57話
(へぇ、これは便利だね。縦長の瞳孔は元に戻せたし力に関しては長く生きていたからか権能を取り戻すための糧に回せば早めに戻って来る。死体はライに食べさせればいっか)
「ライ、これ食べて良いよ」
「ギャウ!」
(喜んでくれて良かった良かった。もし食べなかったら死体を燃やすか僕のエネルギーに変換するぐらいしか無かったから。[虚無]は現状使い勝手が悪いから戦闘面で[虚数]かな〜。出たり入ったりができるから翻弄がしやすい)
「大丈夫?」
「平然と立ってるんだから察しなよ。それとも大丈夫じゃないって言われたかった?」
「切れ味凄すぎない?」
「ははっ、知ったこと無いよ。危機は去ったと言うことでどうぞ進んでくださいな」
([虚数]は取り戻せた。う〜ん、最高な気分。今ならなんでもできる、元からなんでもできた。ご都合主義は最高だね)
「そう言うなら」
「そんなに信用が無いの?僕悲しくなっちゃう〜悲しくなったせいで人間殺しちゃうかも〜」
「洒落にならねぇ事言うな」
「あはは、それは無理」
(ていうかなんで人数減ってるんだ?別行動するんだろうけど唐突すぎない?おい作者、何してんだ!もっと読者に分かりやすく書け!)
心の中で愚痴を零しながら森を抜け学園に帰った。作者は頭が回らず適当にストーリーを進めていた
「疲れた〜」
「お疲れ様です」
「誰?僕に話しかけるぐらいならルイ君に行きなよ」
「そ、その好みを聞きたくて」
「ルイ君の事は呼び捨てでも良いのに。だって、男爵家だよ?君子爵でしょ?そんなんだと殺されるよ?僕に」
「ヒッ」
「冗談冗談。ルイ君の好みか〜、異性の?」
「そうです」
「大人しめの子だったね。あと、爵位にこだわったりしない子。ルイ君そういう事は嫌いだから」
「そうなんですね」
「そうそう。ルイ君の恋人になるなら夜道に気を付けたほうが良いよ。刺される可能性があるから」
「そ、そうなんですか?」
「そうだよ、ツラい世の中だね。どこまで行っても虚しいだけ」
「何か言いましたか?」
「気にしなくて良いよ。結局肉体は朽ち果て思い出は無に帰し自我は輪廻へと取り込まれやがて別の何かになる。この繰り返し。はぁ、嫌になるね」
「あ、ありがとうございました」
(僕が人間だったら諦めちゃうんだろうな〜この性格だしね。やっぱりガイアが僕の目の前に現れてくれたからこそ朽ち果てない肉体が手に入ったからね。まじ感謝。という事で今回はここでお終い。次回!人間皆殺し・・・・・はやらないので期待しないでね)
終
製作・著作
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