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愉悦と虚無の神  作者: ka
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47話

「なんでお前はここにいるんだ。早く出ていけ」


「キツイあたりだね。僕悲しくて泣いちゃいそう」


「私はお前が嫌いだ」


「なんで?僕は優しいし何もしないならこっちから攻撃はしないよ?慈愛の神様ってやつだよ」


「それが嫌い。その自分はこんなに優しいから相手は信用してくれるって思ってるそれが」


「へぇ」

(口角が上がっちゃうね)


「見つけれなかった」


「残念だったね〜」


「あれ?治したの?」


「そうだよ。起きたけど意思疎通が面倒くさいから治した。ほら、後は僕が提示した事をしてもらわないと」


「早くこいつをどかしてくれ。こいつが発する言葉を聴くとムカつく」


「随分と嫌われてるな」


「なんでだろうね。私よく分からないな〜」


「カナ何かしたの?」


「よく分からない。僕何もしていないしこんなに嫌われる道理も無いんだよな〜」


「喋るな!」


「怖いね〜。まだ子供だって言うのにこんなになるとか何があったんだろうね」


「それを答えることは出来ないの分かっているよね?」


「え〜、答えてくれないの?僕悲しくなっちゃった〜隅でシクシクと泣いてこようかな〜」


「勝手にしてよ。それよりもなんで僕たちの所に来たのかな?喋りたくないなら喋らなくてもいいよ」


「私は」


「サイクス、僕と喧嘩しない?ほら、暇でしょだから」


「静かにしてよ」


「はは、遮って悪かったね〜」


「私は親に売られて」


「それであんな事をする様になったと。大変だったね」


「あはは、親に売られたの?そんなアホ居るんだ。多分村でしょ?潰しておけばこんな事にならなかったな〜。まあ、いいや過去のことなんだし」


「私は良くない!家族に裏切られ人として扱われなかったのをお前は笑って見てるだけなのか!?」


「弱いのが悪いんだよ。なんでそんな家族、業者を殺さなかったの?できないんじゃないやらなきゃダメなんだよ。それを人のせい?寝言は寝ていいなよ。お前の過去なんてどうでも良いけどルイ君がそれを良しとしていないから手伝っているだけ。いつお前が死んでもどうでもいい。さて、質問をしよう。お前はどうしたい。その答え次第ではここでお前は終わるか気分良く終わることができる」


「私は裏切った家族、私をこんな風にした奴らに復讐したい」


「そう、それで良いんだよ。人間は自身の利益を優先する生き物だ。だからこそ、その答えを求めていた。どう復讐したい?ルイ君は手伝えないけど僕は出来る。裏切り者の悲鳴を聞きたい?それとも見て見ぬふりをした奴らも巻き込みたい?」


「巻き込みたい」


「じゃあ、ルイ君と一旦別行動。凄惨な死を与えてあげようね」

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