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愉悦と虚無の神  作者: ka
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71話

(魔族を殺しちゃったからな〜最悪戦争、良くて報復。さて、どうなるか楽しみだね。人の悲鳴は聴いていて気持ちいいからな〜)


空中に謎のウィンドウが出て来た。

『あ、あー、聞こえてる?まあ、どっちでも良いんだけど。君達人族は、私達魔族を沢山殺してきたから報復しようかなーって思ってね。と、言うわけだからせいぜい生き残ってね』


(ま、妥当だろうね。それよりもお前等魔族も殺してるでしょ。この世は不条理だな〜僕が言うのもなんだけど)

そう考えていると


「ど、どうしよう。大変な事になっちゃった。死なないかな?」


「その時はそのカードを使いなよ。元神で全てを超越した僕が創ったんだから奇跡を起こせるよ」


「いや、これは使わない。僕の事情に人を巻き込むことはしたくない」


「今ここで使わせても良いんだよ?僕はね、優しいからルイ君が死なないように配慮してあげてるんだ。この言葉の意図を汲み取って欲しいんだけど?」

圧をかけながら喋る。カナリアは絶対に他者を犠牲にするつもりの無いルイが気に食わなかった。まあ、視点が違うのが原因だね。王と国民の見てるのが違うのと同じ様に


「分かってるよ。死にそうになった時しか使わないよ」


その日は何事も無く1日が終わった。だが、魔王が言った報復は人々が考えてる事よりも大きかった。


「だ、誰か助け」

首をもがれ死んだ


「ヒッ、なんでここにギャッ」

プチッと潰され死んだ


1つの国が、1つの街が、村が、集落が、少しずつ滅ぼされた。前科があるカナリアが疑われたがカナリアは「報復の邪魔はするつもり無いよ。最近は権能も神格にも不満は無いしそんな面倒くさい事しないよ。馬鹿なの?ここで」おっと、これ以上は作者が消されちゃう。ま、そういう事だから人間はドンマイとしか言えないね。


「ねぇ聞いた?また滅んだらしいわよ。最近物騒ね」


「聞いた聞いた。私は国が滅んだらしいわよ。怖いわね」


「ふむ。確かに人からしたら怖いだろうが我らを迫害したり殺したりしたのはお前等人間だろ?なら、これは妥当。今までの行動が返ってきただけだ」


「な、なんで。私は…何もして」


「そう言う話しでは無いんだよ。魔族を迫害してきたのは人類の総意でしょ?魔族もね感情があるんだよ。それを踏まえずにお前等は殺したりしたんだ。これは受け入れなよ」


「誰だ貴様!」


「そんな事気にしなくても良くない?まあ、安心しなよ。報復の邪魔はしないけどー僕に攻撃するって言うなら、ね?」

威嚇する。馬鹿には恐怖を与えないと分からないのが世の常。


「ならばそこを退け!」


「僕は用事があるからもう行くね」

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