無くない?」とカナリアに遊ばれたのだった

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