44話
「さて、どうしてこんなことになったんだろうね？普通ならこんなことしないけどバカには分からないか。あははっ」
（ふ〜ん。これには引っかからないか。バカなら…って思ったけどそこまでではないか）
「煽ってもでてこないでしょ」
「少なからず動きそうだったけど見当違いだったね。あ〜あ白けちゃうな〜」
「何を求めてるの？」
「喧嘩」
「そこまでは行かないよ。そもそも喧嘩と呼べるものでは無くなるし」
「相手が弱いとそうなるよね〜馬鹿には分からないと思うけど」
「それもそうだね」
「何話してるんだ？」
「こんなことした奴はバカだから生きてる価値ないしそれを助長する奴も死んだほうが良いよね〜って」
「そんなこと言ってない」
「言ってたでしょ。ねぇ？」
「俺に聞くなよさっきまで居なかったかれ分かるわけ無いだろ」
「それもそうだったね。それとさっきから睨まれてるよ」
「本当だね。これで酷くなったら確定だね」
「今のうちに燃やしておこう。僕はそうする」
「ダメだよ？それやったら全力を出させないよ？」
「こっちはやろうと思えばやれるけど？」
「今やるの？」
「やらないよ。無意味だからね」
「じゃあ言わないでよ。こっちはそれを聞くだけでヒヤヒヤするんだから」
「あははははっ、そう言うと僕はもっとやるよ？こうやっ」
「よく捕まえれたね。サイクス」
「流石にあれを聞いて止めないわけねぇだろ。いっ！？」
「勝手に掴まないでよ。こっちは小さいんだから噛まれただけで良かったと思いなよ」
「こいつゥ」
「悔しいの？なら、頑張って僕に勝ってみなよ。まあ無理だろうけどね」
「何だ？喧嘩を売ってるのか？」
「へぇ、僕とやる気？ほら、早く来なよ。その鼻へし折ってあげるよ」
「なら、外に出ろよ」
「やらないでよ。やったら怒るよ？」
「ルイ君が？そんなことしたって僕は何も変わらないし変わるつもりはないよ。早く外に行こうよ。後悔させてあげる」
「せっかく話題を変えたんだから戻さないでよ。カナは爆弾なんだよ？いつ爆発するか分からない」
「この世界に爆弾ってあったんだ。作ってみる？そして国を滅ぼして魔王にでもなろうよ。闇堕ちってやつ」
「飛躍しすぎ。サイクスは準備運動しないで」
「売られたんだ買うしか無いだろ」
「やったら縛るよ？」
「もう縛ってるじゃん」
（有言実行が早すぎるよ。行動力がおかしくなってるんじゃない？）
「ハハッ、良い眺めだな。ほら、さっきみたいなこと言えよ」
「燃えてよ」
「アッツ！」
「もういいや。今日も平和だな〜」
