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愉悦と虚無の神  作者: ka
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62話

「今日は模擬戦をしてもらいますがサイクス君とルイ君。あと、そこのカナリア?君で良いのかな?」


「お好きに〜。性別なんて気にする必要ないんだし」


「じゃあ、ちゃん呼びするね」


(ちゃん呼びは初めて。つまり童…これ以上は言わなくても読者は分かるよね)


「あなた達は見学です」


「「は?」」


「え?」


「先生さ、僕にそれを言う?流石に見るだけはつまらないよ」


「で、でも」


「安心しなよ、流石に殺しはしない」


「そうだぞ。俺も殺しはしない」


「そういう話では…」


「決まり♪サイクス僕とやろうよ。あの時の決着をつける」


「掛かってこいよ。あの時のように勝つぜ」


「妄想の話は控えなよ」


教師の話を聞かずに闘技場に走っていく2人を見てルイは頭を抱えた。苦労人だね。

・・・・・

・・・

・・

「準備運動は要らないよね?早速やろうか」


「勝つぞ」


「勝つのは僕だよ」


そう言った瞬間サイクスが倒れた。うん。まあ、あの時から時間を経ってたからね。正確には5ヶ月ぐらい?知らないけど。まあ良いか。勝てないのは必然かな。可哀想に。


「弱いね〜。僕が変わらないとでも?時間経過で力は戻って・・・・・元々知らなかったか」


「急に…速くない?」


「まあね。ほら、僕って元々強いでしょ?そういう事だよ。あの時はルイ君の身体だったけど今は自分専用。これの意味が分かる?」


「なんとなく」


その回答に笑いながら

「察しは良いのに色恋沙汰は鈍いんだね。笑える」


「え?それって」


「ルイ君が気にしなくても良いことだよ」

(鈍くはないのか?良く分からないや。作者はそこをしっかりするべき)


「そっか」


「おい。少しは手加減を」


「倒れちゃった。息してる?」


「気絶してるだけだよ。可哀想にこんなに伸びちゃって」


「これやろうと思えば結構伸びる?やってみようか」


「やめて!サイクスが死んじゃうから」


雑談にしては物騒だが2人は楽しそうだった。伸びたサイクスは放置されていた。クラスメイトが来るまで雑談は続き、後でサイクスに詰められることになった。


全く、カナはなんでこうも好戦的なのか。まあ、退屈だからなんだろうけどさ。僕が怒られたりするんだよ!?もっと僕の事を気にかけてくれとも良いじゃん。こんな愚痴を言っても仕方ないか。見学か…確かにこれは暇かも。

「先生。僕も模擬戦闘したいんですけど」


「ダメよ。あなたがやると死人が出るし、良くて怪我人多数」


そう告げられ少しイラッとした。

「その言い方はダメだと思うんですが」


「事実を言ったと思うのだけど」


「あ…僕は頑張ってるのにこんな事言われるんだ…虚しい」


「お!ルイ君もvanitasvanitasしてるじゃん。ようこそ、全ては虚しく頑張りも無に帰る。そんな価値観へ」


「変な宗教染みたことやめてよ」

2月分一気に上げるます。やることが増えたので

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